関西例会、古代史講演会、会員総会を開催
本日、先月に続いて奈良新聞社本社ビルで「古田史学の会」関西例会が開催されました。午後は元橿原考古学研究所員の関川尚巧(せきがわ・ひさよし)さんをお招きして、恒例の古代史講演会(共催)と「古田史学の会」会員総会を開催しました。7月例会は福島区民センター(参加費500円)で開催します。
リモートテストには、西村秀己さん(司会担当・高松市)、冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)、野田利郎さん(古田史学の会・会員、姫路市)、別役政光(古田史学の会・会員、高知市)らが参加されました。
今回、最も注目されたのが、服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)の発表でした。薬師寺東塔擦銘は後代(11世紀)に追刻されたとする町田甲一説などを紹介され、同擦銘の分析により、藤原京にあった本(もと)薬師寺は九州王朝の中宮天皇らによる寺であったとする仮説です。質疑応答の中で、同仮説が更に展開され、飛鳥における「天皇」「皇子」木簡なども九州王朝のものとする見解が示されました。わたしとしては賛成することに躊躇する内容でしたが、根拠や論理性が明確な鋭い仮説で、従来の服部説をより徹底した見解でもあることから、論文発表を要請しました。
なお、発表者はレジュメを30部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。
コロナ禍と雨天にもかかわらず、古代史講演会には50名のご参加があり、盛況でした。その後、講師の関川先生を囲んで、古代史談義に花が咲きました。
会員総会では、事業報告・予算・決算・会計監査報告・人事など全てが滞りなく承認されました。また、『古代に真実を求めて』編集長を7年間勤められた服部さんに替わり、大原重雄さんが就任されました。ご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。詳細は『古田史学会報』次号にて報告されます。
〔6月度関西例会の内容〕
①共存はしていない倭王武と武寧王(大山崎町・大原重雄)
②本薬師寺は九州王朝の寺(八尾市・服部静尚)
③「驛」記事についてのまとめ(東大阪市・萩野秀公)
◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
07/17(土) 10:00~17:00 会場:福島区民センター
※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新の情報をホームページでご確認下さい。
《関西各講演会・研究会のご案内》
※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新の情報をご確認下さい。
◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 参加費500円
06/22(火) 10:00~12:00 会場:奈良新聞社本社西館3階
「伊勢王④」 講師:正木 裕さん(大阪府立大学講師)
◆「市民古代史の会・東大阪」講演会 会場:東大阪市 布施駅前市民プラザ(5F多目的ホール) 資料代500円
06/26(土) 14:00~16:30 「天孫降臨と神武東征 ―神話と歴史―」 講師:服部静尚さん
07/24(土) 14:00~16:30 「邪馬壹国と卑弥呼の世界」 講師:服部静尚さん
◆「市民古代史の会・京都」講演会 会場:キャンパスプラザ京都 参加費500円
07/22(木・祝) 13:30~16:30
「考古学から見た邪馬台国 ―畿内ではありえぬ邪馬台国―」 講師:関川尚巧さん(元橿原考古学研究所員)
「考古学から見た邪馬壹国 ―博多湾岸説―」 講師:正木 裕さん(古田史学の会・事務局長)
◆誰も知らなかった古代史の会 会場:福島区民センター 参加費500円
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◆「和泉史談会」講演会 会場:和泉市コミュニティーセンター(中集会室)
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