関西例会一覧

月に一度例会を行っています。大阪I-siteなんばでおこなうことが多いです。

第2923話 2023/01/21

奈良新聞に

 「古田史学の会特集 太宰府の謎」掲載

古代大和史研究会(45)2022年11月29日 於:奈良県立図書情報館

太宰府と白鳳年号の謎

— 唐の駐留と都督薩夜麻 正木裕

https://www.youtube.com/watch?v=msVtwX0Gquk

太宰府の謎
太宰府と白鳳年号の謎 — 唐の駐留と都督薩夜麻 正木裕

本日の午前中は、キャンパスプラザ京都(京都市下京区)で「古田史学の会」関西例会が、午後は恒例の新春古代史講演会(注)が開催されました。二月例会は福島区民センター(大阪市福島区)で開催します。

例会では正木さんから、昨日(1月20日)の「奈良新聞」に二面にわたって掲載された「古田史学の会特集 太宰府の謎」(2022年11月29日「古代大和史研究会」での正木さんの講演録)の解説がなされました。同記事は、来年(2024)が藤原京創都1330年にあたり、その一環として特集されたものです。太宰府が倭国(九州王朝)の都であったとする古田説の解説に加え、大宰府政庁Ⅱ期遺構が筑紫君薩野馬(都督)の「都督府」であったとする正木説などが紹介されています。昨年に続いての古田説紹介記事を掲載していただいた奈良新聞社に感謝いたします。

1月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

〔1月度関西例会の内容〕
①垂仁記の日子坐王の系譜に関係する北方文化の説話 (大山崎町・大原重雄)
②太宰府の謎 (川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
02/18(土) 会場:福島区民センター(大阪市福島区)

午後からは、〝令和5年 新春古代史講演会 よみがえる京都の飛鳥・白鳳寺院〟が開催されました。新年の恒例行事ですが、今年は初めて京都市で開催しました。寒さ厳しいおりにもかかわらず、多くの京都市民にご参加いただきました。「古田史学の会」に入会される方もあり、盛況でした。
今回は、京都市埋蔵文化研究所の高橋潔先生に飛鳥・白鳳時代の北山背の廃寺・遺跡について講演していただきました。わたしからは、七世紀における九州王朝とその臣下の秦氏の京都市域(北山背)への進出について、最新研究を発表しました。
演題は次の通りです。ご参加いただいた皆さん、共催団体の皆さんのご協力に御礼申し上げます。

□講師・演題
高橋潔氏(公益財団法人 京都市埋蔵文化財研究所 資料担当課長)
「京都の飛鳥・白鳳寺院 ―平安京遷都前の北山背―」
古賀達也(古田史学の会・代表)
「『聖徳太子』伝承と古代寺院の謎」


第2897話 2022/12/18

天孫に君臨する菩薩天子

 昨日はエル大阪(大阪市中央区)で「古田史学の会」関西例会が開催されました。来月はキャンパスプラザ京都6階(ビックカメラJR京都店の北)で開催します。午後は恒例の新春古代史講演会(注)を同施設4階で開催します。

 このところ研究ジャンルが広がり、ハイレベルの発表が続いている関西例会ですが、発表テーマをご覧になってわかるように、今月も様々な研究が発表されました。とりわけ、わたしが注目したのが日野さんの倭国(九州王朝)の政治思想についての研究です。やや説明や論理構造が難解だったこともあり、疑問意見が続出しましたが、多利思北孤が菩薩戒を受けたのは、「菩薩天子」となることにより、国内の天孫諸豪族の上位に立つためであるとする見解は鋭い指摘だと感心しました。
 仏教思想では仏や菩薩は諸天善神よりも上位であり、倭王(天子)は出家しなくても受戒できる菩薩天子となることにより、天孫降臨以来の多くの天神の末裔たちの上に宗教的にも世俗的にも君臨することができたというのが、日野説の論点です。この統治思想は隋の煬帝も持っていたとのことで、おそらく多利思北孤はそれに倣い、国内統治のために仏教を国家的に受容したことになります。ちなみに、王朝交代後の大和朝廷でも聖武天皇らにより採用されています。古代史と思想史を融合したこの日野さんの研究に注目しています。

