第710話 2014/05/16

6月15日(日)に会員総会・講演会を開催済み

 来月、6月15日(日)に会員総会・記念講演会を開催します。午前中はビデオ鑑賞会を行い、午後からは記念講演会を開催します。終了後に古田史学の会・会員総会を行いますので、会員の皆様のご出席をお願いします。ビデオ鑑賞会や記念講演会は会員以外の一般参加も可能です。多数のご来場をお待ちして います。
 午前中のビデオは3月にアクロス福岡で開催された古田先生の講演と宮地嶽神社神官による筑紫舞で、なかなか見る機会のない貴重な舞です。中でも浄見宮司の「神無月の舞」は幽玄でまさに九州王朝宮廷舞楽として圧巻です。
 午後は記念講演会で、今回は会員の出野正さんとわたしが発表します。出野さんの報告は、雲南省の奥地に居住する倭(アカ)族の現地調査報告で、多くの撮影写真をプロジェクターでご覧いただけます。出野さんと張莉さんご夫妻による現地調査は、恐らく本邦初の調査で、大変貴重なものです。同調査報告の出版に向けても準備が進められています。日本の風習や民俗と極めて類似した倭(アカ)族の生活様式や文物にはきっと驚かれると思います。
 わたしからは、近年「発見」した九州年号史料の紹介とその学問的意義や展望について報告します。その一つは熊本県和水町の「石原家文書」の「納音(なっちん)」付き「九州年号一覧」史料、二つめは平安時代(天長5年、828年)に成立した九州年号「常色元年(647)」史料『赤渕神社縁起』、三つ目は内閣文庫にある九州年号「大長九年壬子(712)」史料の『伊予三島縁起』です。いずれも普段は見ることができない貴重な史料です。多くの方の参加をお待ちしております。

○日時 6月15日(日)
    午前10時~12時 筑紫舞等ビデオ鑑賞
    午後 1時30分~4時(開場1時) 講演会
    午後 4時~ 5時 会員総会
     ※総会終了後、希望者で懇親会開催。
      懇親会受付は総会当日会場にて。  

○場所 I-siteなんば(南海なんば第1ビル2階)
    大阪市浪速区敷津東2-1-41
    地下鉄御堂筋線大国町駅下車 東へ徒歩7分
    地下鉄堺筋線恵美須町駅下車 西へ徒歩7分

○記念講演会
(1)演題:西双版納(シーサンパンナ)の旅
      -倭人の源流を求めて-
   講師:出野 正さん(古田史学の会・会員)
(2)演題:新出「九州年号」史料の展開
      -『伊予三島縁起』『赤渕神社縁起』『石原家文書』-
   講師:古賀達也(古田史学の会・編集長)

フォローする