第1273話 2016/09/17

洛陽発見の三角縁神獣鏡、国産特鋳説

 本日の「古田史学の会」関西例会の冒頭、初参加の方2名からの自己紹介の後、最初に発表された出野さんから「始皇帝と大兵馬俑展」(国立国際美術館・大阪中之島)の無料招待券10枚のプレゼントがありました(先着10名)。
 今回は正木さんの発表が短かったこともあり、時間が余りましたので、最後にわたしから報告をさせていただきました。その中で、狭山池博物館で西川寿勝さんから教えていただいた中国洛陽で発見された三角縁神獣について、その銘文の文字が比較的大きく、文字の字形も整っていることに注目し、このような三角縁神獣鏡は今まで見たことがなく、この鏡は中国の有力者に贈答するため倭国内で特別に丁寧に作られた「国産特鋳鏡」と考えるのがよいとの感想を述べました。ちなみに、西川さんからこの鏡のような銘文の文字の大きなものの同笵鏡は無いことも教えていただきました。わたしは鏡については不勉強ですが、現時点での感想(思いつき)として「倭国製特鋳三角縁神獣鏡」仮説として提起しました。皆さんからのご批判をお願いします。
 9月例会の発表は次の通りでした。

〔9月度関西例会の内容〕
①古田武彦氏の行程批判(奈良市・出野正)
②盗まれた天皇陵(八尾市・服部静尚)
③『続日本紀』研究の勧め(川西市・正木裕)
④難波宮址北辺出土の注根列の造営年代について(豊中市・大下隆司)
⑤大阪湾岸の古地理図について(豊中市・大下隆司
⑥皇位継承(京都市・岡下英男)
⑦記紀の真実4 四人の倭健(大阪市・西井健一郎)
⑧西川寿勝さん(狭山池博物館)との対話(京都市・古賀達也)
⑨中塚武さん(地球研)との対話(京都市・古賀達也)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 古田武彦著『鏡が映す真実の古代』発刊(ミネルヴァ書房、平松健編)・11/27『邪馬壹国の歴史学』出版記念福岡講演会の計画(久留米大学福岡サテライト)・9/03 狭山池博物館 西川寿勝さん講演の報告・2017.01.22 古田史学の会「新春古代史講演会」の案内・「古代史セッション」(森ノ宮)の報告と案内・『古代に真実を求めて』20集の編集について・その他

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