 12月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

〔12月度関西例会の内容〕
①『隋書』俀国伝の二つの都 (姫路市・野田利郎)
②常世国と非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)について ―大原重雄氏の『日本書紀』の史料批判の方法をめぐって― (神戸市・谷本 茂)
③縄文語で解く記紀の神々・第九話 カグツチ神から生じた神々 (大阪市・西井健一郎)
④消された詔と移された事情(前) (東大阪市・萩野秀公)
⑤聖地の記述に隠された王朝交代 (茨木市・満田正賢)
⑥縄掛け突起や石棺の形状の系譜 (大山崎町・大原重雄)
⑦傾斜のある石棺 (大山崎町・大原重雄)
⑧今城塚古墳の特徴から垣間見える騎馬遊牧民の姿 (大山崎町・大原重雄)
⑨十七条憲法と「菩薩天子」イデオロギーの違い (たつの市・日野智貴)
⑩同時代史料で九州王朝の天皇はどう呼ばれていたか (八尾市・服部静尚)
⑪多賀城碑から「東西5月行、南北3月行」を検証する (川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 01/21(土) 会場:キャンパスプラザ京都(京都市下京区、ビックカメラJR京都店の北)

(注)
【令和5年 新春古代史講演会 よみがえる京都の飛鳥・白鳳寺院】
□日時 2023年1月21日(土) 午後1時開場~5時
□会場 キャンパスプラザ京都 4階第3講義室 定員170名
□主催 市民古代史の会・京都、古田史学の会・他
□参加費 500円(資料代) ※学生は学生証提示で無料
□講師・演題
 高橋潔氏(公益財団法人 京都市埋蔵文化財研究所 資料担当課長)
     「京都の飛鳥・白鳳寺院 ―平安京遷都前の北山背―」
 古賀達也(古田史学の会・代表)
     「『聖徳太子』伝承と古代寺院の謎」


第2860話 2022/10/16

銅鐸圏への侵入ルートは鳴門海峡

 昨日はドーンセンター(大阪市中央区)で「古田史学の会」関西例会が開催されました。来月の関西例会はエル大阪(大阪市中央区)で開催します(参加費1,000円)。コロナ騒動もやや落ち着いてきたためか、減少していた例会参加者数も徐々に戻りつつあるようです。
 今回の例会では正木さんの研究が注目されました。『日本書紀』神功紀の近江での忍熊王との戦闘譚を九州王朝の銅鐸圏への侵攻とする仮説を正木さんは発表されていましたが(注)、このときの神功皇后・武内宿禰らの九州から近江へ向かうルートが明石海峡ではなく、鳴門海峡であることを今回は指摘されました。これは神武東征ルートと同じであり、明石海峡が銅鐸圏の防衛拠点であることを神功紀の記事により明らかにされ、同時に銅鐸の出土数がこの記事と対応しているとされました。正木さんによれば、兵庫県の銅鐸出土数(68個)は全国一であり、その内の26個が淡路島からの出土とのこと。このように考古学的出土事実も正木説に対応しており、強い説得力を感じました。
 昼食休憩後、全国の会員へのサービスとして、関西例会のリモート参加制度を発足させたいとの提案をわたしから行い、実施のメリットや予想される問題点、運用ルール、参加登録手数料などについての試案を説明させていただきました。例会参加者からは賛否両論が出ましたので、それらのご意見を踏まえて検討を継続することにしました。
 10月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

(注)正木裕「神功紀(記)の『麛坂王・忍熊王の謀反』」古田史学の会・関西例会、2020年1月。
正木裕「神功紀(記)の「麛坂王(かごさかおう)・忍熊王(おしくまおう)の謀反」とは何か」『古田史学会報』156号、2020年。

