第3588話 2026/02/03

運命と使命の一書

『東日流外三郡誌の挑戦』

 先日届いた『東京古田会ニュース』226号に拙稿「運命と使命の一書 ―東日流外三郡誌の逆襲―」を掲載していただきました。同稿は、昨年八月に八幡書店から発行された拙著『東日流外三郡誌の逆襲』の出版記念講演会(弘前市、秋田孝季集史研究会主催)の報告を書いて欲しいと、東京古田会の安彦克己会長からご依頼をいただき、執筆したものです。

 そこで、わたしが和田家文書研究に入った30年前の事件から書き起こすことにしました。今では当時のことを知らない人が多くなりましたので、後学に伝えるためにも気合いを入れて書きました。その冒頭の一節と各節小見出しを転載します。ちなみに、〝運命と使命の一書〟とは、〝運命〟の『東日流外三郡誌の逆襲』(既刊)と〝使命〟の続編『東日流外三郡誌の挑戦』(仮題、未刊)の二著のことです。後著は既に半分ほどの原稿執筆を終えています。そこでは、古代東北の連合国家〝愛瀰詩国(蝦夷国)〟の多元史観による復元に挑戦しています。

【以下転載】
一 運命の一書

 令和七年夏、三十年の歳月を経て、『東日流外三郡誌の逆襲』(八幡書店)を上梓できた。
三十年前、安本美典氏やメディアによる東日流外三郡誌偽作キャンペーンは猖獗を極め、和田家文書を見たこともない人々が我先にと偽作説に走り、あろうことか「市民の古代研究会」までもが古田武彦先生を裏切った理事らにより反古田の集団へと変質していった。それまでは「古田先生、古田先生」と猫撫で声で群がっていた人々、わたしが〝兄弟子〟と慕っていた人々が次々と先生から離れていく。人はかくも簡単に恩人を裏切れるものなのか。三十代の若き日、わたしはそれを目の当たりにしたのだ。

 以来、古田先生との津軽行脚、そして北海道から九州までの全国行脚の日々が始まった。何のために。言うまでもない。東日流外三郡誌の真実を求め、全国各地に残った古田史学を支持し、迫害に屈しない筋金入りの〝弟子〟らを糾合するためにだ。この津軽・北海道行脚の一端を『東日流外三郡誌の逆襲』に採録し、わたしの運命と使命の足跡を書きとどめた。

二 平成の津軽行脚
三 令和五年、再開した津軽行脚
四 令和五年、武田社長との邂逅
五 令和七年秋、弘前市での邂逅
六 宮下青森県知事を表敬訪問
七 津軽の政治家との一夕
八 津軽藩のキリシタン禁圧史
九 津軽にいた阿倍比羅夫の子孫
十 弘前市立図書館での決意

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