古田史学の会一覧

第1879話 2019/04/20

新元号「令和」に秘められた九州王朝の残影

 本日、「古田史学の会」関西例会が福島区民センターで開催されました。5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催します。6月16日はI-siteなんばで「古田史学の会」会員総会です。会員の皆様のご出席をお願いします。当日は大阪文化財研究所長の南秀雄さんをお招きし、「日本列島における五〜七世紀の都市化」という演題で講演していただきます(諸団体共催、後記)。正木裕さん(古田史学の会・事務局長)も「姫たちの古伝承」というテーマで講演されます。一般の方も参加できます(参加費無料)。
 今回の関西例会では、服部静尚さんが『続日本紀』に見える功田記事の分析について発表され、『大宝律令』や『養老律令』の編纂者への功田記事があるのに、「飛鳥浄御原律令」には功田記事がないことを示され、それは「飛鳥浄御原律令」が近畿天皇家による制定ではなかったからとされました。『続日本紀』の功田記事から九州王朝の存在を論じるという新たな研究として注目されます。このところ、服部さんは新発見続きで、絶好調です。『古田史学会報』への投稿が待たれます。
 正木裕さんも、新元号「令和」の出典である『万葉集』「梅花の宴」の「序」に見える唐代の類書『翰苑(かんえん)』(著者:張楚金)に着目され、梅花宴に参加した太宰府や九州各地の役人たちは九州王朝のことを知っており、九州王朝の痕跡があることを指摘されました。新元号「令和」が九州王朝と関係していたとする正木さんのこの新説も画期的な発見です。『古田史学会報』への投稿を要請しました。
 今回の例会発表は次の通りでした。なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔4月度関西例会の内容〕
①天武天皇と白鳳年号について(茨木市・満田正賢)
②地上絵の謎の直線(前回の訂正など)(京都府大山崎町・大原重雄)
③天上に浮かぶ舟(京都府大山崎町・大原重雄)
④飛ぶ鳥の「アスカ」は「安宿」(その三)-枕詞-(京都市・岡下英男)
⑤「其の人寿考」の一考察(姫路市・野田利郎)
⑥天平宝字元年の功田記事より(八尾市・服部静尚)
⑦「令和」の万葉歌と失われた倭国(九州王朝)(川西市・正木 裕)
⑧聖武天皇も知っていた失われた古代年号(川西市・正木 裕)

○事務局長報告(川西市・正木 裕)
《会務報告》
◆『倭国古伝』(『古代に真実を求めて』22集)売れ行き好調。
◆『失われた倭国年号-大和朝廷以前』増刷決定
◆新会員報告
◆6/16 13:00〜16:00 古代史講演会 (会場:I-siteなんば。共催:古代大和史研究会、市民古代史の会・京都、古田史学の会、他。参加費無料)
 ①「日本列島における五〜七世紀の都市化」 講師:南秀雄さん(大阪文化財研究所長)
 ②「姫たちの古伝承」 講師:正木裕さん(古田史学の会・事務局長)。
◆6/16 16:00〜17:00 「古田史学の会」会員総会(会場:I-siteなんば)
 総会終了後、希望者で懇親会開催(当日、会場で受け付け)。
◆「古田史学の会」関西例会の会場。5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催。
◆11/09〜10 「古田武彦記念古代史セミナー2019」の発表者募集。主催:公益財団法人大学セミナーハウス。
◆その他。

