第3044話 2023/06/17

古代の気候変動と考古学の接点

 本日、エルおおさかで「古田史学の会」関西例会が開催されました。午後からは「古田史学の会」記念講演会と会員総会が開催されました。

 本日の関西例会で、わたしは「和田家文書の明治写本と大正写本」を発表しました。テレビ東京 土曜スペシャル〝みちのく黄金伝承の謎を求めて〟(昭和61年頃に放送)で映された「東日流外三郡誌」明治写本の紙質や筆跡に注目し、大正写本と比較しました。
午後の講演会では、若林邦彦同志社大学教授と正木 裕さん(古田史学の会・事務局長)が下記の講演をされました。

若林邦彦さん(同志社大学歴史資料館・教授)
「大阪平野の初期農耕 ―国家形成期遺跡群の動態」
正木 裕さん(古田史学の会・事務局長)
「万葉歌に見る九州王朝の興亡」

 若林さんの講演では、年輪酸素同位体比による古代の気候変動(降水量)の研究成果と集落・水田遺構の分布と規模の変動から、弥生時代~古墳時代における環境変化による人々の移動を読み取り、大阪平野での国家形成期の歴史を解明するという研究成果が解説されました。

 その中で、「水害を前提に暮らす弥生集団」や「古墳時代中期(5世紀)に水田と集落域分離傾向(おらが田んぼから切り離されていく人々)」の痕跡が示され、「この変化の背景にはBC1世紀からAD1~6世紀の多雨環境の適応もあるが、地域社会の政治的統合の変化とも関係する。→古代国家的社会への動き」と説明されました。最新の理化学的研究成果を駆使されての仮説であり、参加者からも好評でした。

 講演会後に開催された「古田史学の会」定期会員総会では、創立30周年の記念事業企画検討を含む提案事項全てが承認され、滞りなく終了しました。

6月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

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古田史学の会エルおおさか 2023.6.17

6月度関西例会・講演会発表一覧(ファイル・参照動画)

YouTube公開動画は①②③です。

午前の関西例会

1,和田家文書の明治写本と大正写本 (京都市・古賀達也)

YouTube動画①https://www.youtube.com/watch?v=GkNVF8VnOlc

2,秦王国はプレ大宰府である ―国体制の特色― (姫路市・野田利郎)

YouTube動画①https://youtu.be/uWVSvVMKNgI

午後の講演会

1,若林邦彦(同志社大学歴史資料館・教授)
「大阪平野の初期農耕 国家形成期遺跡群の動態」

ファイル・講演記録はありません。

2,正木 (古田史学の会・事務局長)
「万葉歌に見る九州王朝の興亡」

YouTube動画のみ①https://youtu.be/XJFlbXeW1xA
https://youtu.be/1YC4xSdznwIhttps://youtu.be/RV7J_Q9wAUs

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