市民古代史の会・京都で講演会
―「古代官道」「多賀城碑・蝦夷国」―
本日、「市民古代史の会・京都」主催講演会にて、「古代官道の不思議発見」というテーマで講演しました。正木裕さん(古田史学の会・事務局長)も「多賀城碑の解釈 蝦夷は間宮海峡を知っていた」をテーマに講演されました。コロナ禍のため久しぶりの開催となりましたが、懐かしい方や初めての参加者もあり、アンケート結果の内容からも好評だったようです。
わたしは下記の古代官道の名称の不自然さを指摘し、官道の起点を筑前・太宰府とすることにより、説明できることを発表しました。そして、東海道と東山道の終着点を蝦夷国としました。
《古代官道(七道)の不思議な名称》
不思議その1 東海道。陸路なのに、なぜ「海道」
不思議その2 西海道。島(九州)なのに、なぜ「海道」
不思議その3 北海道がないのはなぜ
不思議その4 北陸道だけが、なぜ「陸道」
不思議その5 山陽道と山陰道。なぜ東西南北がないの
正木さんは、多賀城碑の里程記事などを根拠に、蝦夷国がオホーツク文化圏の南端に位置し、その文化圏交流により間宮海峡を知っていたとする壮大なスケールの古代史像を提示されました。
参加者から質問も活発に出され、「市民古代史の会・京都」の活動や多元史観・九州王朝説が京都でも着実に支持を拡げつつあるようです。