《各講演会・研究会のご案内》
◆4/26 18:45〜20:15 「誰も知らなかった古代史」(会場:アネックスパル法円坂。正木 裕さん主宰)。
 講師:細川隆雄さん(愛媛大学名誉教授)。演題:鯨から日本の古代を探る。
 5/24 18:45〜20:15 講師:高瀬裕太さん(大阪府立弥生文化博物館学芸員)。演題:鏡に施された銭文様。
◆4/24 13:00〜 「水曜研究会」(最終水曜日に開催。会場:豊中倶楽部自治会館)。連絡先:服部静尚さん。
◆5/08 10:00〜12:00 「古代大和史研究会」講演会(原幸子代表。会場:奈良県立情報図書館。会費500円)。
 講師:正木 裕さん。演題:倭国の半島進出 -倭の五王の正体(2)。
◆5/14 「和泉史談会」講演会。(辻野安彦会長。会場:和泉市コミュニティーセンター。参加費300円)。
 講師:正木 裕さん(古田史学の会・事務局長)。演題:失われた古代年号。
◆5/21 13:00〜 五代友厚展での講演(辰野ひらのギャラリー)
 ①講師:服部静尚さん。演題:「盗まれた天皇陵」。
 ②講師:正木 裕さん。演題:「薩摩と南の島々の古代史」。
◆5/21 18:45〜20:15 「市民古代史の会・京都」講演会(事務局:服部静尚さん・久冨直子さん)。毎月第三火曜日(会場:キャンパスプラザ京都。参加費500円)。
 講師:正木 裕さん。演題:徹底解説-邪馬「台」国九州説。


第1878話 2019/04/18

『失われた倭国年号』増刷決定

 山形出張を終え、東京での仕事もすみました。京都に帰る前に東京駅近くの丸善によりました。もちろん『倭国古伝』の売れ行きのチェックが目的です。丸善も八重洲ブックセンターと同様に書棚に「面置き」されており、良い取り扱いでした。
 京都に戻ると、服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)から吉報メールが届いていました。書店での在庫が無くなっていた『失われた倭国年号《大和朝廷以前》』(古田史学の会編、明石書店、2017年)の増刷が決まったとのこと。おりからの新元号「令和」ブームが出版社の決断を促したようです。「古田史学の会」でも販売協力したいと考えています。


第1876話 2019/04/16

『倭国古伝』のマーケットリサーチ

 今朝は東京に向かう新幹線車中で書いています。今年初めての東京・山形出張です。わたしが開発した、ナイロン繊維染色の新技術のプレゼンを各地で行います。
 専門的になりますが、この新技術はナイロンポリマーの非結晶領域内で色素と複数の金属をキレート(配位結合による金属錯体化)させるというもので、それにより世界最高水準の湿潤堅牢度(高性能液体洗剤で洗濯しても色落ちしない)が発現します。また、同時に複数の金属の配位結合比をコントロールすることにより、染色色相を赤味から緑味まで意図的に変化させたり、更には太陽光発熱機能を持たせたり、逆に太陽光中の近赤外線の反射率を高めることが容易にできるという優れものです。
 昨年から有名フィットネスインナーや女性用タイツに採用されていますが、おそらくこの新技術開発が、ケミストとしてのわたしの最後の仕事になると思います。もっと若ければ、この技術を応用して消臭・抗菌機能も発現させる技術を開発できたかもしれませんが、もう時間がありません。来年夏にはリタイアしますので、それからは古代史研究に専念できます。今から楽しみにしています。

 東京駅でのランチタイムを利用して、八重洲ブックセンターの古代史コーナーをのぞいてみました。もちろん、先月発行した『倭国古伝』(古田史学の会編・明石書店)の取り扱い状況のチェックが目的です。エスカレーターで4階の古代史コーナーに上がると、なんと平積み台の一番端(売れ筋の本が置かれる〝特等席〟です)に平積みにされていました。結構売れているようで三冊しか残っていませんでした。また、目に入りやすい高さである書棚の最上段には古田先生のコーナーがおかれ、そこにも『倭国古伝』が並んでいました。というわけで、八重洲ブックセンターの取り扱いはかなり良いものでした。
 「古田史学の会」発行の他の本を探すと、「邪馬台国」コーナーには『邪馬壹国の歴史学』(ミネルヴァ書房)があり、これは狙い通りです。残念ながら「聖徳太子」コーナーには『盗まれた「聖徳太子」伝承』(明石書店)は並んでいませんでした。また、『「九州年号」の研究』(ミネルヴァ書房)は「古代九州」のコーナーに置かれており、「地方史」扱いでした。おかれてないよりはましですが、本のネーミングとしては〝失敗〟と言わざるを得ません。新元号「令和」ブームで「年号」コーナーが特設されているにもかかわらず九州年号関連の本は一冊も置かれていません。この点、対策が必要です。
 以上、八重洲ブックセンターでのマーケットリサーチでした。これから代理店との面談で、その後は米沢市に向かいます。


