第1005話 2015/07/22

「愛知サマーセミナー」の成果と特長

 7月19日に開催された「愛知サマーセミナー」はとても有意義でした。参加者が高校生だけではなく、中学生も熱心に聴講されており、「感想文」を読むと中学生とは思えないほどの意識の高さがうかがわれました。同感想文は「洛中洛外日記【号外】」で紹介しましたが、概ね好評のようでした。そこで、今後のために成果と特長について、わたしの感想を述べてみたいと思います。
 今回のサマーセミナーには開催校の愛知淑徳高校だけではなく、愛知県各地の高校生や中学生が参加されていました。中には大型観光バスで団体参加されている高校もあったほどです。したがって、マーケティングとしてはターゲットが最初から絞り込まれており、セグメンテーションが明確かつ容易でした。すなわち、古代史に関心があるまじめで優秀な中高生が、こちらが集めなくても向こうから集まってくれるというメリットが大きいのです。このことは当サマーセミナーの第一の特長でしょう。もちろん一般参加の社会人も少なくないのですが、今回の目的からすれば主要ターゲットではありませんから、申し訳ありませんが、それほど気にする必要はありません。
 次に会場が愛知淑徳中学の教室であったことは幸いでした。講義用のプロジェクターが常備されていますし、廊下にはベンチもあり休憩や待機もできます。もちろん空調もあり快適な受講環境です。ドアや窓を閉めれば、外部の雑音も入らないとても良い教室でした。しかも施設の使用が無料で、主催者が宣伝広報活動(パンフレット・広報紙・ホームページ)までしてくれますから、まさに「至れり尽くせり」です。このようなイベントに今後も参加しない手はありません。「古田史学の会」としての戦略的イベントとして位置づけ、取り組みたい事業です。

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