「明石書店出版図書目録2025」が届く
本日、明石書店から「明石書店出版図書目録2025」が届きました。同誌は明石書店から出版された書籍の目録で、毎年送っていただいています。同書店からは「古田史学の会」が編集している会員論集『古代に真実を求めて』を発行していただいており、今回の目録にも『古代に真実を求めて』第1集~27集が3頁にわたって掲載されています。
自画自賛になりますが、『古代に真実を求めて』は同社刊行物の古代史分野を代表する書籍の地位を占めているように思います。文科省の外郭団体である国立情報学研究所(CiNii・サイニー)の登録認定書籍(注)に同書が指定されていることも、その現れではないでしょうか。なぜなら、国立情報学研究所が運営している「CiNii Research」に学術誌として認定登録されていることは、同書が学術研究誌として日本国家の認定を受けていることを意味し、それはなかなか得がたい待遇です。研究者や学生が自らの研究分野の関連研究や先行論文を検索する際、CiNiiを利用するのは、そのような国立情報学研究所のお墨付きを得ている書籍・論文であるからでもあります。
『古代に真実を求めて』の掲載論文はCiNiiの登録認定を維持するために、それにふさわしい学問研究水準を維持し続けなければならず、もし認定取り消しとなったら、古田学派にとって大きな損失であり、社会科学系出版社としての評価を得ている明石書店にも迷惑(ブランド毀損)をかけることになります。
なお、来春発行の『古代に真実を求めて』28集「列島の古代と風土記」は明石書店で初校ゲラを作成中です。年内にはゲラができあがり、掲載論文執筆者と編集部のゲラ校正担当者(西村さん、谷本さん、古賀)に届く予定です。その次の29集特集テーマは「藤原京と古代都城」で、投稿締切は2025年9月末です。会員の皆さんの投稿をお待ちしています。
(注)古賀達也「洛中洛外日記」3104話(2023/09/04)〝『古代に真実を求めて』CiNii認定の重み〟