第1871話 2019/04/09

『古田史学会報』151号のご案内

 『古田史学会報』151号が発行されました。冒頭の西村論文を筆頭に、古田学派内で論争や異見が出されてきたテーマの論稿が掲載されており、読者は最先端研究の現況に触れることができるでしょう。

 たとえば西村稿は古代中国における二倍年暦の存在を示す暦法上の史料痕跡を発見したというもので、二倍年暦の是非に関わるものです。古田先生やわたしは周代において二倍年暦が採用されていたとする立場ですが、古田学派の中にはそれに反対される方もおられます。その論争に終止符を打つ可能性を感じさせるのが今回の西村稿です。

 服部稿は、関西例会で激論が続いている大化改新の年代がテーマです。大化改新を『日本書紀』の通り七世紀中頃とする説と七世紀末の九州年号の大化年間のこととする説とで論争が続いているのですが、服部稿では過去に発表された西村稿(七世紀末説)へのハイレベルの批判が展開されています。当然、西村さんからの反論が次号でなされることでしょう。この両者のバトルをわたしも注目しています。

 正木稿は、古田説の中でも最も揺れている「磐井の乱」の是非についての経緯を解説されたものです。古田先生御自身が当初の「継体の反乱」説から「継体の反乱も磐井の乱もなかった」とする新説に変わっておられるほど重要で興味深いテーマです。正木さんの見解もいずれ示されることでしょう。

 わたしの論稿は、前期難波宮九州王朝副都説への批判の根拠となっている「天武朝造営説」を批判したもので、「天武朝造営説」が須恵器坏Bの出土事実の誤認に基づく誤論であることを明らかにしました。

 このように今号は、学問論争におけるダイナミズムを感じ取れる内容となっています。掲載された論稿は次の通りです。

『古田史学会報』151号の内容
○五歳再閏 高松市 西村秀己
○盗まれた氏姓改革と律令制定(下) 川西市 正木裕
○前期難波宮「天武朝造営」説の虚構
-整地層出土「坏B」の真相- 京都市 古賀達也
○乙巳の変は六四五年
-天平宝字元年の功田記事- 八尾市 服部静尚
○複数の名を持つ天智天皇 日野市 橘高 修
○「壹」から始める古田史学・十七
「磐井の乱」とは何か(1) 古田史学の会事務局長 正木 裕
○古田史学の会 会員総会と記念講演会
○各種講演会のお知らせ
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会・関西例会のご案内
○『古田史学会報』原稿募集
○二〇一九年度 会費納入のお願い
○『古代に真実を求めて』バックナンバー 廉価販売のお知らせ
○編集後記 西村秀己


2019/4/6

古田史学の会・四国は、2019年8月4日解散しました。

以前の記録です。



 

古田史学の会・四国 当会記事案内(抜粋)

 

古田史学会報117号 2013年8月15日

古代ロマン邪馬壹国への道

 — 魏志倭人伝の一大國と伊都國を訪ねて

     今治市 白石恭子

梅花香る邪馬壱国の旅

古田史学の会四国 
「筑紫舞」見学ツアー(2014年2月28日~3月3日)報告 8ページ
「邪馬台国」を「邪馬壱国」に訂正した年表を発見、
筑紫舞再興三十周年記念「宮地嶽黄金伝説」、古田先生の記念講演と筑紫舞
作成:古田史学の会四国 松浦秀人(2014年3月11日)

 

古田史学会報 112号 2012年10月13日

斉明天皇と紫宸殿(明理川)

 — 白村江戦大敗と、斉明天皇越智国滞在の真実

    西条市 今井久

 

古田史学会報69号 2005年8月8日

イエスの美術

  今治市 阿部誠一

 

古田史学会報83号 2007年2月10日

朝倉史跡研修記

 古田史学の会・四国 阿部誠一

古田史学会報104号 2011年6月5日

銀装方頭太刀について
 (小松町南川大日裏山古墳出土)

