第3496話 2025/06/13

『東日流外三郡誌の逆襲』

     再校ゲラが到着

 八幡書店から刊行する『東日流外三郡誌の逆襲』再校ゲラのPDFが届きました。当初予定していた200頁を大幅に超え、430頁ほどの大著となりました。

 これは『列島の古代と風土記』(『古代に真実を求めて』28集、定価2200円+税)の二倍ほどです。価格も四千円くらいになるかもしれません。少しでも価格を抑えるため、わたしは献本のみで、印税はいただかないことにしました。誠に申し訳ありませんが、執筆していただいた方々にも献本だけとなります。ごめんなさい。

 これから一週間ほどで全ページの校正をしなければなりませんが、6月22日(日)には大阪講演会や「古田史学の会」会員総会も控えているので、お酒を断ち、睡眠時間を削って間に合わせようと思います。取り急ぎ、執筆者にはPDFファイルを転送し、各自の論文校正をお願いしました。執筆者校正はこの再校ゲラが最後で、第3校ゲラの校正は八幡書店とわたしで行う予定です。それが済むと印刷・製本に入ります。もう一息です。

 再校ゲラを読んでいて、末尾の方に掲載された八幡書店の武田社長との対談録が思っていたよりも面白く、かつ両者の興味、微妙な意見の食い違いや、激しく同意している様子もうかがえ、版元と著者の関係を越えた、人としての志や熱を感じました。読者にもきっと受け止めていただけるのではないでしょうか。冥界の古田武彦先生にも喜んでいただければ嬉しいのですが、「こんなレベルではダメ。もっと真実に迫りなさい」と叱られるだろうなとも思っています。それでも、少しでも学恩に報いることができればと願っています。

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