2014年11月09日一覧

第819話 2014/11/09

八王子セミナーの余韻・余話

 今朝の八王子は曇り空(小雨)です。わたしの部屋はベッドが四つもありますが一人で使っています。ちなみにテレビはありません。目覚めてから朝食の時間までには余裕がありましたので、前日の「洛中洛外日記」の校正を行いました。
 八王子は初めて訪れましたが、わたしが好きなグループ、ファンモン(ファンキー・モンキー・ベイビーズ)の出身地なので、なんとなく愛着が感じられま す。昨日、JR八王子駅の改札を抜けるとき、思わずファンモンの「ヒーロー」を口ずさんでしまいました(最寄り駅の改札抜けると、いつもよりちょと勇敢な お父さん、Daddy! その背中に愛する人のぉ~声がするぅ~)。
 東京古田会の藤沢会長と朝食をご一緒し、多くの方と歓談したり記念写真を撮ったりと忙しくしていますと、古田先生が登壇され短い講話をされました。
 内容は画家セザンヌの遠近法の話からから切り出され、『隋書』「イ妥国伝」の「無故火起」について昨日に続いて説明されました。その要旨は、自然現象の 場合の表記は「火」ではなく、「災」であるとするもので、従来、阿蘇山の噴火の「火」と理解していたのは誤りであると繰り返し説明されました。そして、漢代の成語としての「無故○○」という禁止事項を示すものと同様に「無故火起」を理解すべきであり、人による「火」の使用を禁止したものとされました。この説に対して反対意見があることから、先生も丁寧に繰り返し説明されているようでした。
 そして、荻上さんの閉会の挨拶で、セミナーは終了しました。最後に古田先生を囲み、全員で記念写真を撮りました。
 帰る方向が同じということもあり、多元的古代研究会の安藤会長・和田事務局長・宮崎宇史さん・西坂久和さん、そして関西から来た横田幸男さん(古田史学の会・インターネット担当)・服部静尚さん(古田史学の会・『古代に真実を求めて』編集責任者)・中本賢治さん(古田史学の会・会員)、林信禧さん(古田史学の会・東海、全国世話人)とJR八王子駅でコーヒーを飲み、昼食をとりました。
 その席上で、これからも全国の古田ファンや研究者が一堂に会する機会が持てないものかということになり、たとえば年に一度、研究発表会を各地の団体が持ち回りで主催するというアイデアをわたしから提案しました。実現できればよいと思います。
 こうして、怒濤の二日間が幕を閉じ、今は新幹線で京都に向かっています。とてもよい思い出となりました。荻上さんはじめ主催者のみなさん、古田先生、そして参加された全国の皆さんにお礼を申し上げます。