関西例会一覧

月に一度例会を行っています。大阪I-siteなんばでおこなうことが多いです。

第2662話 2022/01/15

韓国の前方後円墳が意味するもの

 本日はi-siteなんばで「古田史学の会」関西例会が開催されました。午後は新春古代史講演会が開催されました。来月、2月19日(土)はドーンセンターで開催します(参加費1,000円)。

 今回の例会は午前中だけのため、野田さんと大原さんによる三件の発表でした。その中で特に考えさせられたのが、大原さんによる韓国の前方後円墳についての考察でした。栄山江流域で発見が続いた前方後円墳について、その石室や副葬品から大和ではなく九州の勢力との関係が確実視されていることから、倭の五王の時代での九州王朝(倭国)の影響力や支配領域が韓半島に及んでいた痕跡と考えてきました。
 そうした見方に対して大原さんは「そこに前方後円墳があるからといって倭国の支配地とはならない。」とされ、その理由として日本列島内の「渡来人の施設が多く見られるところを他国の占領地とは考えない。」「また、列島に前方後円墳がある地域は、ヤマト王権の支配地だとは言い切れないのと同じこと」と指摘されました。言われてみればその通りです。韓国の前方後円墳について、もっと深く考察する必要を痛感しました。

 発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔1月度関西例会の内容〕
①津軽海峡の認識 (姫路市・野田利郎)
②栄山江流域の前方後円墳をどうとらえるか (大山崎町・大原重雄)
③天若日子が休息する胡床に関して (大山崎町・大原重雄)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 02/19(土) 10:00~17:00 会場:ドーンセンター


第2639話 2021/12/18

瓦と須恵器編年の「新ものさし」

 本日はi-siteなんばで「古田史学の会」関西例会が開催されました。新年1月15日(土)もi-siteなんばで開催します(参加費1,000円、午後は新春古代史講演会)。
 今回の発表で圧巻だったのが服部さんによる軒丸瓦と須恵器杯の編年研究でした。『日本書紀』の記事に基づいた飛鳥編年に代表される従来の編年に替えて、考古学的出土事実とその理化学的年代測定に準拠した須恵器杯の新編年「新しいものさし」を発表されました。今後も出土資料による修正がなされていくこととは思いますが、七世紀の遺構編年の基礎となる画期的な新編年案と思われました。
 この須恵器杯の〝服部編年〟は、わたしが進めている大宰府政庁の造営尺や古代山城の築城年代研究にも役立つものと注目しています。なお、同研究は12月10日に開催された大阪歴史学会考古学部会にて発表され、そこでも専門の考古学者から評価する意見が出されたとのことです。

 発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔12月度関西例会の内容〕
①盗まれた代表王朝の坐 (東大阪市・萩野秀公)
②斉明天皇の「狂心」 (茨木市・満田正賢)
③天孫降臨と天児屋命と伽耶 (大山崎町・大原重雄)
④瓦と須恵器、3つの提起 (八尾市・服部静尚)
⑤『隋書』に採録されている遣隋使の記事(京都市・岡下英男)
⑥「京師を去る万四千里」とは (姫路市・野田利郎)
⑦六世紀末の九州王朝の東国への進出と支配 (川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 01/15(土) 10:00~12:00 会場:i-siteなんば
      ※午後は恒例の新春古代史講演会。

◎新春古代史講演会 参加費1,000円 共催:古田史学の会、他
◇日時 1月15日(土) 13時30分から17時まで
◇会場 i-site なんば(大阪府立大学難波サテライト)
◇演題と講師
 「発掘調査成果からみた前期難波宮の歴史的位置づけ」 講師 佐藤隆さん(大阪市教育委員会文化財保護課副主幹)
 「文献学から見た前期難波宮と藤原宮」 講師 正木裕さん(大阪府立大学講師、古田史学の会・事務局長)
◇参加費 1,000円
 ※午前中は古田史学の会・関西例会。


第2619話 2021/11/23

市民古代史の会・京都で講演会

―「古代官道」「多賀城碑・蝦夷国」―

 本日、「市民古代史の会・京都」主催講演会にて、「古代官道の不思議発見」というテーマで講演しました。正木裕さん(古田史学の会・事務局長)も「多賀城碑の解釈 蝦夷は間宮海峡を知っていた」をテーマに講演されました。コロナ禍のため久しぶりの開催となりましたが、懐かしい方や初めての参加者もあり、アンケート結果の内容からも好評だったようです。
 わたしは下記の古代官道の名称の不自然さを指摘し、官道の起点を筑前・太宰府とすることにより、説明できることを発表しました。そして、東海道と東山道の終着点を蝦夷国としました。

 《古代官道(七道)の不思議な名称》
 不思議その1 東海道。陸路なのに、なぜ「海道」
 不思議その2 西海道。島(九州)なのに、なぜ「海道」
 不思議その3 北海道がないのはなぜ
 不思議その4 北陸道だけが、なぜ「陸道」
 不思議その5 山陽道と山陰道。なぜ東西南北がないの

