狭山池博物館訪問と西川寿勝さん講演
昨日は、中国洛陽から発見された三角縁神獣鏡を現地で実見調査された狭山池博物館の西川寿勝さんから詳しい調査の報告をしていただきました。
「古田史学の会・関西」の遺跡巡りハイキングの一環として、狭山池博物館を訪問し、西川さんに同館をご案内いただいた後に、洛陽発見の三角縁神獣鏡についてご説明いただきました。ハイキングの一行だけではなく、遠く関東から冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人)や『鏡が映す真実の古代』を編集された平松健さん(東京古田会)も見えられ、総勢30名ほどでお聞きしました。
西川さんは国内トップクラスの鏡の専門家で、その説明は説得力のあるものでした。同鏡が贋作ではなく、日本出土の三角縁神獣鏡と同じ技術で製造されていることなど、詳細に説明されました。現地での「裏話」も含めてとても有意義な講演でした。洛陽発見の三角縁神獣鏡の「立体拓本」も見せていただきました。同鏡の所蔵者から贈呈されたものだそうです。この写真はわたしのfacebookに掲載していますので、ご覧ください。
西川さんには同博物館や狭山池の案内もしていただきました。特に土器編年についても詳しく教えていただき、勉強になりました。その後、なかもず駅近くの白木屋で歓談。翌朝は青森県三内丸山遺跡に行かなければならないというハードスケジュールにもかかわらず、遅くまでお付き合いいただきました。「古田史学の会」の講演会にも来ていただけるとのことで、また楽しみが一つ増えました。
なお、今年は狭山池造営(616年)からちょうど1400年で、その幟が博物館や市内に立てられているとのこと。同館には文化財級の遺物の本物が多数展示されており、おすすめです。