〔10月度関西例会の内容〕
①縄文語で解く記紀の神々・七 ―伊邪那美神の生んだ国々(大阪市・西井健一郎)
②装飾古墳に見られる顎鬚の集団(大山崎町・大原重雄)
③『旧唐書』の倭国・日本国(姫路市・野田利郎)
④九州年号の証明 ―白鳳は白雉の美称にあらず(八尾市・服部静尚)
⑤群書類従に収録された各種縁起、系図の中にある九州年号の出典に関する考察(茨木市・満田正賢)
⑥「渦の道」の発見により達成できた銅矛勢力の銅鐸勢力駆逐(川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 11/19(土) 会場:エル大阪(大阪市中央区)
12/17(土) 会場:エル大阪(大阪市中央区)


第2838話 2022/09/17

九州年号関連研究三件の発表

 本日はドーンセンター(大阪市中央区)で「古田史学の会」関西例会が開催されました。来月の関西例会もドーンセンターで開催します(参加費1,000円)。
 今回の例会では、珍しいことに九州年号関連の研究が三件発表されました。特に興味深く拝聴したのが、萩野さんの発表で、白雉開元の儀式が行われたのは前期難波宮ではなく、太宰府とするものでした。古田先生がご健在の時、先生(太宰府説)とわたし(前期難波宮説)とで厳しく論争したテーマでしたので、当時のことを思い出し、懐かしい気分になりました。このときのことを拙稿「古田先生との論争的対話 ―『都城論』の論理構造―」(『古田史学会報』147号、2018年)で紹介していますので、ご参照ください。
 正木さんからは九州年号の訓みについての試案が発表されました。基本的には日本呉音と思われるが、途中から日本漢音に変化した可能性についても言及されました。難しいテーマなので例会参加者を交えて検討が行われました。従来「ぜんき」と訓まれていた善記は、日本呉音では「ぜんこ」になり、白雉・白鳳は「びゃくち」「びゃくほう」、大化に至っては「たいけ」になるとのことで、ちょっと驚きました。『古代に真実を求めて』26集に大原重雄さん作成の「九州年号年表」を掲載しますので、そこに九州年号の訓みが付記される予定です。
 9月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

 なお、例会後の懇親会では、関西例会のリモート参加について役員とネット配信担当者とで検討を続けました。希望される「古田史学の会」会員に参加登録費(初回のみ)をお支払いいただいて、関西例会へのリモート参加を認める方向で話しがまとまりました。これから、具体的な検討に入ります。

〔9月度関西例会の内容〕
①日本書紀に出現する九州年号の成立に関する作業仮説(茨木市・満田正賢)
②白雉開元式は本拠地で(東大阪市・萩野秀公)
③神代七代の神(三)(大阪市・西井健一郎)
④『漢書』地理志・「倭人」項の臣瓚注について(神戸市・谷本 茂)
⑤『隋書』俀国伝の「此後遂絶」の解釈(京都市・岡下英男)
⑥装飾古墳絵画の馬に乗る小さな子(大山崎町・大原重雄)
⑦倭国にあった二つの王家 ―海幸山幸説話―(八尾市・服部静尚)
⑧不改常典とは(八尾市・服部静尚)
⑨九州年号の訓み(川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 10/15(土) 会場:ドーンセンター(大阪市中央区)
 11/19(土) 会場:エル大阪(大阪市中央区)
12/17(土) 会場:エル大阪(大阪市中央区)