 正木さんは、多賀城碑の里程記事などを根拠に、蝦夷国がオホーツク文化圏の南端に位置し、その文化圏交流により間宮海峡を知っていたとする壮大なスケールの古代史像を提示されました。
 参加者から質問も活発に出され、「市民古代史の会・京都」の活動や多元史観・九州王朝説が京都でも着実に支持を拡げつつあるようです。


第2617話 2021/11/20

「蕨手文様、北部九州から信濃へ伝播」説

 本日はi-siteなんばで「古田史学の会」関西例会が開催されました。12月と新年1月もi-siteなんばで開催します(参加費1,000円)。
 本日の例会には長野県上田市の会員吉村八洲男さんが参加され、上田市出土の蕨手文瓦当の文様(複合蕨手文)が北部九州(桂川町・王塚古墳)から信濃へ伝播したとする仮説を発表されました。重い瓦を持参されての発表でしたので、注目を浴びました。わたしからの多くの質問にも丁寧に回答され、同仮説に説得力を感じました。遠くから大阪までお越し頂き、有り難いことと思います。
 なお、発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔11月度関西例会の内容〕
①「蕨手文様・瓦当」への一考察 (上田市・吉村八洲男)
②野田利郎氏の「俀国」の地理的認識について (神戸市・谷本 茂)
③『隋書』開皇二十年記事を読む ―兄弟統治と俀― (姫路市・野田利郎)
④服部論文「磐井の乱は南征だった」の再考証 (茨木市・満田正賢)
⑤騎馬民族説の多元論での解釈 (大山崎町・大原重雄)
⑥斉明紀の征西記事と朝倉宮 (東大阪市・荻野秀公)
⑦三世紀の東(ヤマト・イワレヒコの後裔)と西(邪馬壹国の俾弥呼・壹與) (川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
12/18(土) 10:00~17:00 会場:
 01/15(土) 10:00~12:00 会場:i-siteなんば
      ※午後は恒例の新春古代史講演会。

◎新春古代史講演会 参加費1,000円 共催:古田史学の会、他。
 2022年1月15日(土) 13:30~16:30 会場:i-siteなんば
 講師:佐藤隆さん(元大阪歴博学芸員) 演題:難波京発掘調査の最新研究(仮題)
 ※午前中は古田史学の会・関西例会。

 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新情報をホームページでご確認下さい。

《関西各講演会・研究会のご案内》
◆「市民古代史の会・京都」講演会 参加費500円 〔お問い合わせ〕℡090-7364-9535
○11/23(水・祝) 13:30~17:00 会場:キャンパスプラザ京都(JR京都駅北西側)
【講演テーマ「古代官道の研究」】
 ①「古代官道の不思議発見」 講師 古賀達也(古田史学の会・代表)
 ②「『多賀城碑』の解釈 ~蝦夷は間宮海峡を知っていた~」 講師 正木 裕(大阪府立大学講師、古田史学の会・事務局長)
○12月は休会。

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 資料代500円 〔お問い合わせ〕℡080-2526-2584
○11/24(水) 13:30~16:30 会場:奈良県立図書情報館
 「白村江の戦い① 白村江前史~専守防衛に徹した伊勢王」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
 「飛鳥寺は飛鳥にあったのか」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)
○12/21(火) 10:00~12:00 会場:奈良県立図書情報館
 「徹底解明解説 邪馬台国九州説① ~邪馬台国の物証」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
○1/26(水) 13:30~16:30 会場:奈良県立図書情報館
 「白村江の戦い② 白村江前と九州王朝」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
 「王朝交替の真実①~天武は筑紫都督だった」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)

◆「和泉史談会」講演会 会場:和泉市コミュニティーセンター(中会議室)
○12/14(火) 14:00~16:00
 「発見された卑弥呼の宮城」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)

◆「古代史講演会in東大阪」講演会 会場:布施駅前市民プラザ(5F多目的ホール) 資料代500円 〔お問い合わせ〕090-7364-9535
○11/27(土) 18:00~20:00 「天皇と蘇我氏と屯倉」 講師:服部静尚さん
○12/27(月) 14:00~16:00 「聖徳太子と十七条憲法」 講師:服部静尚さん

