「紀尺」の記憶
―不二井伸平さんの発表を聞いて―
本日はアネックスパル法円坂で「古田史学の会」関西例会が開催されました。アネックスパルでの例会は久しぶりです。会場の確保は大変ですが、正木裕さん(古田史学の会・事務局長)のおかげで毎月の例会が行えています。来月、4月16日(土)はドーンセンターで開催します(参加費1,000円)。
今回の例会では、「洛中洛外日記」2683話(2022/02/15)〝古田先生の「紀尺」論の想い出 (1)〟で紹介した「紀尺」について、不二井さんから古田先生の講演(1986年)録音テープ精査の経緯と報告がありました。それによると、「紀尺」論による年代判定という方法について、古田先生が講演会で語られたことは確認できたが、「紀尺」という言葉はなかったとのことでした。この点、わたしの記憶とは異なるので、もしかすると懇親会後の喫茶店か、京都への帰りの車中で「紀尺」という言葉を古田先生から聞いたのかもしれません。しかしながら、その講演会で古田先生が「紀尺」の概念による古代伝承(稲作の伝来)の年代判定について語られたことは確認できたとのこと。不二井さんの調査に感謝します。
発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。
〔3月度関西例会の内容〕
①日本における「馬」の役割の見直しについて (茨木市・満田正賢)
②『旧唐書』の「京師」とは (姫路市・野田利郎)
③倭人伝は利用される (京都市・岡下英男)
④蘇我入鹿の刀を受け取る俳優(わざひと)の招待 (大山崎町・大原重雄)
⑤紀尺 (明石市・不二井伸平)
⑥古田武彦先生の「紀尺」論 (京都市・古賀達也)
⑦「オホゴオリ」とは何処か (東大阪市・萩野秀公)
⑧多利思北孤の「東遷(東方遷居)」について (川西市・正木 裕)
⑨大化改新詔の実際と「畿内国」の定義について (川西市・正木 裕)
◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
04/16(土) 10:00~17:00 会場:ドーンセンター
05/21(土) 10:00~17:00 会場:ドーンセンター