『古代に真実を求めて』
第13集発刊
古田史学の会の論集『古代に真実を求めて』第13集が明石書店より発刊されました。古田史学の会の2009年度賛助会員には会則に従って発送しました。一般書店でもお取り寄せ、お求めできます。定価2400円+税です(257頁)。
13集には古田先生の講演録1編(日本の未来−日本古代論-、2009年講演)の他、会員による9論文が収録されており、古田史学・多元史観による最新研究成果が報告されています。
中でも、伊東義彰さんの「太宰府考」と拙論「太宰府条坊と宮域の考察」は九州王朝の首都太宰府研究に関する最新の考古学的知見に基づいたもので、是非、
ご一読いただければと思います。正木裕さんの「『日本書紀』の「三四年遡上」と難波遷都」も氏の近年の研究成果がまとめられており、示唆的です。四国松山
の合田洋一さんからは2論文(「越智国の実像」考察の新展開、娜大津の長津宮考)が寄せられました。いずれも現地調査に基づかれた力作です。その他の論文
も貴重な視点や発見が含まれており、読み応えのある一冊となりました。
『古代に真実を求めて』第13集目次
○巻頭言 水野孝夫
○特別掲載 日本の未来ーー日本古代論 古田武彦講演録
○研究論文
北部九州遠賀川系土器はロシア沿海州から伝わった 佐々木広堂
『日本書紀』の「二国併記」と漢の里単位問題 草野善彦
太宰府条坊と宮域の考察 古賀達也
太宰府考 伊東義彰
不破道を塞げ 三 ーー天子宮が祀るのは、瀬田観音にいた多利思北孤 秀島哲雄
「越智国の実像」考察の新展開 ーー「温湯碑」建立の地と「にぎたつ」 合田洋一
『日本書紀』の「三四年遡上」と難波遷都 正木 裕
娜大津の長津宮考 ーー斉明紀・天智紀の長津宮は宇摩国津根・長津の村山神社だった 合田洋一
淡路島考 ーー国生み神話の「淡路洲」は瀬戸内海の淡路島ではない 野田利郎
○付録
古田史学の会・会則
「古田史学の会」全国世話人・地域の会 名簿
第14集投稿募集要項/古田史学の会 会員募集
編集後記