第314話 2011/04/24

『古田史学会報』

103号の紹介

『古田史学会報』103号が発行されました。被災地の会員にも無事届きますよう、本会総務の大下さんがご尽力されています。
今号には新年賀詞交換会での古田先生の講演要約が掲載されています。大下さんがテープ起こしの労をとられました。最新の古田先生の研究の様子がうかがえる内容となっています。
古谷さんは会報初寄稿です。古代中国都市が短里で記されていた痕跡を紹介されています。氏の文献渉猟の成果です。正木さんは九州王朝の飛鳥宮に関する考 察で、九州王朝史復原の一つの方法論としても注目されます。小金井市の斎藤さんからは、近年「流行」している、『日本書紀』大化改新や乙巳の変を50年移 動させ、九州年号大化期の事件とする見解に対して、一石を投じる論文が寄せられました。今後の展開が期待されます。
こうした好論を掲載した『古田史学会報』が、被災地の古田ファンに少しでも喜んでいただけるものになれば幸いです。
『古田史学会報』103号の内容
○新年賀詞交換会「古田武彦講演」(要約) (文責 大下隆司)
○「筑紫なる飛鳥宮」を探る  川西市 正木 裕
○「逸周書」による都市洛邑の規模  枚方市 古谷弘美
○魏志倭人伝の読みに関する「古賀反論」について  富田林市 内倉武久
○入鹿殺しの乙巳の変は動かせない  小金井市 斎藤里喜代
○前期難波宮の考古学(2)–ここに九州王朝の副都ありき  京都市 古賀達也
○大地震のお見舞い  代表 水野孝夫
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会  関西例会のご案内
○2011年度会費納入のお願い

フォローする