     今井 久

古田史学会報90号 2009年2月16日

「温湯碑」建立の地はいずこに

松山市 合田洋一

合田洋一氏の古田史学入門講座

『松前史談まさきしだん』(愛媛県伊予郡松前町松前史談会編)から転載

 




第167回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2019年 7月 6日(土)(午後1時30分〜4時30分)
 

講演は2時40分〜4時30分

 

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

記念講演〜「記・紀」の謎のあれこれ

       講師〜西村秀己(全国世話人・会報担当)

記念講演の前に会員総会をおこないます。

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


第166回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2019年 6月 1日(土)
 午後1時30分~4時30分

 

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~古田史学の会・四国「青森・北海道旅行」報告
       講師~松浦秀人(当会・幹事)

演題2~「天孫降臨そして侵入者と蝦夷」
       講師~阿部誠一(当会・会長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円


 

第165回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2019年 4月 6日(土)
 午後1時30分〜4時30分

 

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜「亀ヶ岡・遮光器土偶の世界」
       講師〜皆川恵子(当会・会員)

演題2〜「日本中央碑(つぼの石碑)と安倍日之本将軍」
   「蝦夷地の戦国時代 — コシャマインの乱・上之国勝山館」
       講師〜合田洋一(当会・事務局長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


 

第164回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2019年 3月 2日(土)
 午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「三内丸山遺跡」と『和田家文書』
       講師~皆川恵子(当会・会員)

演題2~『日本書紀』斉明記の「粛愼みしはせ」・「弊賂弁嶋へるべのしま」とは
       講師~合田洋一(当会・事務局長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


 

 

第163回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2019年 2月 2日(土)
 午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「古田武彦記念・古代史セミナー2018の諸説」
       講師~合田洋一(当会・事務局長)

演題2~「古代史の転換期」
       講師~阿部誠一(当会・会長)

注)昨年12月例会時の「八王子古代史セミナー」の資料をお持ちの方はご持参ください。

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 

第162回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年12月 1日(土)
 午後1時30分~4時30分

 

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

 

演題1~「古田武彦記念・古代史セミナー2018」報告その1
     山田宗睦先生(哲学者)の古代史
       講師~皆川恵子(当会・会員)

演題2~「古田武彦記念・古代史セミナー2018」報告その2
     『葬られた驚愕の古代史』ほか
       講師~合田洋一(当会・事務局長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


第161回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年11月 2日(金)
 午後1時30分~4時30分

 ※定例日は3日の土曜日ですが当日は祝日で会場が休館日となりますので前日に繰り上げました。お間違いのないようにお願いします。

 

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

 

演題1~『越智氏のルーツを求めて — 隠地(おち)神楽考』
   講師~白石恭子(当会・幹事)

演題2~『古田武彦の百問百答』その二
   講師~合田洋一(当会・事務局長)

※なお、『古田武彦の百問百答』の本をお持ちの方、また前回の史料をご持参ください

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


 

第160回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年10月 6(土)
 午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

 

演題1~『古田武彦の百問百答』その一
   講師~合田洋一(当会・事務局長)

『古田武彦の百問百答』の本をお持ちの方はご持参ください

演題2~芥川龍之介の『桃太郎』と『今昔物語』について
   講師~阿部誠一(当会・会長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 

 


今治市朝倉歴史文化講演会済み

期日 2018年 9月26日(水)
午後1時30分~
場所

於:今治市朝倉公民館
2階大会議室
〒799-1604 愛媛県今治市朝倉北甲393

参加される方は、事前に交通機関で経路をお調べ下さい。
場所の問合せのみに願います。

問合せ先
朝倉地域教育課
0898−56−2024

 

講演

『葬られた驚愕の古代史』
— 越智国に“九州王朝の首都”紫宸殿ありや

講師:合田洋一
古田史学の会全国世話人、多元的古代研究会会員

 

参加費

 

入場無料

 


第159回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 9月 1(土)
 午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

 