 ※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新情報をご確認下さい。


第2595話 2021/10/16

万葉歌〝大和三山〟「高山」調査の思い出

 本日はドーンセンターで「古田史学の会」関西例会が開催されました。11月はi-siteなんばで開催します(参加費1,000円)。
 今回の例会でわたしは来月14日に迫った〝八王子セミナー2021〟の予行練習を兼ねて、〝「倭の五王」時代(5世紀)の考古学 ―古田武彦「筑後川の一線」説の再評価―〟をパワポを使用して発表しました。関西例会参加者からの厳しい批判や指摘を事前にいただいておけば、当日の発表に役立つと考えたからです。おかげさまで、想定される批判や反論、不十分な点などが参加者から次々と指摘され、発表内容の修正に活かせそうです。ご指摘いただいた皆さんにお礼申し上げます。
 不二井さんが紹介された、万葉歌に見える〝大和三山〟の「高山」(原文)を通説の香具山ではなく、交野山(このさん、交野市)とする説は、古田先生との現地調査で発見されたものです。先生とドライブ中に偶然に発見した「高山町」(生駒市)という道路標識が新説誕生の端緒となったのですが、交野山々頂の巨岩に古田先生と登った思い出が、不二井さんの発表を聞きながら蘇ってきました。この〝大和三山〟「高山」説は古田武彦著『古代史の十字路 万葉批判』「第五章 あやまれる『高山』の歌」(東洋書林、2001年。後にミネルヴァ書房から復刻)に収録されています。

 なお、発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔10月度関西例会の内容〕
①大和三山 (明石市・不二井伸平)
②俀国と兄弟統治 (姫路市・野田利郎)
③服部論文「磐井の乱は南征だった」の根拠が失われる可能性について (茨木市・満田正賢)
④「倭の五王」時代(5世紀)の考古学 ―古田武彦「筑後川の一線」説の再評価―(京都市・古賀達也)
⑤会誌第二十二集『倭国古伝』(荒覇吐神社~)の絵図に関して (大山崎町・大原重雄)
⑥名字と本姓の扱い方 ―秋田次郎橘孝季の例― (たつの市・日野智貴)
⑦景初鏡・正始鏡 (京都市・岡下英男)
⑧藤原宮造営中断の実相 (川西市・正木 裕)
⑨斉明紀の征西記事と朝倉宮 (東大阪市・荻野秀公)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
11/20(土) 10:00~17:00 会場:i-siteなんば
 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新情報をホームページでご確認下さい。

《関西各講演会・研究会のご案内》
 ※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新情報をご確認下さい。

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 資料代500円 〔お問い合わせ〕℡080-2526-2584
○10/27(水) 13:30~16:30 会場:奈良県立図書情報館
 「伊勢王の時代⑤ 大化の改新と二つの大化年号」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
 「王朝交代の真実 天武は筑紫都督だった」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)
○11/24(水) 13:30~16:30 会場:奈良県立図書情報館
 「白村江の戦い① 白村江前史~専守防衛に徹した伊勢王」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
 「飛鳥寺は飛鳥にあったのか」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)


第2573話 2021/09/18

斉明紀「狂心の渠」=水城説の展開!

 本日はi-siteなんばで「古田史学の会」関西例会が開催されました。10月例会はドーンセンター、11月はi-siteなんばで開催します(参加費1,000円)。
 今日の発表はいずれも勉強になることばかりで、驚きの連続でした。満田さんは、大業四年(608年)倭国に派遣された裴世清使節団の副使、遍光高という人物を紹介されました。『日本書紀』にも中国史書にも記されていない人物で、元興寺伽藍縁起にのみ記されているとのこと。従来、平安末期成立の偽文書扱いされている同縁起の再評価が必要と思われました。
 谷本さんも同縁起に見える「大隨國」の「隨」の時に焦点を当て、本来の国名「隋」と字が異なる理由について解説されました。隋唐時代に「隋」と「隨」が併用されており、隋代では「隋」が圧倒的に多く、唐代になって「隨」字の使用が激増したとのこと。このことをわたしは知りませんでしたが、隋唐の研究者にとっては有名なことのようです。結論として、元興寺伽藍縁起に引用されている古文書には古態を遺している部分があり、全否定するには惜しい文献とされました。
 正木さんは、九州年号「常色」「朱雀」などが記されている『赤渕神社縁起』(兵庫県朝来市)の詳細な史料批判を行われ、九州王朝(倭国)に関する記事の洗い出しに成功されました。同縁起の史料価値を更に高めた研究でした。『古田史学会報』への発表が待たれます。
 不二井さんの発表は短里の基礎となった「短歩」に関するもので、短里説の証明や痕跡を研究する上で役立つものと思われました。
 大原さんは、『日本書紀』斉明紀に見える「狂心の渠」記事を丹念に読み解くことにより、同記事を水城や神籠石造営のこととする古田説を精緻に発展させたもので、説得力を感じました。優れた研究と思いましたので、『古田史学会報』への投稿を要請しました。
 最後に発表された日野さんは、『記紀』ではなぜ初代天皇が神武とされ、ニニギとされなかったのかという疑問を提起し、元明天皇らがニニギを始祖とした九州王朝の存在を隠蔽するためとされました。この他にも、「古人大兄皇子は九州王朝の皇子」説などを発表されました。
 わたしは、宮崎県の「阿万」「阿萬」「米良」姓の集中分布と西都原古墳群の異形前方後円墳(前「三角錐」後円墳)との関係について研究発表しました。いずれの発表に対しても活発な質疑応答がなされ、更にパワーアップした「古田史学の会・関西」らしい例会となりました。コロナ禍も徐々に落ち着いてきましたので、多くの皆さんの参加をお待ちしています。
 なお、発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔9月度関西例会の内容〕
①裴世清と高表仁の格の違いについて (茨木市・満田正賢)
②「丈六光銘」の「大随國」をめぐって (神戸市・谷本 茂)
③服部仮説「遣唐使=14年のズレ」は成り立つか? (神戸市・谷本 茂)
④『赤渕神社縁起』の重要性の再発見 (川西市・正木 裕)
⑤「あま」姓・「米良」姓の分布と論理 ―宮崎県の「阿万」「阿萬」姓と異形前方後円墳― (京都市・古賀達也)
⑥人足と狸歩 (明石市・不二井伸平)
⑦狂心の渠は水城のことだった (大山崎町・大原重雄)
⑧元明天皇はなぜ九州王朝を隠蔽したのか (たつの市・日野智貴)

