第101話 2006/10/03

太王四神記

 今、韓国でドラマ「太王四神記」の制作が行われているそうです。高句麗中興の祖、好太王の伝記で、韓流人気俳優ヨン様ことペ・ヨンジュン氏が主役。わたしは、このドラマの完成と公開をとても楽しみしています。別にヨン様のファンではないのですが(好感の持てる俳優で、わたしは「冬ソナ」のファンです)、 このドラマの中で「倭」がどのように扱われるのかを注目しているのです。

  ご存じのように、好太王は朝鮮半島に攻めてきた「倭」と戦って撃退するという、特筆すべき業績の持ち主です。現代の韓国の国民感情から考えても、攻めてきた日本に勝ったというエピソードがドラマに採用されないとは考えにくいし、歴史事実としても特筆大書されるシーンだと思うのです。
  好太王碑にも記されているこの「倭」が九州王朝であることは、古田説では明白なのですが、国内のシンポジウムなどでは大和朝廷だったり、海賊だったりされ ています。そこで注目したいのが、「太王四神記」ではどの説が採用されるのかです。恐らく無難なところで、大和朝廷説あたりで落ち着くとは思いますが、せめて「北部九州の勢力」といった説が採用されたら、わたしは間違いなくヨン様の大ファンになります。
 更にもう一つ付け加えれば、このドラマを通じて、古代に於いて日本列島の王朝が朝鮮半島へ出兵し、敗北したという歴史事実が日本国内に広く知れ渡ることにも期待したいと思います。もちろん「自虐史観」からそう言うのではありません。歴史の真実を冷静に受け止める日本国民が増えることを願っているからです。
    このドラマを機会に、ヨン様ファンが古代史にも興味をいだいていただければと今から楽しみにしています。

参考
◎画期にたつ好太王碑『市民の古代』第4集 古田武彦
好太王碑訪中団の報告『市民の古代』第7集 事務局 藤田友治
◎中国の好太王碑研究の意義と問題点『市民の古代』第7集 古田武彦
◎好太王碑と九州王朝『市民の古代』第7集 古田武彦
◎好太王碑と高句麗文化について『市民の古代』第8集 古田武彦

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