『古田史学会報』114号の紹介
『古田史学会報』114号が発行されましたのでご紹介します。久しぶりに古田先生から原稿をいただきました。『続日本紀』宣命中の本居宣長による原文改訂を批判されたもので、新たな問題提起です。今後の展開が楽しみです。
札幌市の阿部周一さんの論稿「吉野と曳之弩」では、吉野が『日本書紀』に「曳之弩」(えしの・えしぬ)とする表記があることに注目され、軍事拠点として
の「吉野」論を展開されました。亡くなったわたしの父も「斉明天皇陵」がある朝倉の「恵蘇(えそ)」を「よそ」と発音していたことを思い出しました。
「え」と「よ」の音韻変化の一例だったのかもしれません。
掲載稿は次の通りで、いずれも読みごたえのある論文です。
〔『古田史学会報』114号の内容〕
○「高天原」の史料批判 古田武彦
○続・前期難波宮の学習 京都市 古賀達也
○吉野と曳之弩 札幌市 阿部周一
○『正法輪蔵』の中の九州年号 京都市 岡下英男
○碾磑と水碓 史料の取り扱いと方法論 豊中市 大下隆司
○会報原稿募集
○新年のご挨拶 代表 水野孝夫
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会 関西例会のご案内
○編集後記