『古田史学会報』
125号の紹介
本年最後の『古田史学会報』125号が発行されましたのでご紹介します。正木さん服部さん阿部さん常連組は快調です。わたしからは11月に開催された古田先生の八王子セミナーの報告、九州王朝説から考察した古代瓦について、そして「五十戸制」を九州王朝説の立場から考察した論稿を発表しました。
正木稿は『日本書紀』推古紀などに見える朝鮮半島(任那)関連記事が九州王朝史書からの盗用であることを論証されました。服部稿は熊本県和水町で発見された納音付き九州年号史料の納音が現在伝わっている納音よりも古い形式であるとされました。阿部稿では「倭人伝」に見える「春耕秋収」について論究されました。全体として、やや難しい論稿がそろいましたが、九州王朝・多元史観研究において重要なテーマです。
掲載テーマは次の通りです。会員の皆さんの投稿をお待ちしています。ページ数や編集の都合から、短い原稿の方が採用の可能性は高くなりますので、ご留意ください。
〔『古田史学会報』125号の内容〕
○盗用された任那救援の戦い
-敏達・崇峻・推古紀の真実-(上) 川西市 正木裕
○八王子セミナー報告(実況同時記録) 京都市 古賀達也
○石原家文書の納音は古い形か 八尾市 服部静尚
○九州王朝説と瓦の考古学
-森郁夫著『一瓦一説』を読む- 京都市 古賀達也
○「春耕秋収」と「貸食」
-「一年」の期間の意味について- 札幌市 阿部周一
○「五十戸」から「里」へ 京都市 古賀達也
○賀詞交換会(古田先生を囲んで)のお知らせ
日時 2015年1月10日(土)午後1時30分
会場 大阪府立大学 i-siteなんば 2階
参加費 1000円 終了後懇親会(有料)
○『古田史学会報』原稿募集
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会 関西例会のご案内
○編集後記 西村秀己