羽衣伝説一覧

第150話 2007/10/28

余呉湖雨中行

 昨日の土曜日は、行楽日和との天気予報が見事に外れ、雨の湖北ドライブとなりました。初めて借りたシエンタに乗り、琵琶湖と余呉湖を時計の反対周りで、それぞれ一週したのですが、一番の目的は羽衣伝説で有名な余呉湖でした。車一台分しか通れない狭い道を、対向車が来たらどうしうよかと、小雨の中ひやひやしながら一週しました。初心者マークのドライバーにはちょっと不安な余呉湖岸道路ではありました。
 羽衣が掛けられたという柳の木などを見ながらのドライブでしたが、とても景色が良いところでした。黄葉の季節は一層素晴らしい景色だろうなと思いました。羽衣伝説に関しては、平成4年に短い文章を発表したことがあります。その結論は、八人の天女は九州王朝の舞姫であり、各地の豪族と九州王朝の関係を背景として成立した伝承であるとしました。各地に残る八乙女舞がその痕跡で、とりわけ、志賀島の志賀海神社に今も伝わる八乙女舞は最も古式を残すもので、九州王朝へ奉納された舞楽であったと思われます。
 また、羽衣も文字通り鳥の羽根で作られた衣のことで、九州王朝の名産品ではないでしょうか。糸島・博多湾岸に生息する海鵜の羽根で作った衣ではないかと想像しています。
 帰りは、マキノ峠がから見た北琵琶湖の遠景もきれいでした。お天気だったら、それは素晴らしい景色だったのにと、悔やまれます。今回の湖北ドライブで、滋賀県の旅は、一旦終了です。次はどの方面にしようか、思案中です。雪の季節になる前に、行ってみたいところは、まだまだありますので。