岡下さんが米寿を迎えて、例会発表
本日、 「古田史学の会」関西例会がドーンセンター(大阪市中央区)で開催されました。次回、七月例会の会場は都島区民センターです。関東からは冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人)が明日の全国世話人会・会員総会のため参加されました。はるばる千葉市からは会員の倉沢良典さんが初参加されました。お昼休みには役員会を開催し、全国世話人会と会員総会への提案内容について最終確認しました。
今回は、関西例会で論議が続いている、4~5世紀頃の九州王朝(倭国)と朝鮮半島諸国との関係についての発表(満田さん、大原さん、正木さん)が重なり、それぞれの意見や根拠とするエビデンスの違いが明確になりました。もちろん合意に至ったわけではありませんが、エビデンス(根拠)とロジック(解釈・論理)や学問の方法を含めて参加者の認識が深まりました。合意できるエビデンスに基づき、議論がかみ合っていれば、いずれ諸仮説は古代の真実に向かって収斂することと期待しています。
今回は久しぶりに岡下さんの参加と研究発表があり、王朝交代の実情やその年次について論議が交わされました。九州王朝(倭国)から大和朝廷(日本国)への「禅譲」年と九州年号の改元年(大化元年 695、大長元年 704)との関係についての問題意識が深まり、勉強になりました。聞けば、岡下さんは今年米寿を迎えたとのこと。年齢を感じさせない鋭い視点での研究でした。
6月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。
〔6月度関西例会の内容〕
①欠史八代帝(一) ―縄文語で解く記紀の神々― (大阪市・西井健一郎)
②持統が定策禁中を行って、九州王朝を滅ぼした (京都市・岡下英男)
③倭(ワ)王と太子の事績の地 (東大阪市・萩野秀公)
④倭国の王朝交代と任那の滅亡 (茨木市・満田正賢)
⑤4~5世紀の韓半島と倭の記事に関して (大山崎町・大原重雄)
⑥推古紀・孝徳紀の「任那記事」について (川西市・正木 裕)
◎役員会の報告(古賀)
・『古代に真実を求めて』在庫状況の説明
・会員へのメール配信事業開始の報告
・創立30周年記念事業・東京講演会について
□「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円
7/20(土) 10:00~17:00 会場 都島区民センター
8/17(土) 10:00~17:00 会場 北区民センター