第3311話 2024/06/26

『倭国から日本国へ』出版記念

    東京講演会(7/28)のご案内

 本年4月に明石書店から出版された『倭国から日本国へ』(『古代に真実を求めて』27集、古田史学の会編)の出版記念東京講演会を開催します。同書は、倭国(九州王朝)から日本国(大和朝廷)への王朝交代を特集したもので、様々な視点による古田学派研究者の論稿を収録しました。

 奈良や大阪での出版記念講演会に続き、7月28日(日)に東京の文京区民センターで下記の通り、開催します。会場では同書の特価販売も行います。多くの皆様の参加をお待ちしています。講師は正木裕さん(古田史学の会・事務局長)とわたしです。関東の皆様にもお聞き頂ければ幸いです。

『倭国から日本国へ』出版記念
東京講演会のご案内
■日時 2024年7月28日(日) 13:30開会 16:30終了
■会場 文京区民センター 2A会議室 (文京区本郷4-15-14)
■演題・講師
多元的「天皇」号の成立
―九州王朝の天子と諸国の天皇たち― 古賀達也
「王朝交代」と二人の女王
―武則天と持統― 正木 裕
■参加費 1,000円
■主催 古田史学の会
■協力 東京古田会・多元的古代研究会

『倭国から日本国へ』目次
【巻頭言】
三十年の逡巡を越えて 古田史学の会 代表 古賀達也
【特集】倭国から日本国へ
「王朝交代」と消された和銅五年(七一二)の「九州王朝討伐戦」 正木 裕
王朝交代期の九州年号 ―「大化」「大長」の原型論― 古賀達也
難波宮は天武時代「唐の都督薩夜麻」の宮だった 正木 裕
飛鳥「京」と出土木簡の齟齬 ―戦後実証史学と九州王朝説― 古賀達也
『続日本紀』に見える王朝交代の影 服部静尚
「不改常典」の真意をめぐって ―王朝交代を指示する天智天皇の遺言だったか― 茂山憲史
「王朝交代」と二人の女王 ―武則天と持統― 正木 裕
「王朝交代」と「隼人」 ―隼人は千年王朝の主だった― 正木 裕
倭国から日本国への「国号変更」解説記事の再検討 ―新・旧『唐書』における倭と日本の併合関係の逆転をめぐって― 谷本 茂
《コラム》「百済人祢軍墓碑銘」に〝日本〟国号はなかった! 谷本 茂
【一般論文】
『隋書』の「俀国」と「倭国」は、別の存在なのか 野田利朗
『隋書』の「倭国」と「俀国」の正体 日野智貴
倭と俀の史料批判 ―『隋書』の倭國と俀國の区別と解釈をめぐって― 谷本 茂
多元的「天皇」号の成立 ―『大安寺伽藍縁起』の仲天皇と袁智天皇― 古賀達也
法隆寺薬師仏光背銘の史料批判 ―頼衍宏氏の純漢文説を承けて― 日野智貴
伊吉連博徳書の捉え方について 満田正賢
『斉明紀』の「遣唐使」についてのいくつかの疑問について 阿部周一
俾彌呼の鏡 ―北九州を中心に分布する「尚方作鏡」が下賜された― 服部静尚
【フォーラム】
海幸山幸説話 ―倭国にあった二つの王家― 服部静尚
豊臣家の滅亡から九州王朝の滅亡を考える 岡下英男
【付録】
古田史学の会・会則
古田史学の会・全国世話人名簿
編集後記

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