第1483話 2017/08/19

興味津々、「流求國」は沖縄か台湾か

 本日の「古田史学の会」関西例会は久しぶりにI-siteナンバで開催されました。9月もI-siteナンバですが、10月・11月・12月はドーンセンターになりますので、お間違えなきよう。
 今回も発表希望者が多く、3名ほど後日となりました。学問的に重要な発表が続きましたが、中でも正木裕さんからの九州王朝にペルシャ人(覩貨邏国)が渡来していたという発表には驚きました。また、『隋書』の流求國が沖縄(正木さん)か台湾(谷本さん)かの討論もあり、とても興味深く拝聴しました。わたしは当問題についてあまり勉強していませんので、黙って聞いているだけでしたが、今のところ沖縄説がよいように感じています。『古田史学会報』での論争が期待されます。
 8月例会の発表は次の通りでした。このところ例会参加者が増加していますので、発表者はレジュメを40部作成してくださるようお願いいたします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんに発表申請を行ってください。

〔8月度関西例会の内容〕
①古田先生の言素論を考える(八尾市・服部静尚)
②隋書国伝について(茨木市・満田正賢)
③『隋書』の「流求國」をめぐって(神戸市・谷本茂)
④『隋書』百済伝 耽牟羅國について(神戸市・谷本茂)
⑤観世音寺出土の川原寺同笵瓦について(京都市・岡下英男)
⑥住吉神社は「一大率」であった(奈良市・原幸子)
⑦『法隆寺金堂薬師如来像光背銘』の考察(犬山市・掛布広行)
⑧フィロロギーと古田史学【その5】(吹田市・茂山憲史)
⑨ニギハヤヒを考える 天孫降臨の年代観の確認(東大阪市・萩野秀公)
⑩九州王朝の南方諸島の状況と『日本書紀』(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 『失われた倭国年号《大和朝廷以前》』出版記念講演会を大阪(9/09)、福岡(10/08)、東京(10/15)で開催・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の報告と案内(8/25「日本書紀の絶対年代を疑う〜推古紀『遣隋使』をめぐって〜」谷本茂さん)・「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産推薦が決まる・『古田史学会報』投稿要請・「古田史学の会」関西例会9月会場(I-siteナンバ)、10月・11月・12月(ドーンセンター)の連絡・・「古田史学の会」新春講演会(2018.01.21、I-siteナンバ)の案内・その他

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