「 2009年01月 」一覧

第205話 2009/01/18

白雉二年銘奉納面の紹介

 昨日は今年最初の関西例会が開かれ、1月10日に物故された飯田副代表(享年75歳)を偲び、参加者全員で黙祷を捧げました。また発表でも、飯田さんが取り組まれていた『日本書紀』の伊勢王についての最新研究が正木さんにより報告されました。水野代表からも古田先生が告別式に参列されたこと、ご遺族より希望者への蔵書の形見分けの申し入れがあったことなどが報告されました。ただし、その蔵書には『「邪馬台国」はなかった』の一冊は含まれていません。その一冊は棺の中に供えられたからです。
 今回の例会で注目すべき報告が正木さんからなされました。新たな熟田津候補地に加わった愛媛県西条市の西隣にある周桑郡丹原町今井の福岡八幡宮に「奉納 白雉二年九月吉日」と墨書された翁の面が現存するというものです。同時代の墨書であることが証明できれば新たな九州年号史料の一つとなりますし、初めての「白雉」年号史料となります。西条市調査の際にこの面も調べてみたいと思っています。できればC14測定を行い、年代を確定したいものです。なお、例会の発表内容は次の通りでした。
〔古田史学の会・1月度関西例会の内容〕
○研究発表
1). 牛のよだれ(豊中市・木村賢司)
2). 大伯伝説と邪馬台国(尼崎市・高山忠明)
3). 彦島の吉備を探索する(続)吉備の五郡(大阪市・西井健一郎)
4). 前期難波宮の中の九州王朝(岐阜市・竹内強)
5). 飯田満麿氏に捧ぐ・伊勢王研究の進捗(川西市・正木裕)
6). 白雉の翁面の紹介(川西市・正木裕)

○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・謡曲「巴」・飯田氏の想い出・他(奈良市・水野孝夫)


第204話 2009/01/11

新年賀詞交換会と飯田副代表の訃報

 みなさん、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。わたしは家に籠もって『万葉集』を読む毎日でした。
 昨日の新年賀詞交換会は古田先生をお迎えし、最近のご研究について深く広くうかがうことができました。参加者も北は青森、南は鹿児島からと盛況でした。是非、来年も行いたいものです。
 他方、大変残念な連絡が今朝とどきました。病気療養されていた本会副代表の飯田満麿さんが賀詞交換会の日に御逝去されました。飯田さんは大手ゼネコン大林組のOBで、平城京址南大門復原に携われ、古代建築について造詣の深い方でした。法隆寺再建論争でも建築学の立場から論稿を発表されたり、太宰府大野城から出土した木柱の文字解読について新説を発表されたりと、貴重な研究成果も残されました。
 関西例会にも熱心に参加され、個人的にも大変お世話になりました。新年最初の「洛中洛外日記」で飯田さんの訃報をお知らせしなければならないことは、とても残念です。しかし、飯田さんの志を継いで古田史学の継承と発展のため、一層の努力をするつもりです。このことを、謹んで飯田さんの霊にお誓いします。