第2015話 2019/10/14

被災者へのお見舞い
『古田史学会報』154号のご案内

 このたびの台風19号により被災された皆様へお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、「古田史学の会」を代表しまして、被災地の会員の皆様のご無事と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
                 古田史学の会・代表 古賀達也

 『古田史学会報』154号が発行されました。一面には大原さんの論稿「箸墓古墳の本当の姿について」が掲載されました。箸墓古墳は元来は円墳だったとする見解(方部付加説)とその根拠について肯定的に紹介されたもので、わたしは説得力を感じました。
 満田さんは会報初登場です。持統紀に頻出する〝吉野詣で〟の理由について、古田説とは異なる視点(持統の乗馬趣味)で新仮説を発表されました。
 わたしは、曹操墓から出土した鉄鏡と日田市ダンワラ古墳出土の鉄鏡が類似しているという問題に関連して、ダンワラ古墳から出土したとした梅原末治氏の研究が〝「皇帝の所有物にふさわしい最高級の鏡」がなぜ九州に――。研究者らは首をかしげる。〟と否定的に学者やマスコミから取り上げられている現状を問題とする論稿「曹操墓と日田市から出土した鉄鏡」を発表しました。
 154号に掲載された論稿は次の通りです。この他にも優れた投稿がありましたが、次号以降での掲載となりますので、ご了解下さい。また、投稿される方は字数制限(400字詰め原稿用紙15枚程度)に配慮され、テーマを絞り込んだ簡潔な原稿とされるようお願いします。

『古田史学会報』154号の内容
○箸墓古墳の本当の姿について 京都府大山崎町 大原重雄
○持統の吉野行幸について 茨木市 満田正賢
○飛ぶ鳥のアスカは「安宿」 京都市 岡下英男
○壬申の乱 八尾市 服部静尚
○曹操墓と日田市から出土した鉄鏡 京都市 古賀達也
○「壹」から始める古田史学・二十
 磐井の事績 古田史学の会事務局長 正木 裕
○『古田史学会報』原稿募集
○古田史学の会・関西 史跡めぐりハイキング
○古田史学の会・関西例会のご案内
○各種講演会のお知らせ
○編集後記 西村秀己

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