『古代出雲への旅』を読む
関和彦著『古代出雲への旅』(中公新書)を読んでいます。『出雲風土記』に基づいて江戸時代に神社巡りをした小村和四郎の旅行記の発見から、その追跡実地調査を記した読みやすく面白い本でした。特に、短里で記されている『出雲風土記』を長里で理解したため、現地の実状と一致しない様子などが、興味深く読めました。と同時に、わたしも出雲の国を巡ってみたくなりました。どなたか、短里の概念で『出雲風土記』を実地調査されてはいかがでしょうか。きっと、新発見があるはずです。
昨日の関西例会では下記の発表がありましたが、常連の正木さん、冨川さんは快調に新発見をものにされており、頼もしい限りです。伊東さんの沖ノ島遺跡の報告も興味深い内容でした。
インターネットを見られての初参加の方もあり、早速、本会にご入会いただきました。この日は大阪で3軒ハシゴして、今日は昼まで寝てしまいました。
〔古田史学の会・11月度関西例会の内容〕
○研究発表
1). 太寿・極寿(豊中市・木村賢司)
2). 藤原不比等の実像(奈良市・飯田満麿)
3). 第4回古代史セミナー・古田武彦の報告(豊中市・大下隆司)
4). 明日香皇子の出征と書紀・万葉の分岐点(川西市・正木裕)
5). 「近江大津御宇天皇代」の挽歌九首を読む(相模原市・冨川ケイ子)
6). 沖ノ島3(生駒市・伊東義彰)
7). 東日流王朝in『真澄全集』/「東日流」の巻(奈良市・太田斉二郎)
○水野代表報告
古田氏近況・会務報告・伊勢州は西海道にあった・他(奈良市・水野孝夫)