第2722話 2022/04/17

横書き併用になった『九州倭国通信』No.206

 友好団体「九州古代史の会」の会報『九州倭国通信』No.206が届きました。同号には拙稿「七世紀末の近畿天皇家の実像 ―飛鳥・藤原宮木簡の証言―」を掲載していただきました。拙稿は、近畿天皇家(大和朝廷)による天皇号や律令の採用時期について論じ、近年の古田学派による九州王朝研究 を紹介したものです。
 同紙は前号からリニューアル(横書き併用、活字拡大など)がスタートし、今号にも横書きページが併用されていました。これも「九州古代史の会」代表幹事(会長)に就任された工藤常泰さんの野心的な取り組みの一つです。英文や数値を多用する論文は読み(書き)やすくなります。縦書きが主流の文系学術誌にも縦横併用が増えています。わたしが愛読している大阪歴博紀要も縦横併用で、考古学論文は横書き、文献史学論文は縦書きとなっており、読者には有り難い配慮です。

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