『松前史談』第36号を読む
『松前史談』第36号(平成26年3月)が合田洋一さん(古田史学の会・全国世話人、松山市)から送られてきました。「松前」と書いて「まさき」と読みます。郷土史の研究会誌らしく、地元の義農・作兵衛など郷土の偉人をテーマとした論稿に混じって、合田さんの講演録「天武天皇の謎 『万世一系』系図作成の真相」が掲載されていました。
その内容は、古田説に依拠して、天武天皇(大皇弟)は九州王朝の天子(斉明)の弟であるとする仮説で、近年、合田さんが取り組んでこられた研究テーマです。なお、松前史談会副会長の大政就平さんは「古田史学の会」会員で、先日のアクロス福岡での古田先生講演会のおり、九州国立博物館でもお会いしました。『古田史学会報』の内容が難しすぎるので、もっとわかりやすい論文や記事を掲載してほしいと、ご要望もいただきました。ありがとうございます。
「古田史学の会」会員や古田学派の研究者が各地の郷土史会などで古田説の紹介や研究発表をされることは、古田史学を世に広める上でとても良いことです。わたしも、5月4日(日)に熊本県玉名郡和水町で講演することになりました。地元の菊水史談会の主催です。同地からは「納音(なっちん)付き九州年号」史料が最近発見されましたが、それら発見された古文書(石原家文書)調査も兼ねて同地を訪問します。詳細が決まりましたら改めて御報告いたします。