演題1〜青森県の縄文早期の遺跡について
   講師〜皆川恵子(古田史学の会・四国会員)

演題2〜志貴王子の「万葉歌」の解釈
   講師〜白石恭子(古田史学の会・四国幹事)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

第158回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 8月 4(土)
 午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第三会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

 

演題1〜「国東半島と宗像大社の旅」
   講師〜松浦秀人(古田史学の会・四国幹事)

演題2〜「万葉集は歴史書」
   講師〜大政就平(古田史学の会・四国幹事)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 

第157回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 7月 7(土)
 午後1時30分〜4時30分(記念講演は午後2時10分からです。)

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

当日は、先行して古田史学の会・四国の総会を行います。

記念講演 14時10分〜16時30分
演題〜「鯨に着目して古代の謎を探る
         – 万葉集を中心資料として」
   講師〜細川隆雄先生(ほっそん先生・愛媛大学名誉教授)

講演終了後、細川先生を囲んで懇談会を開催します。
 食事代 千円、場所〜フライングスコッマン水屋町

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 

第156回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 6月 2(土)
    午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜「『葬られた驚愕の古代史』
    – 越智国に“九州王朝の首都”紫宸殿ありや」上梓にあたって
   講師〜合田洋一(当会事務局長)

演題2〜「東北の古代史の探求」
         – 『真実に悔いなし』を読んで
   講師〜阿部誠一(当会会長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


第155回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 4月 7日(土)
    午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜青森に埋もれた『和田家文書』 — その3
   講師〜皆川恵子(当会会員)

演題2〜私と古田史学の出会い
         – 『真実に悔いなし』を読んで
   講師〜米田学(当会会員)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

 


第154回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 3月 3日(土)
    午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜勿来関(なこそのせき)について
   講師〜原廣通(古田史学の会・仙台代表、全国世話人)

演題2〜『和田家文書』から見えてくる歴史の真実
   講師〜安彦克己(東京古田会副会長)

講演会終了後6時より両氏を囲んで懇談(食事)会を開催します。
  会費千円。

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円、初めての方500円

第153回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2018年 2月 3日(土)
    午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜「九州王朝」の終焉と新生「日本国」の成立の闇
      — 王朝交代は禅譲か放伐か
   講師〜合田洋一(当会事務局長)

演題2〜「古田史学」の今後のあり方
   講師〜阿部誠一(当会会長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円


第152回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2017年12月 2日(土)
    午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 視聴覚室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「『日本書紀』に見える伊勢王とは誰か(正木裕氏説)」について
   講師~白石恭子(当会幹事)

演題2~「中国史に見る 中華と夷蕃 — 易姓革命の世界」
   講師~合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円
非会員1000円
(今回は特別資料代として、別途500円申し受けさせて戴きます。 — 演題2用)


第151回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2017年11月 4日(土)
    午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「青森に埋もれた『和田家文書』を読む」その三
   講師~皆川恵子(当会会員)

演題2~「東北の古代について」
   講師~講師~阿部誠一(当会会長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員・非会員共に500円

第150回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2017年10月 7日(土)
    午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「青森に埋もれた『和田家文書』を読む」その二
   講師~皆川恵子(当会会員)

演題2~「竹取物語について」
   講師~中山眞一(当会幹事)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員・非会員共に500円

第149回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2017年 9月 2日(土)
    午後1時30分~4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1~「青森に埋もれた『和田家文書』を読む」その一
   講師~皆川恵子(当会会員)

演題2~「隠岐島コミューンについて」
   講師~阿倍誠一(当会会長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員・非会員共に500円

第148回古田史学の会・四国勉強会済み

期日

2017年 8月 5日(土)
    午後1時30分〜4時30分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第一会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1〜「ヤマタノオロチ」考
   講師〜中山眞一(当会幹事)

演題2〜「伊予之二名州は『瀬戸内海神話』の主要舞台」
   講師〜合田洋一(当会事務局長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員・非会員共に500円

 

第147回古田史学の会・四国総会・記念講演会済み

期日

2017年 7月 1日(土)
    午後2時40分〜4時30分(講演のみ

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 視聴覚室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