◎会務報告(正木事務局長)
1.大阪府立大学と市立大学の合併(大阪公立大学)によるi-siteなんばの今後について。

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
10/16(土) 10:00~17:00 会場:ドーンセンター
11/20(土) 10:00~17:00 会場:i-siteなんば
 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新情報をホームページでご確認下さい。


第2565話 2021/09/12

「多元的古代研究会」月例会にリモート初参加

 昨日に続いて、本日は「多元的古代研究会」月例会にリモートで参加させていただきました。今回の月例会はコロナ禍のため、リモート参加のみにしたとのことでした。どの研究会も苦労されているようで、スカイプやズームのシステムなどについて、同会事務局長の和田昌美さんと情報交換もさせていただきました。
 今回は「天子の系列・後編~利歌彌多弗利から伊勢王へ」という演題で、七世紀中頃に活躍した九州王朝の天子「伊勢王」の事績について正木裕さん(古田史学の会・事務局長)が研究発表されました。『日本書紀』に見える「伊勢王」は九州王朝(倭国)の天子、即位は常色元年(647年)で白雉九年(660年)まで在位したとされ、評制の施行や律令制定など数々の痕跡が『日本書紀』に遺されていることを論証されました。これらは、七世紀前半から後半にかけての九州王朝史復原の先端研究です。
 質疑応答タイムでは、わたしから二つの質問をさせていただきました。

(1)『日本書紀』天武十年条(注①)や持統三年条(注②)に見える律令関連記事を通説では「浄御原令」のこととするが、それを34年遡って九州王朝律令とする正木説では、九州王朝複都の前期「難波宮」時代のことになり、「飛鳥(大和であれ筑紫であれ)」の「浄御原宮」での制定を前提とした「浄御原」令という名称は不自然ではないか(「難波律令」なら妥当)。

(2)大化二年(646年)の改新詔など大化期の一連の詔について、どのように位置づけるのか。

 正木さんからの回答(概略)は次のようなものでした。

(1)『日本書紀』では天武・持統による律令制定という建前にしているので、その制定場所も飛鳥浄御原宮ということになる。そのため、九州王朝が常色・白雉年間にかけて策定・公布した九州王朝律令を近畿天皇家が「浄御原令」(『続日本紀』大宝元年八月条。注③)と後に〝命名(改名)〟した可能性もあり、名称にこだわる必要はないと思われる。

(2)九州王朝(倭国)が常色年間(647~651年)に発した律令や詔勅と近畿天皇家(日本国)が王朝交代時(九州年号の大化年間、695~700年)に発した詔勅が、『日本書紀』の大化年間(645~649年)に配置されており、どちらの詔勅かは個別に検証しなければならない。

 以上のような回答でしたが、(1)の見解は初めて聞くもので、〝なるほど、そのような可能性(視点)もあるのか〟と勉強になりました。(2)については、「古田史学の会」関西例会で散々論議したテーマでもあり、わたしも同意見です。なお、リモート例会終了後に正木さんと電話で論議・意見交換を続けました。
 このように、有意義でとても楽しいリモート例会でした。これからも時間の都合がつく限り、参加したいと思います。

(注)
①「詔して曰く、『朕、今より更(また)律令を定め、法式を改めむと欲(おも)う。故、倶(とも)に是の事を修めよ。然も頓(にわか)に是のみを就(な)さば、公事闕くこと有らむ。人を分けて行うべし』とのたまう。」『日本書紀』天武十年(682)二月条
②「庚戌(29日)に、諸司に令一部二十二巻班(わか)ち賜う。」『日本書紀』持統三年(689)六月条
③「癸卯、三品刑部親王、正三位藤原朝臣不比等、従四位下下毛野朝臣古麻呂、従五位下伊吉連博徳、伊余部連馬養等をして律令を選びしむること、是を以て始めて成る。大略、浄御原朝庭を以て准正となす。」『続日本紀』大宝元年(701)八月条
 この記事の「大略、浄御原朝庭を以て准正となす」を史料根拠として「浄御原令」が持統により制定されたとするのが一般的な通説ですが、「古田史学の会」内でも諸説が発表されています。


