京あすか「ロゼッタ石の解読」
「古田史学の会・四国」の合田洋一さん(古田史学の会・全国世話人、松山市)から同人誌『海峡』第33号(平成27年1月)が送られてきました。「古田史学の会・四国」会員の白石恭子さん(ペンネーム:京あすか)のエッセー「ロゼッタ石の解読」が掲載されていました。
エジプトのロゼッタ石の古代エジプト文字を解読したフランソワ・シャンポリオンのことを記したエッセーで、2006年にロシアで出版されたワレーリー・ミハイロビッチ・ボスコイボイニコフ著『すばらしい子供たちの日々』(オニクス社)の一節を白石さんが訳されたものです。シャンポリオンの生い立ちや子供の頃から天才的才能の持ち主であったことなどが紹介されており、とても興味深く読みやすいエッセーでした。
末尾には古田先生のことをシャンポリオンに匹敵する歴史学者であると、次のように紹介されています。
「現在、日本のシャンポリオンとも言うべき偉大な歴史学者がいます。元昭和薬科大学教授で、文献史学の研究に打ち込んでこられた古田武彦先生です。シャンポリオンは四一才で亡くなりましたが、古田先生は八八才で現在もお元気です。先生は、これまで日本書紀に基づいて語られてきた日本の古代史に数々の疑問を呈してこられました。四〇年余り前に先生の著作『「邪馬台国」はなかった-解読された倭人伝の謎』という本が朝日新聞より刊行され、話題になりました。」
このように紹介され、次の一文でエッセーを締めくくられています。
「古田先生は日本の古代史の常識を覆した歴史学者として歴史に刻まれることでしょう。」
このように、様々な分野の人々により古田先生の偉業が語られ、発信されています。わたしも古田先生のお名前が歴史に刻まれることを全く疑っていません。