第546話 2013/03/31

藤原宮へドライブ
       
       
         
            

 昨日は飛鳥までドライブしました。午前中は万葉文化館を見学し、館内の食堂で昼食をとりました。その後、橿原考古学研究
所附属博物館に行き、長谷田土壇の発掘調査報告書の有無について問い合わせましたが、あいにく学芸員の方が不在でしたので、後日連絡していただくことにな
りました。
               そのとき、長谷田土壇がある醍醐集落から礎石が発見されていることを教えていただきました。礎石は道路沿いの小川の淵に露出しており、見ることができるとのことなので、早速醍醐集落に向かいました。
             
 醍醐集落は藤原宮跡の北側にあり、その内裏部分に位置する醍醐池は桜の名所で、花見客で賑わっていました。醍醐池の北側にある醍醐集落まで行き、小川沿
いの礎石を見つけることができました。コンクリートの護岸壁に埋め込まれた状態の大きな礎石二つが露出していました。そこにあった説明板によると、この礎
石は藤原宮を囲む大垣の十二門の内の北西に位置する「海犬養門」の礎石とのことでした。したがって、位置的にも長谷田土壇とは異なっていました。藤原宮の
礎石は全て平城宮造営のために移動転用されたと思っていたのですが、大垣の門の礎石が残っていたことに驚きました。
             
 こうして今回のドライブでは長谷田土壇を見つけることはできませんでしたが、周囲の土地勘が少しはできて有意義でした。ただ、昨日は黄砂の飛散が多く
て、車に黄砂がびっしりと付着するほどでした。また同地を調査旅行したいと思います。それにしても、こんな狭隘な地域の王者が日本列島の代表者(大和朝
廷)となったことが何とも不思議です。古代において、それを可能とした何が起きたのでしょうか。

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