第2564話 2021/09/11

「東京古田会」月例会にリモート初参加

 本日は東京古田会月例会にリモートで参加させていただきました。リモートでの月例会参加やスカイプ使用は初めてでしたが、トラブルもなく楽しく参加できました。関東の研究者の皆さんとはいつでもお会いできるわけではありませんから、リモート参加も良いものです。
 今回は和田家文書をテーマとする月例会(和田家文書研究会)で、安彦克己さんと藤田隆一さんによる下記の発表がありました。事前に資料が同会アーカイブに用意されていたこともあり、内容もよく理解できました。

○「奥州仏教伝来」 安彦克己さん
○「十三湊明神 願文」「十三往来」(『津軽一統志』附巻)の解説 藤田隆一さん

 いずれも勉強になりました。藤田さんは十三湊や山王日枝神社、福島城跡現地調査時の写真なども紹介され、30年ほど昔に古田先生と訪れた地でしたので、とても懐かしく思いました。なかでも、福島城については、その築造年が通説よりも和田家文書の記録の方が正しかったということが発掘調査により判明し、和田家文書は真作であることが証明されました。そのことを『古田史学会報』(注)で次のように発表しましたので、抜粋して紹介します。

和田家文書と考古学的事実の一致
 ―『東日流外三郡誌』の真作性― 京都市 古賀達也

福島城の築造年代
 東北地方北部最大の城館遺跡として知られる、福島城跡(青森県市浦村)は昭和三〇年に行われた東京大学東洋文化研究所(江上波夫氏)による発掘調査の結果、築造年代は安藤氏の城という所伝から南北朝~室町のころ(十四~十五世紀)のものとされ、長く通説となっていた。
 また文献史学の立場からも、秋田家で発見された『十三湊新城記』の次の記事を根拠に正和年中(一三一二~一三一六)の築城とする説が出されている(佐々木慶市「中世の津軽安藤氏の研究」『東北文研究所紀要』十六号所収。一九八四年十一月、東北学院大学発行)。
 (中略)
 ところが、一九九一年より三ヶ年計画で富山大学考古学研究所と国立歴史民俗博物館により同城跡の発掘調査がなされ、その結果福島城遺跡は平安後期十一世紀まで遡ることが明らかとなった(小島道祐氏「十三湊と福島城について」『地方史研究二四四号』所収。一九九三年八月)。そして『東日流外三郡誌』には福島城の築城は承保元年(一〇七四)と記されており、従来の通説とは異なっていた。
  福島城 別称視浦館
  城領半里四方 城棟五十七(中略)
  承保甲寅元年築城
  (『東日流外三郡誌』北方新社版第三巻、一一九頁、「四城之覚書」)
 近年の発掘成果により『東日流外三郡誌』ではなく通説の方が覆ったのである。このような考古学的新知見と和田家文書の見事な一致は真作説にとって有利な根拠と言える。(後略)

(注)古賀達也「和田家文書と考古学的事実の一致 ―『東日流外三郡誌』の真作性―」『古田史学会報』4号、1994年12月。


第2546話 2021/08/21

九州年号と仏典研究のすすめ

 本日は久しぶりにホームタウンともいえるi-siteなんばで「古田史学の会」関西例会が開催されました。9月例会もi-siteなんば(参加費1,000円)で開催します。
 リモートテストには、西村秀己さん(司会担当・高松市)、正木裕さん(古田史学の会・事務局長、川西市)、杉本三郎さん(古田史学の会・会計監査、伊丹市)、冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)、谷本茂さん(神戸市)、萩野秀公さん(東大阪市)、別役政光さん(高知市)らが参加されました。

 今回は久しぶりにわたしも発表させていただきました。仏典からの九州年号の出典調査という基礎研究の中間報告ですが、九州王朝(倭国)が重視した仏典に『五分律』(6世紀段階)や『四分律』(7世紀段階)があり、これは中国の南朝仏教から北朝仏教へと、九州王朝が傾斜していった痕跡ではないかなどの分析結果について報告しました。
 質疑応答では、西村さんから、基本的な検索条件の誤りの指摘を得ることができ、論文発表前でしたので助かりました。また、最初の九州年号を「継体」(『二中歴』)とする私見に対し、谷本さんより「善記」の方が有力とする意見も出され、有意義な議論ができました。大原さん(『古代に真実を求めて』編集長)からは、九州年号と仏教との関係を指摘した阿部周一さん(古田史学の会・会員、札幌市)の説(注①)についても触れるべきとの意見が出されました。阿部さんからの私説(注②)に対するご批判に対して、まだ返答していませんでしたので、これを機会に改めて論文執筆に入りたいと考えています。
 最後に九州年号や仏典研究を多くの研究者に取り組んでいただきたいと要請しました。
 今回の例会で、わたしが最も刺激を受けた発表が、満田さんによる石暁軍著「隋唐外務官僚の研究 ―鴻臚寺官僚・遣外使節を中心に」の紹介でした。隋唐が外交官を派遣する時、本来の官位とは異なる官位を臨時に授ける「仮官」という制度があったというもので、隋から倭国に派遣された裴世清の官位が『隋書』(文林郎:従八品)と『日本書紀』(鴻臚寺の掌客:正九品下)では異なる理由について、「仮官」という制度で説明できるという視点は新鮮でした。参加者からは反対意見が多かったのですが、検討すべきテーマと思いました。

