第492話 2012/11/14

「古田史学の会」の「成果」

 ドラッカーによれば、非営利組織について次のように定義されています。

 「非営利組織はミッションのために存在する。それは社会を変え人を変えるために存在する。」(『非営利組織の経営』)

 「古田史学の会」にとって、「社会を変え人を変える」とはどういうことなのかをわたしたちは考え続けてきました。「古田 史学の会」のミッション(使命)からすれば、古田史学・多元史観を日本古代史の定説とするために、長期にわたって一元史観の学界と論争を続け、真実の古代 史と学問の方法を国民に訴え続けなければなりませんから、質が高く層の厚い古田学派を作り上げる必要があります。そのためには、一般の古代史ファンを古田 史学のファン・会員に変え、古田史学のファンを古田史学の研究者に変え、古田史学の研究者を古田史学の著作者・講演者に変えなければならないと考えていま す。
 この「人を変える」という不断の取り組みにより、様々な「成果」を得ることができます。具体的にそれは会員の増加、例会参加者の増加、例会発表者の増 加、会報会誌投稿者の増加、古田史学関連著作の刊行という「成果」として現れます。同時に「古田史学の会」を支えるボランティアスタッフも増加することで しょう。
 こうした「成果」を既にわたしたちはいくつも実現させてきました。そして、これからも「成果」をあげ続けなければなりません。そのためにどのような戦略 や目標・行動が必要で効果的であるかをいつも考えています。わたしたち「古田史学の会」が持っている「資源(人・資金・時間など)」は限られていますの で、優先順位を決め、「費用対効果」にも配慮して運営していきたいと思います。これからも皆さんのご理解とご協力を心よりお願い申しあげます。

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