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第1967話 2019/08/18

古代史と化学の話で盛り上がる

 昨日、「古田史学の会」関西例会が福島区民センターで開催されました。9月はI-siteなんば、10月、11月はアネックスパル法円坂(大阪市教育会館)で開催します。
 今回の例会では『隋書』イ妥国伝に関する報告が二件(野田さん、岡下さん)なされました。満田さんは、復元が困難とされている百済史研究について、『日本書紀』百済記事と『三国史記』との比較という方法で挑戦されました。
 わたしが注目したのは、原さん(古代大和史研究会・代表)が紹介された『筑前国那珂郡住吉神社縁起』です。それには、イザナミやイザナギなどが活躍した日向は筑紫(福岡県)のことで、日向国(宮崎県)ではないとする社伝が記されていました。わたしの記憶では『雷山千如寺縁起』にも同様の伝承が記されています。筑前ではそのような伝承が各地の寺社縁起に残されているようです。
 例会には九州大学で物理を研究されていた佐々木さん(古田史学の会・新会員)が初参加されました。懇親会にも参加され、夜遅くまで歓談しました。佐々木さんはケミストということで、古代史の他にも、最近発表された東大の研究グループによるモリブデン触媒とサマリウム薬剤(還元剤)を使用したアンモニアの常温常圧合成法の開発についても意見交換しました。ついにハーバー・ボッシュ法(400℃以上、約300気圧)に替わるアンモニア合成の工業化が可能になるということで、わたしは感激していたのですが、佐々木さんは「遅すぎる。今まで化学者は何をしていたのだ」とのこと。確かに100年もかかっていますから、それだけハーバー・ボッシュ法は素晴らしかったということになりそうです。
 ちなみに、ドイツ人のハーバーとボッシュによるこのアンモニア合成の成功には日本人技術者の貢献がありました。学生時代、こうした化学史の話に胸を躍らせた記憶がよみがえりました。
 今回の例会発表は次の通りでした。なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔8月度関西例会の内容〕
①論証による事実(明石市・不二井伸平)
②三国史記と日本書紀の百済関連記事との違いに関する考察(茨木市・満田正賢)
③小戸域民が知る「石井の乱」(大阪市・西井健一郎)
④『隋書』イ妥国伝を考える(京都市・岡下英夫)
⑤イ妥国と倭国は同一の存在である -千歳氏の論文の紹介-(姫路市・野田利郎)
⑥薬師経受容経緯から法隆寺薬師像後背銘の偽作を論ず(八尾市・服部静尚)
⑦「倭姫命世紀」についてⅢ(東大阪市・萩野秀公)
⑧日向から近畿を目指したのは誰か(奈良市・原 幸子)
⑨「磐井の乱」は虚構だった(川西市・正木 裕)

○事務局長報告(川西市・正木 裕)
《会務報告》
◆新入会員情報(神戸市・函館市・高槻市から入会)。

◆9/16(月・祝) 13:30〜17:00『倭国古伝-姫と英雄と神々の古代史』出版記念東京講演会(文京区民センター・会議室2A。参加費1000円)
 ①講演「筑紫の姫たちと対馬の法師〜九州王朝史復元の方法」(講師:古賀達也)。
 ②パネルディスカッション「徹底討議〜古伝承と九州王朝」(パネラー:正木 裕さん、橘高 修さん、井上 肇さん。司会:服部静尚さん)。

◆10/26(土) 13:30〜15:30 「古田史学の会・八尾」講演会 会場:八尾市文化会館プリズムホール(近鉄八尾駅から徒歩5分)
 ①「九州王朝説とは」②「恩智と玉祖-河内に所領をもらった神様」講師:服部静尚さん。

◆「古田史学の会」関西例会(第三土曜日開催)
 9/21 10:00〜17:00 会場:I-siteなんば
10/19 10:00〜17:00 会場:アネックスパル法円坂(大阪市教育会館)
11/16 10:00〜17:00 会場:アネックスパル法円坂(大阪市教育会館)
12/21 10:00〜17:00 会場:I-siteなんば

◆8/18 『古代に真実を求めて』編集会議 福島区民センターにて。

◆10/14 久留米大学で『倭国古伝』出版記念講演会を企画中。

◆11/09〜10 「古田武彦記念古代史セミナー2019」の案内。主催:公益財団法人大学セミナーハウス。共催:多元的古代研究会、東京古田会、古田史学の会。

《各講演会・研究会のご案内》
◆「誰も知らなかった古代史」(会場:アネックスパル法円坂。正木 裕さん主宰)
 8/23 18:45〜20:15 「古墳・城等歴史資産を地域活性化に生かす」 講師:正木 裕さん。
 9/27 18:45〜20:15 「中国正史の東夷伝と短里-漢書から梁書まで」講師:谷本 茂さん(古田史学の会・会員)。

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表。会場:奈良県立情報図書館。参加費500円)
 9/03 10:00〜12:00 「失われた古代年号〜聖徳太子の生涯は『九州年号』で記されていた」講師:正木 裕さん。
 10/01 10:00〜12:00 「万葉集①〜白村江の戦い・開戦前夜」講師:正木 裕さん。
 11/05 10:00〜17:00 「万葉集②〜白村江の戦い」講師:正木 裕さん。    ※会場:奈良新聞本社西館(奈良市法華寺町2番地4)

◆「和泉史談会」講演会(辻野安彦会長。会場:和泉市コミュニティーセンター。参加費500円)
 9/10 14:00〜16:00 ①「日本古代史報道の問題とマスコミの体質」講師:茂山憲史さん(古田史学の会・会員)。②「徹底解説-邪馬「台」国九州説(2)」講師:正木裕さん。

◆「市民古代史の会・京都」講演会(事務局:服部静尚さん・久冨直子さん)。毎月第三火曜日(会場:キャンパスプラザ京都。参加費500円)。
9/17 18:45〜20:15 「徹底解説-邪馬「台」国九州説(2)」講師:正木 裕さん。

◆水曜研究会(豊中倶楽部自治会館)
 8/21 13:00〜

◆邪馬壹(やまと)国阿波説の紹介