第2788話 2022/07/16

室見川の銘版は「墓誌」か

 本日はドーンセンターで「古田史学の会」関西例会が開催されました。来月の関西例会もドーンセンターで開催します(参加費1,000円)。

 今回の例会では、意表を突かれた発表がありました。正木さんの「倭国(九州王朝)略史」です。天孫降臨から大和朝廷との王朝交替までの九州王朝の略史をパワーポイント画像で説明するという画期的な試みでした。その冒頭部分で紹介された九州王朝金石文「室見川の銘版」について、従来の古田説では王宮造営を記したものとされてきたのですが、その文面の研究により、正木さんは墓誌ではないかとされたのです。わたしはこの墓誌説に驚きました。確かに、王宮よりも陵墓(吉武高木遺跡か)造営のことを記したとする解釈は有力です。
 その上で、わたしは次の提案を行いました。墓誌であれば被葬者名と没年月日の記載が最低限必要だが、同銘版には年次(延光四年、西暦125年)のみで被葬者名がない。従って、広い意味での墓誌としての性格を有すとは思われるが、むしろ寺社創建・再建時に付される「棟札」のようなものではないか。学術的により適切な名称が望ましい、という提案です。
 「棟札」が古代まで遡るものかは知らないのですが、より近い表現としては、現代の建築物に付設される「定礎」のようなものかもしれません。いずれにしても、正木さんの墓誌説は古田説を進化・発展させる優れた仮説です。

 7月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

〔7月度関西例会の内容〕
①乙巳の変は九州王朝による蘇我本宗家からの権力奪還の戦いだった(茨木市・満田正賢)
②神代七代神名の解析(一)「常立神と豊雲野神」(大阪市・西井健一郎)
③『古事記』における「王」(たつの市・日野智貴)
④裴世清は九州内部を陸行した(京都市・岡下英男)
⑤倭国(九州王朝)略史(川西市・正木 裕)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 08/20(土) 会場:ドーンセンター


第2768話 2022/06/19

古代史の争点 KANSAI出版記念講演会

古田史学の会総会にて 2022年6月19日 於:アネックスパル法円坂

参照PDFを取得し印刷してご覧下さい。

ホームページ内動画 卑弥呼と邪馬壹国
http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/move/yamaitik.html

 

俾弥呼の鏡 — 俾弥呼がもらった鏡は三角縁神獣鏡か?

服部静尚

卑弥呼を、「俾彌呼」としました。

https://www.youtube.com/watch?v=-iK4UxLCfpg

 

 

「邪馬壹国」の官名

     — 俾弥呼は漢字を用いていた 

(太夫・泄謨觚・柄渠觚・兕馬觚の真実)

正木裕

https://www.youtube.com/watch?v=LC_KWXaMKk8

質問は、省略しました。

 

関西例会と記念講演会を開催しました

 本日はアネックスパル法円坂で、「古田史学の会」関西例会と『古代史の争点』出版記念講演会・会員総会が開催されました。お昼休みには全国世話人会を開催し、総会議案の承認と今後の事業方針などについて審議しました。来月の関西例会は7月16日(土)にドーンセンターで開催します(参加費1,000円)。

 今回の例会は午前中だけでしたので、発表は大原さんと西井さんの2名だけになりました。例会冒頭には正木事務局長より会員総会・記念講演会の段取りと受付などの協力要請がありました。関東からは久しぶりに冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)が参加され、関西のメンバーと旧交を温めました。

 6月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

〔6月度関西例会の内容〕
①火の国なる秦王国を訪れた裴世清(大山崎町・大原重雄)
②飛鳥時代の新羅(大山崎町・大原重雄)
③『古事記』神世七代のアイヌ語地名(大阪市・西井健一郎)

 午後の記念講演会の講師と演題は次の通りでした。
○服部静尚さん 「俾弥呼の鏡~俾弥呼がもらった鏡は三角縁神獣鏡か?」

○正木 裕さん  「邪馬壹国の官名 — 俾弥呼は漢字を用いていた」


第2753話 2022/06/03

「多元の会」リモート発表会を終えて

 今朝は「多元の会」でリモート発表させていただきました。テーマは〝筑紫なる倭京「太宰府」 ―九州王朝の両京制《倭京と難波京》―〟で、主に前期難波宮九州王朝複都説に至った理由と、九州王朝(倭国)が採用した倭京と難波京の両京制において、太宰府(倭京)が権威の都であることを中心に解説しました。
 ご質問やご批判もいただけ、新たな問題点の発見や認識を深めることができました。いただいた質問に対しては次のように回答しましたので、一部を紹介します。

《質問》前期難波宮を九州王朝の都とするのであれば、七世紀頃の支配範囲はどのようなものか。
《回答》九州王朝が前期難波宮で評制支配を行った範囲は、出土した「評」木簡の範囲により判断できる。

