『古代に真実を求めて』
14集発刊
古田史学の会の論集『古代に真実を求めて』第14集が明石書店より発刊されました。古田史学の会の2010年度賛助会員には一冊発送いた します。一般書店でもお取り寄せ、お求めできます。定価2400円+税です(255頁)。14集には古田先生の講演録2編の他、禅譲・放伐論争シンポジウ ムと会員による7論文が収録されています。
14集の特徴は、古田先生の講演録2編を収録したことにより、著作執筆のため講演を減らされている古田先生の最新の研究成果 に触れることができることと、 関西例会で最もホットなテーマの一つである、九州王朝から大和朝廷への権力交代が禅譲だったのか放伐だったのかというシンポジウムの内容を収録したことで す。これにより、関西例会での研究内容やその雰囲気が読者に伝わることと思います。
研究論文では、愛媛県西条市の今井久さんが発見された「紫宸殿」地名に関する報告2編(今井稿、合田稿)が、多元史観に相応しいものといえるでしょう。正木さんからは近年の圧倒的な研究成果の一端が報告され、貴重です。
是非、お買い求め下さい。同時に、15集に向けてご寄稿もお願いいたします。
『古代に真実を求めて』第14集目次
○巻頭言 水野孝夫
○特別掲載
『古事記』と『魏志倭人伝』の史料批判 古田武彦講演録
神籠石の史料批判−古代山城論 古田武彦講演録
禅譲・放伐論争シンポジウム 司会 不二井伸平
パネリスト 西村秀己
正木 裕
水野孝夫
古賀達也
○研究論文
北部九州地方の水稲稲作と遠賀川式土器 佐々木広堂
ーー水稲稲作はロシア沿岸州から伝わった
越智国に紫宸(震)殿が存在した 今井 久
越智国にあった「紫宸殿」地名の考察 合田洋一
橘諸兄考 ーー九州王朝臣下たちの行方 西村秀己
不破道を塞げ 四 秀島哲雄
ーー高良山神籠石の美濃師三千人、基肄城への不破道を塞ぐ
移された「大化の改新」 正木 裕
「笠沙」は志摩郡「今宿」である 野田利郎
ーー天孫降臨説話の解明
2011.4.25