 なお、発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔8月度関西例会の内容〕
①阿武山に眠る貴人の墓 (大山崎町・大原重雄)
②船行一年の参問 ―裸国と黒歯国は誤読されていた― (大山崎町・大原重雄)
③太湖望での実験から (明石市・不二井伸平)
④裴世清の称号問題 (茨木市・満田正賢)
⑤「大夫人」と「大后」 奈良時代の称号論争に見る九州王朝時代の残滓 (たつの市・日野智貴)
⑥九州年号の出典調査(仏典編) ―九州王朝(倭国)の仏典受容史― (京都市・古賀達也)

(注)
①阿部周一「『倭国年号』と『仏教』の関係」『古田史学会報』157号、2020年4月。
②古賀達也「洛中洛外日記」2033~2046話(2019/11/03~22)〝『令集解』儀制令・公文条の理解について(1)~(6)〟。

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
09/18(土) 10:00~17:00 会場:i-siteなんば
 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新の情報をホームページでご確認下さい。

《関西各講演会・研究会のご案内》
 ※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新の情報をご確認下さい。

◆「市民古代史の会・東大阪」講演会 会場:東大阪市 布施駅前市民プラザ(5F多目的ホール) 資料代500円 〔お問い合わせ〕090-7364-9535
○08/28(土) 14:00~17:00 「倭の五王と倭国独立 ―九州年号の成立」 講師:服部静尚さん
○09/25(土) 14:00~17:00 「朝鮮半島と倭国 ―磐井の乱の真実」 講師:服部静尚さん

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 資料代500円 〔お問い合わせ〕℡080-2526-2584
○08/24(火) 13:00~16:00 会場:浄照寺本堂(奈良県田原本町茶町584)
 前半「本薬師寺は九州王朝の寺」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)
 後半「野中寺彌勒菩薩像の真実」 (同上)
○09/28(火) 13:00~16:00 会場:浄照寺本堂(奈良県田原本町茶町584)
 前半「卑弥呼と邪馬台国 ―徹底解明邪馬台国九州説①卑弥呼と魏使の行程」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)
 後半「卑弥呼と邪馬台国 ―徹底解明邪馬台国九州説②邪馬台国の物証」 (同上)

◆「和泉史談会」講演会 会場:和泉市コミュニティーセンター(1階中会議室)
○09/14(火) 14:00~16:00
「縄文にいたイザナギ・イザナミ」 講師:大原重雄さん(『古代に真実を求めて』編集長)
 「天皇と三種の神器」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)
○10/12(火) 14:00~16:00
 「疫病の歴史に学ぶ」 岡本康敬さん

◆「市民古代史の会・京都」講演会 会場:キャンパスプラザ京都 参加費500円
 《未定》

◆誰も知らなかった古代史の会 会場:福島区民センター 参加費500円
 《未定》


第2522話 2021/07/18

難波京西北部地区に「異尺」条坊の痕跡

 「古田史学の会」関西例会では、研究発表の他にも休憩時間や懇親会での参加者との会話や情報交換により、重要な知見を得ることが度々あり、リモート参加では味わえないリアルな研究会の醍醐味の一つです。昨日の関西例会でもそうした知見が得られましたので、紹介します。
 ズームによるリモートシステム管理を担当されている久冨直子さん(『古代に真実を求めて』編集部)から大阪歴博『研究紀要』最新号(注①)に佐藤隆さんの研究論文が収録されていることを教えていただき、同書をお借りすることができました。それは「難波京域の再検討 ―推定京域および歴史的評価を中心に―」という論稿で、最新の発掘成果に基づいて難波京条坊の範囲や年代を考察したものでした。大阪歴博や大阪府には優れた考古学者が少なくありませんが、その中でもわたしが注目してきたお一人が佐藤隆さんでした。特に難波編年の構築や難波と飛鳥の比較を出土土器に基づいて考察された「難波と飛鳥、ふたつの都は土器からどう見えるか」(注②)は研究史に残る好論と、わたしは「洛中洛外日記」などで紹介してきたところです(注③)。
 今回の論稿でも驚くべき重要な仮説が提起されていました。それは、従来は条坊が及んでいないと見られてきた難波京西北部地区(難波宮域の北西方にある大川南岸の一帯)にも、難波宮南方に広がる条坊とは異なる尺単位による条坊(方格地割)の痕跡が複数出土しているとのことなのです。これまで発見された難波京条坊は1尺29.49cmで造営されており、それは藤原京条坊の使用尺(1尺29.5cm。モノサシが出土)に近いものでした。ところが、難波京西北部地区は1尺29.2cmを用いて造営されているとのことなのです。
 わたしはこの1尺29.2cmという尺に驚きました。これは前期難波宮の造営尺と同じだからです。以前に論じましたが(注④)、前期難波宮と同条坊の造営尺が異なっていることは不思議な現象だったのですが、その前期難波宮と同じ尺が西北部地区の条坊造営に使用されていることは、前期難波宮九州王朝複都説と密接に関係する現象ではないでしょうか。
 というのも、同地区には古墳時代からの遺構があり、全国的に見ても、福岡市の比恵那珂遺跡とともに古墳時代最大の都市であり(注⑤)、おそらく古墳時代(倭の五王時代)の九州王朝の港運拠点である難波津かそれと関係した地域と思われます。その条坊造営尺が九州王朝の宮殿である前期難波宮と同じということは重要です。この問題についてこれから深く考察したいと思います。ご紹介いただいた久冨さんに改めて御礼申し上げます。