《質問》七世紀に九州王朝が存在した史料根拠は『旧唐書』以外に何があるのか。
《回答》六世紀から七世紀にかけて九州年号がある。年号は代表王朝の天子のみが発布できるものである。

《質問》天武十二年条の複都詔を34年前とするのではなく、『日本書紀』にあるように天武によるものとすべきではないか。
《回答》わたしもそのように考えてきたが、複都詔は34年前の649年に九州王朝が出した前期難波宮造営の詔勅とすれば、九州年号の白雉元年(652年)に完成した前期難波宮に時期的に整合する。従って正木説(34年遡り説)が有力と考えている。
 ※この点については「洛中洛外日記」1986話(2019/09/10)〝天武紀「複都詔」の考古学〟や『多元』160号(2020年)の拙稿「天武紀『複都詔』の考古学的批判」で詳述しているので参照されたい。


第2751話 2022/05/31

多元的古代研究会で研究発表します

 友好団体の多元的古代研究会の月例会などにリモート参加させていただき、勉強していますが、同会の和田事務局長から研究発表のご依頼をいただきました。日時とテーマは次の通りです。ご批判やご質問をよろしくお願いします。

○6月3日(金) 午前10時~11時30分 《リモート勉強会》
 【テーマ】筑紫なる倭京「太宰府」 ―九州王朝の両京制《倭京と難波京》―
○7月10日(日) 午後1時~4時 《多元の会月例会》
 【テーマ】考古学はなぜ「邪馬台国」を見失ったのか


第2747話 2022/05/27

6月19日、古代史講演会・会員総会のお知らせ

 先にご案内しましたように、「古田史学の会」会員総会・古代史講演会を6月19日(日)にアネックスパル法円坂(大阪市中央区法円坂1-1-35)で開催します。当初、18日(土)に開催予定でしたが、コロナ対策のための広い会場を確保するために日程を19日(日)に変更しました。それに伴い、「古田史学の会」関西例会も19日の午前中に変更します。午後は2時から講演会、4時30分から総会とします。コロナの問題もあり、総会は短時間に終えますので、ご意見等は予めメールでHP記載の「古田史学の会」のアドレスまで寄せていただきますようご協力下さい。
 なお、講演会の講師は正木裕さん(古田史学の会・事務局長)と服部静尚さん(古田史学の会・会員)です。最新の研究テーマが発表されます。会員以外の皆さんも無料ですので、ご参加をお願いいたします。

《日時》6月19日(日) 14時~16時
    ※講演会終了後は会員総会を開催します。

《講師と演題》
服部静尚さん 「俾弥呼の鏡」
正木 裕さん  「邪馬壹(台)国の官名 ~俾弥呼は漢字を用いていた~」

《会場》アネックスパル法円坂(大阪市中央区法円坂1-1-35)

《参加費》無料

《主催》古田史学の会


第2746話 2022/05/26

上京区で「化学者が語る古代史」開催

 上京区千本五辻の喫茶店〝うらのつき〟さんで、「化学者が語る古代史」と銘打ってミニ講演会を行いました。数年前からお店のオーナーに要請されていたのですが、コロナ騒動が収まってきましたので、お引き受けしたものです。今春3月から毎月一回開催しています。
 今日のテーマは「教科書に書けない本当の古代史 『邪馬台国』の真実」です。古田先生の邪馬壹国博多湾岸説を紹介しました。後半は「業界の秘密 白色LED」と「CD開発の舞台裏」を話させていただきました。毎回、古代史(古田史学)と化学(お役立ち情報)をテーマにしています。
 おかげさまで毎回好評で、皆さん熱心にメモをとっておられました。なかには5月1日の『古代史の争点』出版記念講演会(「市民古代史の会・京都」主催)に行かれた熱心なリピーターもおられます。6月は今回の続編として「太平洋を渡った倭人」を予定しています。


