『古代に真実を求めて』第9集発刊
今朝の京都は風が強く、満開の桜も一気に散ってしまいそうな気配です。わたしの勤務先の庭には桜の木が1本あり、昨夕は仕事が終わった後、社長以下社員で花見とバーベキューを楽しみました。今日も午後は御所と鴨川の桜を見に行きます。夕方には佐賀県より本会会員の古川清久さんが見えられますので、夕食をご一緒する予定です。
さて、今年も満開の桜と共に明石書店より本会編集の『古代に真実を求めて』第9集が送られてきました。定価は2600円+税ですが、約400頁のうち、半分が古田先生の講演録と論文で、古田ファンには見逃せない一冊となっています。最新の古田説を知る上でも、また『古田史学会報』に昔掲載された重要論文が採録されており、貴重な史料でもあります。
掲載された講演録・論文は次の通りです。
1 「釈迦三尊」はなかった 講演録05/01/15 古田武彦
2 古今和歌集 講演録・対談録05/07/30 古田武彦
3 両京制の成立−九州王朝の都域と年号論− 古田武彦
4 高良山の「古系図」−「九州王朝の天子」との関連をめぐって− 古田武彦
5 東北(青森県を中心とした)弥生稲作は朝鮮半島東北部・ロシアから伝わった−封印された早生品種と和田家文書の真実− 佐々木広堂
6 「上・下」「前・後」の地名考−地名に見る多元的古代の証明− 合田洋一
7 「継体紀」の秘密−日本正史を貫徹する一元史観成立の真因− 飯田満麿
8 北部九州の弥生王墓−神武東征の時期を探る− 伊東義彰
9 倭地および邪馬壹国の探求(6)−「更立男王」は直前男王であった− 佐藤広行
10 『古事記』序文の壬申大乱 古賀達也
11 阿漕的仮説−さまよえる倭姫− 水野孝夫