九州古代史の会で講演します
沖ノ島・金銅製鞘の象眼発見ニュースに触れて
7月5日、友好団体「九州古代史の会」の例会で発表させていただきます。日時・演題は下記のとおりです。
7月5日(土)午後1時半から ももち文化センター
演題 王朝交代前夜の倭国と日本国
―温泉の古代史・太宰府遷都の謎―
《追加テーマ》沖ノ島・金銅製鞘の象眼発見ニュースに触れて
予定していたテーマ「王朝交代前夜の倭国と日本国」に加えて、急遽「沖ノ島・金銅製鞘の象眼発見ニュースに触れて」を追加することにしました。
「王朝交代前夜の倭国と日本国」は翌日(7/06)の久留米大学公開講座と同様の内容ですが、より詳しく説明します。『旧唐書』倭国伝・日本国伝の記事から、7世紀末に起きた九州王朝(倭国)から大和朝廷(日本国)への王朝交替の実体に迫り、九州王朝が太宰府を都とした理由の一つに、二日市温泉(次田の湯)の存在が大きかったことを論じます。
追加テーマ「沖ノ島・金銅製鞘の象眼発見ニュースに触れて」では、ほとんど全てのメディアで〝ヤマト王権が沖ノ島に奉納したもの〟と説明していますが、九州王朝による奉納とする多元史観による仮説を提起したいと考えています。この発見はご当地のビッグニュースですので、触れないわけにはいかないと思い、急遽、付け加えることにしました。ご期待下さい。
なお、「九州古代史の会」では三役が交代されたとのことで、代表に元伊都国歴史博物館長の榊原英夫さん、副代表に松中祐二さん、事務局長に工藤和幸さんが就任されるとのこと。松中さんや工藤さんはこれまでも懇意にさせていただいており、松中さんとは三十年来の友人です。「九州古代史の会」と「古田史学の会」との友好関係が更に進むものと期待しています。お世話になってきた旧三役の方々には厚く御礼申し上げます。