(注)
①『大阪歴史博物館 研究紀要』第19号、令和3年(2021)3月。
②佐藤隆「難波と飛鳥、ふたつの都は土器からどう見えるか」『大阪歴史博物館 研究紀要』第15号、平成29年(2017)3月。
③古賀達也「洛中洛外日記」1407話(2017/05/28)〝前期難波宮の考古学と『日本書紀』の不一致〟
 古賀達也「前期難波宮の考古学 飛鳥編年と難波編年の比較検証」『東京古田会ニュース』No.175、2017年8月。
 古賀達也「難波の須恵器編年と前期難波宮 ―異見の歓迎は学問の原点―」『東京古田会ニュース』185号、2019年4月。
 古賀達也「『日本書紀』への挑戦《大阪歴博編》」『古田史学会報』153号、2019年8月。
④古賀達也「都城造営尺の論理と編年 ―二つの難波京造営尺―」『古田史学会報』158号、2020年6月。
⑤古賀達也「難波の都市化と九州王朝」『古田史学会報』155号、2019年12月。


第2521話 2021/07/17

古田史学の「部民制」研究

 本日は久しぶりに大阪市に戻り、福島区民センターで「古田史学の会」関西例会が開催されました。8月と9月例会はi-siteなんば(参加費1,000円)で開催します。
 リモートテストには、西村秀己さん(司会担当・高松市)、正木裕さん(古田史学の会・事務局長、川西市)、冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)、谷本茂さん(神戸市)、樋口憲司さん(枚方市)らが参加されました。
 今回の例会では日野智貴さんが部民制について古田説を紹介し、古田史学の視点から考察されたのが印象的でした。通説では大和朝廷による民衆支配の制度と説明される部民制ですが、古田先生は天孫降臨以前に部民制の根源が成立していたとされ、例えば出雲風土記に見える「伴」「部」などを検証されています。以来、古田学派では部民制を本格的に取り上げた研究者はいなかったように思います。その意味では、日野さんが正面から部民制に対する通説を批判されたことは、初歩的ではあれ画期的なことではないでしょうか。
 もう一つ、わたしが注目したのが服部静尚さんの大宰府遺構の成立時期に関する考察でした。主に須恵器による飛鳥編年と九州編年をリンクされ、大宰府政庁や条坊、水城、大野城などの造営年代を整理・考察されたもので、今後の太宰府遺構編年の基本研究の一つとなりそうです。その結論として、飛鳥と北部九州の須恵器編年は概ね一致していること、考古学者(山村信栄氏)による大宰府遺構の土器編年に基づく造営年代が、『日本書紀』に基づいた通説と異なっていることを指摘され、大宰府遺構編年は土器編年に従うべきとされました。重要な指摘が含まれた発表でしたので、わたしも検証したいと思います。
 なお、発表者はレジュメを30部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔7月度関西例会の内容〕
①「自竹斯国以東」の証明 ―川村明説の批判―(姫路市・野田利郎)
②中臣鎌足と百済王豊璋の同一人物説(大山崎町・大原重雄)
③遺蹟・遺物が示す九州王朝の初期王都の中心領域の変遷(川西市・正木 裕)
④遣隋使と遣唐使の違いに関する一考察(茨木市・満田正賢)
⑤「部民制」はあったのか(たつの市・日野智貴)
⑥貼られた文節「白雉二年是歳条」(東大阪市・萩野秀公)
⑦主に土器から見た大宰府成立時期の考察(八尾市・服部静尚)

◎リモートによる会務報告(正木事務局長)
1.4月以降の新会員の紹介
2.会費納入状況
3.各地の講演会開催の報告
4.開催予定の講演会
5.関西例会の予定
6.会報・会誌の状況報告、他

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
08/21(土) 10:00~17:00 会場:i-siteなんば
09/18(土) 10:00~17:00 会場:i-siteなんば
 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新の情報をホームページでご確認下さい。

