「古田史学の会」編集部の体制強化
6月16日に開催された「古田史学の会」会員総会では全ての議案が承認されました。参加された会員の皆様に御礼申し上げるとともに、全国(海外各国の)の会員の皆様にこのことをご報告します。
総会でもご意見が出されたのですが、『古田史学会報』編集体制について全国世話人からもご意見をいただいていました。そうしたこともあり、『古田史学会報』『古代に真実を求めて』の編集体制を強化することを総会で説明しました。編集委員の任免は代表が行うことと会則では定められてはいるのですが、編集委員になっていただくことのご負担や責任は重く、それをお願いするのは簡単なことではありません。
他方、「古田史学の会」を発展させ、会誌・会報の学問的内容やレベルを向上させることは、「古田史学の会」の目的達成のためにも不可欠なことです。そうしたことにご理解をいただき、編集部の体制強化(増員)を実施することにしました。
『古代に真実を求めて』編集部には、昨年からオブザーバー参加していただいている久冨直子さんを正式に編集委員として迎えます。従来にない視点、女性ならではの感性で優れたアドバイスをこれからもいただけることと期待しています。
『古田史学会報』は、わたしと西村秀己さん(全国世話人)の2名体制から4名体制へと増員します。投稿窓口を兼ねる編集責任者は引き続きわたしが担当し、新たに正木裕さん(事務局長)と不二井伸平さん(全国世話人)に編集委員に加わっていただくことができました。正木さんはこれまでも会報発送作業事務の一端を担っていただいてきました。不二井さんは以前に『古田史学会報』編集委員をしていただいていた経験者です。
投稿受付から会報編集・発送までの一連の流れに変更はありませんが、編集委員が4名に増加したことにより、投稿論文審査のハードルはより高くなることと思います。今までは西村さんとわたしがOKであれば採用となり、その後は編集作業担当の西村さんの判断により掲載号が決まりました。これからは4名全員のOKが必要となりますので、より厳格で正確な審査が実現できます。その結果、『古田史学会報』の学問レベルの更なる向上が期待できます。
なお、投稿の採否基準については「洛中洛外日記」357〜360話、1327話、第1415話 2017/06/06をご参照下さい。近年は投稿原稿のレベルが高くなっており採用競争は激化していますが、会報が届くのを楽しみにしておられる全国各地の会員の皆様には、優れた論稿の掲載に喜んでいただけることと思います。