第29話 2005/09/18

松野連系図と九州王朝系譜

 9月17日、古田史学の会関西例会が行われました。いつもの進行役の木村賢司さんが中国旅行のためお休みで、替わって西村秀己さん(本会全国世話人)が進行役を務めました。今回も発表件数と質疑応答が多く、なんとかギリギリに終了することができました。
 今回、興味深かった発表の一つが、飯田満麿さん(本会会計)の「九州王朝の系譜」でした。九州王朝、倭王の系譜復原の試みとして、高良玉垂命系図と松野連系図、それに『二中歴』の九州年号を重ね合わせた試案を提示されました。ベーシックな研究ですが、こうした基礎的で地道な研究も大切です。
 九州王朝系系図の中でも、以前から注目されていたものが「松野連系図」です。倭の五王の名前なども見え、他方、近畿天皇家の天皇は含まれないという系図ですが、そのまま全面的に信用できたものか、疑問点も少なくありません。いずれ、しっかりとした史料批判を行って、当系図の研究を進めたいと願っています。なお、例会当日、松野連系図のコピーを幸いにも竹村順弘さん(会員・京都府木津町)からいただくことができました。この場をおかりして御礼申し上げます。

〔古田史学の会・9月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・古墳時代2」
○研究発表
(1)「彦島物語」私考(大阪市・西井健一郎)
(2)九州王朝の系譜(奈良市・飯田満麿)
(3)『高良記』所引「大菩薩御記文」の紹介
 ─『先代旧事本紀』との比較─(京都市・古賀達也)
(4)闇の中に消された「竺志」(岐阜市・竹内強)
(5)「親王」と「皇子」と「王」の間3
 ─「王の舞」は九州王朝から来たか─(相模原市・冨川ケイ子)
(6)14C年代測定値の読み方(京都市・古賀達也)
○水野代表報告
 9/24講演会の準備・古田氏近況・会務報告・阿漕的仮説追加・他(奈良市・水野孝夫)

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