モンマルトルの画家、奥中清三さん
10月18日の関西例会の日、わたしは尾道に行って来ました。本会会員で、パリ市モンマルトルの画家、奥中清三さんによる「パリ在36年展」が尾道市の画廊で開催され、招待状を頂いていたからです。もちろん、4年ぶりに奥中さんとお会いするのも楽しみでした。
奥中さんは古田先生の永年のファンで、邪馬壹国の「壹」の字をモチーフとした数多くの作品を描かれています。今回の展示にも多くの作品中に「壹」の字が 描かれていました。「裸国の娘」というテーマの作品には魏志倭人伝の一節が描き込まれているほど、古田説や古田先生のことをご存じです。古田先生の著作 『「姥捨て伝説」はなかった』(新風書房)には奥中さんの絵が掲載されており、ご存じのかたも少なくないと思います。
奥中さんはとても温厚な紳士で、かつ絵への情熱とその作品は素晴らしく感動的です。そんに奥中さんとの久しぶりの再会でしたが、「壹」に続く新たなモチーフを捜しておられることなどをうかがうことができ、さわやかなひとときを過ごしました。その為、当日の関西例会にはギリギリの午後4時頃に滑り込み、「太宰府条坊」というテーマで太宰府条坊跡から発見された牛車の轍や人の足跡について報告しました。
10月例会の内容は次の通りですが、西村さんや正木さんの大化改新に関する発表はすごいものだったらしく、会報への寄稿を依頼しています。お楽しみに。
〔古田史学の会・10月度関西例会の内容〕
○研究発表
1). 理解と同意・他(豊中市・木村賢司)
2). 九州海岸部の遺跡めぐり(木津川市・竹村順弘)
3). なぜ大化は50年ずらされたのか(川西市・正木裕)
4). 中皇命は薩野馬説(川西市・正木裕)
5). 会報88号太田論稿の一部訂正(奈良市・太田斉二郎)
6). 日本書紀・乙巳の変〜大化改新(向日市・西村秀己)
7). 古代に真実を求める「よすが」について(たつの市・永井正範)
8). 塩屋連コノシロの「右手をして国の宝器・・」なにを意味するか(川西市・正木裕)
9). 有馬皇子謀反記事の難波宮・難波副都(川西市・正木裕)
10).太宰府条坊(京都市・古賀達也)
○水野代表報告
古田氏近況・会務報告・小野毛人墓誌・他(奈良市・水野孝夫)