浦島太郎は「日下部氏」
昨日は古田史学の会・関西例会と午後からは新年講演会が開催されました。例会では大下さんから韓国における前方後円墳の発見状況や日本と同形式の石室などの研究状況が報告されました。
新年講演会は既にお知らせしてきましたように、浦島太郎の御子孫の森茂夫さん(本会会員、京丹後市網野町)に講演していただきました。美しいカラーのプロジェクターを駆使し、臨場感溢れる講演となりました。レジュメも森家系図コピーなど貴重な史料が含まれており、大変充実したものでした。
お話によれば、森家は元々は日下部氏を名乗っていたとのこと。従って「浦島太郎」も日下部さんだったことになります。また、網野町の有名な前方後円墳である銚子塚古墳の被葬者についても論及され、「丹波の遠津臣」ではないかとの仮説も発表されました。
現地に根ざした、しっかりとした研究発表で、地元の強みを感じました。なお、森さんは小学校の先生とのこと。どおりでレジュメの作り方や発表がお上手なはず。また、研究が進展されればお聞きしたいと思いました。
〔古田史学の会・1月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・九州の地域学」
○研究発表
『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで(補足)(豊中市・木村賢司)
韓国最近の古墳情報紹介(豊中市・大下隆司)
○水野代表報告
古田氏近況・会務報告・霊山寺菩提遷那論・他(奈良市・水野孝夫)