《関西各講演会・研究会のご案内》
 ※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新の情報をご確認下さい。

◆「市民古代史の会・京都」講演会 会場:キャンパスプラザ京都 参加費500円
 07/22(木・祝) 13:30~16:30
「考古学から見た邪馬台国 ―畿内ではありえぬ邪馬台国―」 講師:関川尚巧さん(元橿原考古学研究所員)
「考古学から見た邪馬壹国 ―徹底検証九州説―」 講師:谷本 茂さん(古田史学の会・会員)

◆「市民古代史の会・東大阪」講演会 会場:東大阪市 布施駅前市民プラザ(5F多目的ホール) 資料代500円
 07/24(土) 14:00~16:30 「邪馬壹国と卑弥呼の世界」 講師:服部静尚さん

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 参加費500円
 07/27(火) 10:00~12:00 会場:奈良県立図書情報館
 「古代瓦の変遷と飛鳥寺院」 講師:服部静尚さん(古田史学の会・会員)

◆誰も知らなかった古代史の会 会場:福島区民センター 参加費500円
 《未定》

◆「和泉史談会」講演会 会場:和泉市コミュニティーセンター(中集会室)
 《未定》


第2496話 2021/06/19

関西例会、古代史講演会、会員総会を開催

 本日、先月に続いて奈良新聞社本社ビルで「古田史学の会」関西例会が開催されました。午後は元橿原考古学研究所員の関川尚巧(せきがわ・ひさよし)さんをお招きして、恒例の古代史講演会(共催)と「古田史学の会」会員総会を開催しました。7月例会は福島区民センター(参加費500円)で開催します。
 リモートテストには、西村秀己さん(司会担当・高松市)、冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)、野田利郎さん(古田史学の会・会員、姫路市)、別役政光(古田史学の会・会員、高知市)らが参加されました。
 今回、最も注目されたのが、服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)の発表でした。薬師寺東塔擦銘は後代(11世紀)に追刻されたとする町田甲一説などを紹介され、同擦銘の分析により、藤原京にあった本(もと)薬師寺は九州王朝の中宮天皇らによる寺であったとする仮説です。質疑応答の中で、同仮説が更に展開され、飛鳥における「天皇」「皇子」木簡なども九州王朝のものとする見解が示されました。わたしとしては賛成することに躊躇する内容でしたが、根拠や論理性が明確な鋭い仮説で、従来の服部説をより徹底した見解でもあることから、論文発表を要請しました。
 なお、発表者はレジュメを30部作成されるようお願いします。発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

 コロナ禍と雨天にもかかわらず、古代史講演会には50名のご参加があり、盛況でした。その後、講師の関川先生を囲んで、古代史談義に花が咲きました。
 会員総会では、事業報告・予算・決算・会計監査報告・人事など全てが滞りなく承認されました。また、『古代に真実を求めて』編集長を7年間勤められた服部さんに替わり、大原重雄さんが就任されました。ご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。詳細は『古田史学会報』次号にて報告されます。

〔6月度関西例会の内容〕
①共存はしていない倭王武と武寧王(大山崎町・大原重雄)
②本薬師寺は九州王朝の寺(八尾市・服部静尚)
③「驛」記事についてのまとめ(東大阪市・萩野秀公)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(「三密」回避に大部屋使用の場合は1,000円)
07/17(土) 10:00~17:00 会場:福島区民センター
 ※コロナによる会場使用規制のため、緊急変更もあります。最新の情報をホームページでご確認下さい。

《関西各講演会・研究会のご案内》
 ※コロナ対応のため、緊急変更もあります。最新の情報をご確認下さい。

◆「古代大和史研究会」講演会(原 幸子代表) 参加費500円
 06/22(火) 10:00~12:00 会場:奈良新聞社本社西館3階
 「伊勢王④」 講師:正木 裕さん(大阪府立大学講師)

◆「市民古代史の会・東大阪」講演会 会場:東大阪市 布施駅前市民プラザ(5F多目的ホール) 資料代500円
 06/26(土) 14:00~16:30 「天孫降臨と神武東征 ―神話と歴史―」 講師:服部静尚さん
 07/24(土) 14:00~16:30 「邪馬壹国と卑弥呼の世界」 講師:服部静尚さん

◆「市民古代史の会・京都」講演会 会場:キャンパスプラザ京都 参加費500円
 07/22(木・祝) 13:30~16:30
「考古学から見た邪馬台国 ―畿内ではありえぬ邪馬台国―」 講師:関川尚巧さん(元橿原考古学研究所員)
「考古学から見た邪馬壹国 ―博多湾岸説―」 講師:正木 裕さん(古田史学の会・事務局長)

◆誰も知らなかった古代史の会 会場:福島区民センター 参加費500円
 《未定》

◆「和泉史談会」講演会 会場:和泉市コミュニティーセンター(中集会室)
 《未定》