第2745話 2022/04/21

多利思北孤の東征(東進)論と都城論

 本日はドーンセンターで「古田史学の会」関西例会が開催されました。来月の関西例会は6月19日(日)に変更し、アネックスパル法円坂(大阪市中央区法円坂1-1-35)で開催します(参加費1,000円)。例会は午前中だけとなり、午後は『古代史の争点』(『古代に真実を求めて』25集)出版記念講演会(参加費無料)と「古田史学の会」会員総会を開催します。

 今回の例会では、大原さんや服部さんの発表を受けて、リモート参加された谷本茂さん(古田史学の会・会員、神戸市)も交え、『隋書』俀国伝の行程記事について活発な論争が続きました。これは九州王朝の太宰府(倭京)と前期難波宮(難波京)の複都制前史にも関わるテーマです。難波を多利思北孤の都とする野田利郎さん(古田史学の会・会員、姫路市)の仮説を皮切りに、隋使(裴世清)が多利思北孤と難波で対面したという服部説、正木さんやわたしが発表してきた多利思北孤の東征(東進)説などの諸仮説が〝火花を散らしている〟状況です。実に関西例会らしい素晴らしい学問論争であり、この諸仮説群がどのように収斂していくのかを楽しみにしています。学問は批判を歓迎し、真摯な論争は研究を深化発展させますから。
 5月例会では下記の発表がありました。なお、発表希望者は西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。発表者はレジュメを25部作成されるようお願いします。

〔5月度関西例会の内容〕
①「オホゴホリ」は大宰府の旧名〈先回に頂いたご指摘について〉(東大阪市・萩野秀公)
②縄文語で解く神々 第一話 初めて生まれた神々(大阪市・西井健一郎)
③作られた乙巳の変と鎌足なる人物(大山崎町・大原重雄)
④日本書紀と扶桑略記の法興寺記事の核心部分は史実である(茨木市・満田正賢)
⑤石井公成氏の「古代史の争点」批判について(川西市・正木 裕)
⑥白村江戦前後の九州王朝(川西市・正木 裕)
⑦国書の紛失はなかった 小野妹子と難波で裴世清と会った多利思北孤(大山崎町・大原重雄)
⑧【速報】石井公成氏より反論をいただけました(八尾市・服部静尚)
⑨裴世清は難波で倭王と対面した(八尾市・服部静尚)

◎「古田史学の会」関西例会(第三土曜日) 参加費500円(三密回避に大部屋使用の場合は1,000円)
 06/19(日) 10:00~12:00 会場:アネックスパル法円坂(大阪市中央区法円坂1-1-35) ※午後は出版記念講演会と「古田史学の会」会員総会


第2736話 2022/05/03

『多元』No.169の紹介

 友好団体「多元的古代研究会」の会紙『多元』No.169が届きました。同号には拙稿「近江の九州王朝 ―湖東の「聖徳太子」伝承―」を掲載していただきました。同稿は、近江地方から出土した無文銀銭や法隆寺創建同范瓦などと当地に色濃く遺る聖徳太子建立伝承を持つ寺院群について、九州王朝・多利思北孤と関係するものとして考察する必要性を論じたものです。
 拙稿の他にも古田史学の会・会員の服部静尚さんの「『続日本紀』に見える王朝交代の陰」や野田利郎さんの「京師を去る一万四千里」が掲載されました。八木橋誠さん(黒石市)の「『隋書倭国伝』は長里で書かれていない」は同紙168号の服部稿「隋・唐は倭国の東進を知っていた」への批判論文であり、注目しました。
 八木橋稿末尾には、拙稿「洛中洛外日記」2642~2648話〝『旧唐書』倭国伝「去京師一萬四千里」(1)~(7)〟への批判もなされており、興味深く思いました。『旧唐書』倭国伝に記された京師から倭国への距離「一万四千里」を倭人伝の短里「一万二千余里」と長里二千里の〝合計値〟とする拙論に対し、一万里が短里部分であり四千里を長里とする仮説を提起されたものです。学問は批判を歓迎し、真摯な論争は研究を深化発展させます。ご指摘については改めて検討させていただきたいと思います。