会員総会13時30分〜14時30分のち実施

記念講演
「プラタモリ」出演の愛媛大学名誉教授・高橋治郎先生

「温泉から探る愛媛の古代史」
    

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員・非会員共に500円

 

第146回古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2017年 6月 3日(土)
    午後1時30分〜4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、「隠岐の島研修旅行報告」
        講師〜松浦秀人・史子氏 

演題2、越智氏の出自 — 「オチ」元は「コチ」だった。
     『週刊新潮 — 日本ルネッサンス』「なぜ日本史から聖徳太子を消すのだ。」 — 櫻井よし子様への手紙
        講師〜合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

<予告> 7月 1日(土)午後一時半から総会のあと、愛媛大学名誉教授の高橋治郎先生による記念講演「温泉から探る愛媛の古代史」です。多くの方のご参加待ち申し上げます。

第145回古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2017年 4月 1日(土)
    午後1時30分〜4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、九州王朝の変遷する王都の比定地その2

演題2、『倭人とは何か — 漢字から読み解く 日本人の源流』を読んで
     講師〜合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 

第144回古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2017年 3月 4日(土)
    午後1時30分~4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、東予地方における古代の廃寺
     講師~今井久(当会幹事)

演題2、九州王朝の変遷する王都の比定地
     講師~合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます

 

第143回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2017年 2月 4日(土)
    午後1時30分〜4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、古田先生も尊敬するトーマス・ペインの
        「ベーシックインカム」について〜その2
     講師〜坂根修(当会会員)

演題2、「越智国のなりたち」
     講師〜合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費

会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます

 

第142回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2016年12月10日(土)
    午後1時30分〜4時40分

今回に限り第二土曜日です。

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第3会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、古田先生も尊敬するトーマス・ペインの
        「ベーシックインカム」について
     講師〜坂根修(当会会員)

演題2、「古田史学の目」
     講師〜阿部誠一(当会会長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 

第141回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2016年11月 5日(土)
    午後1時30分~4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、「『史記』について」
     講師~松井孝祐(当会会員)

演題2、九州年号から見る多利思北孤と利
     講師~中山眞一(当会会員)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 

第140回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2016年10月 1日(土)
    午後1時30分〜4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、「斉明六年の歌謡について」
     講師〜皆川恵子(当会会員)

演題2、古田武彦著『鏡が映す真実の古代 — 三角縁神獣鏡をめぐって』〜「邪馬壹(台)国近畿説の考古学上の問題点」
     講師〜合田洋一(当会事務局長)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 

第139回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2016年 9月 3日(土)
    午後1時30分~4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、『三国志』「魏志倭人伝」を読む
     講師~白石恭子(当会幹事)

演題2、「郷土『越智国』の遺跡・文献・伝承に見る古代史像」
     講師~今井久(当会幹事)

 

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 


 

第138回 古田史学の会・四国 勉強会済み

期日

2016年 8月 6日(土)
    午後1時30分〜4時40分

場所

愛媛県立男女共同参画推進センター
2階 第1会議室

愛媛県松山市山越町450
(伊予鉄本町6丁目電停より徒歩3分)
Tel: 089−926−1633(場所の確認のみにして下さい)

演題
と講師

演題1、「吉備王国探訪の旅」の報告
     講師〜松浦秀人(当会幹事)

演題2、「元号の日」とは
     講師〜合田洋一(当会事務局長)

演題2、「娜大津」は博多湾岸ではない
  — そこは四国中央市土居町津根であった
     講師〜合田洋一(当会事務局長)

連絡先 携帯090−8976−8399(事務局長・合田)

参加費 会員500円・非会員の方は1000円
始めてご参加の方は500円とさせて頂きます。

 


