第1324話 2017/01/24

筑後市の奇祭「久富盆綱引」と

    こうやの宮の御祭神

 先日、久留米市に帰省したとき、JR久留米駅の売店に展示されていた筑後市のパンフレットを見たのですが、8月14日に行われる奇祭「久富盆綱引」(久富熊野神社)の写真が掲載されていました。墨で体中真っ黒に塗られた子供たちが腰ミノと角をつけて綱を引くというお祭りです。「盆綱引」という行事は県内各地で行われているようですが、墨で真っ黒に塗られた子供たちによるものはここだけではないでしょうか。
 この子供たちの姿に、わたしはある神社の御祭神を思い出しました。それは筑後市の南に隣接するみやま市瀬高町にある小祠「こうやの宮」の御祭神です。そこの御祭神は五体の人形なのですが、中でも七支刀を持った人形は有名です。他に南国から来た人物と思われる茶褐色の肌で腰ミノのようなものを身につけた人形があるのですが、その姿が「久富盆綱引」の子供たちに似ているように思ったのです。
 偶然の一致かもしれませんが、筑後市とみやま市という隣接した地にある神社ですから、もしかすると関係があるのではないでしょうか。機会があれば調査してみたいものです。わたしのfacebookに写真を掲載していますので、ご覧ください。

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