故郷(福岡市・久留米市)で講演しました
7月5日(土)・6日(日)、福岡市と久留米市で講演してきました。わたしが物心ついたときには久留米市で生活していましたが、母親から聞いた話では、生まれは福岡市とのことです。このことは今回初めて公にしますが、わたしにとってはどちらも大切な故郷であることに違いはありません。他方、久留米高専(工業化学科11期)卒業後の半世紀を京都市で暮らしていますので、京都で生涯を終えたいと願っています。何よりも古田武彦先生との思い出がたくさん遺っている町ですから。
話を戻しますが、5日は「古田史学の会」の友好団体である「九州古代史の会」月例会(早良区ももち文化センター)で講演しました。テーマは〝王朝交代前夜の倭国と日本国 ―温泉の古代史・太宰府遷都の真実―〟と、急遽追加した〝「海の正倉院」の中の王朝交替 ―沖ノ島・金銅製鞘の象眼発見ニュースに触れて―〟(注)です。地元ネタということもあって好評だったようです。
「九州古代史の会」はこの度三役が交代され、講演後の懇親会では新三役の皆さんと親しく懇談させていただきました。新会長の榊原秀夫さんは福岡県庁で長く要職に就かれていた方で、温厚で誠実なお人柄でした。副会長の松中祐二さんは三十年来の友人で古田史学の支持者です。事務局長の金山さんも熱烈な古田ファンです。同会との友好関係は今後益々深まることと思います。
翌6日は久留米大学御井キャンパスでの公開講座で講演しました。テーマは〝王朝交代前夜の倭国と日本国 ―温泉の古代史・太宰府遷都の真実―〟。ここでも皆さん熱心に聴講されていました。聞けば、講座「九州王朝論2025」には70名を越える申し込みがあり、その内の20名は新規参加とのことでした。昨年初めて参加された若い女性の方々も見え、リピーターになっていただけたようです。同講座は確実に世代交代に成功しています。また、久留米高専時代のクラスメートのH君も参加されており、五十年ぶりの邂逅に驚きました。
これからも分かりやすく面白いテーマで九州王朝論を語っていきたいと決意を新たにしました。全国トップクラスの記録的猛暑が続く久留米市でしたが、多くの皆さんにご来場いただき、御礼申し上げます。おかげさまで、持参した『古代に真実を求めて』も完売できました。
今月27日(日)には同講座で正木裕さん(古田史学の会・事務局長)が〝古田武彦と九州王朝 ―九州王朝の歴史―〟というテーマで講演します。その前日には正木さんも九州古代史の会で講演されます。地元の古代史・九州王朝説ファンの皆さんのご参加をお待ちしています。
久留米大学での講演後も同大学教授の福山先生をはじめ5名の方々と懇親会を開催しました。遠くは千葉市や長崎市から参加された「古田史学の会」の会員もおられ、思いで深い久留米での一夕となりました。来年も皆さんとお会い出来れば幸せです。
(注)「洛中洛外日記」3500話 2025/06/28〝7/05(土)「九州古代史の会」講演での追加テーマ ―「海の正倉院」の中の王朝交替―〟をご参照下さい。