第1863話 2019/03/23

『倭国古伝』著者贈呈本が届く

 昨日、明石書店から『倭国古伝 姫と英雄と神々の古代史』(『古代に真実を求めて』22集)の著者への贈呈本が全国販売に先立って届きました。思っていた通りの出来映えで、表紙も内容も満足しています。同書はタイトルや装丁も含めてこだわってきましたので、納得のゆく一冊となりました。「古田史学の会」2018年度賛助会員には明石書店から順次発送されますので、もうしばらくお待ちください。
 各地の古代伝承を多元史観・九州王朝説により再検証するという野心的な試みでしたが、一読して、その試みは成功しているように思います。特集以外にも茂山憲史さん(『古代に真実を求めて』編集委員)の「『実証』と『論証』について」や合田洋一さん(古田史学の会・四国事務局長)の「『東日流外三郡誌』と永田富智先生」も古田学派ならではの優れた論文です。『倭国古伝』は自信作ですので、多くの皆様にお読みいただければ幸いです。


第1859話 2019/03/16

周代「二倍年暦」の甲論乙駁

 本日、「古田史学の会」関西例会がエルおおさか(大阪府立労働センター)で開催されました。4月は福島区民センター、5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催します。6月16日はI-siteなんばで「古田史学の会」会員総会です。会員の皆様のご出席をお願いします。

 今回の関西例会では、二倍年暦に関する優れた研究発表が続きました。その先陣を切ったのが西村さんによる「五歳再閏」の研究報告でした。閏月が五年毎に来ることを意味するこの言葉は二倍年暦が存在した証拠とされました。古代の暦(一倍年暦)において閏月は2.7年毎に発生することから、それが5年毎となるのは二倍年暦でしか発生しないという理由でした。
 谷本さんも西村さんの見解に賛成されたうえで、二倍年暦モデルの想定案として、一月15日で12ヶ月を1年(183日)とするモデルが最も蓋然性が高いとされました。
 大原さんは、仁徳天皇陵(大仙古墳)の造成期間が大林組による試算で15年8ヶ月とされていることを指摘され、二倍年暦の影響を受けている仁徳紀の記事を根拠にしたための誤った試算であると批判されました。
 高知県から久しぶりに別役(べっちゃく)さんが参加され、高知県での古田史学による地方史研究状況について紹介されました。中でも四国における「高良神社分布図」の解説は興味深いものでした。九州王朝と四国との関係解明が期待されます。

 今回の例会発表は次の通りでした。なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔3月度関西例会の内容〕
①五歳再閏(高松市・西村秀己)
②NHKカルチャー教室(神戸・梅田)のご案内(神戸市・谷本 茂)
③「二倍年暦」モデルの想定案(神戸市・谷本 茂)
④日本書紀の二倍年暦と古墳の造成期間(京都府大山崎町・大原重雄)
⑤『史記』の中の「」(姫路市・野田利郎)
⑥年号から見た王朝の交代(京都市・岡下英男)
⑦三角縁神獣鏡の成立に関する一考察(茨木市・満田正賢)
⑧古田史学と地方史(高知県での取組み)(高知市・別役政光)
⑨飛鳥板蓋宮は博多の比恵那珂遺跡にあったのではないか(八尾市・服部静尚)

○事務局長報告(川西市・正木 裕)
◆近刊『倭国古伝』(『古代に真実を求めて』22集)、現在印刷中。
◆3/11 「和泉史談会」講演会(辻野安彦会長。会場:和泉市コミュニティーセンター)。講師:岡本康敬さん(お江戸カフェ主催者)。演題:近世の大普請 -大和川付け替え。
◆3/19 「市民古代史の会・京都」講演会(事務局:服部静尚さん・久冨直子さん)。講師:正木 裕さん。演題:失われた古代年号。毎月第三火曜日18:30〜20:00(会場:キャンパスプラザ京都)。
◆3/22 「誰も知らなかった古代史」(会場:アネックスパル法円坂。正木 裕さん主宰)。講師:大下隆司さん。演題:「日本国」年号が始まる以前の姿 -歴史の見方について-。
◆3/25 五代友厚展での講演案内(会場:辰野ひらのまちギャラリー)講師:①服部静尚さん、②正木 裕さん。演題:①盗まれた聖徳太子伝承 -聖徳太子と四天王寺、②五代友厚と南都大阪 -文化的都市大阪の魅力。
◆3/27 「水曜研究会」(最終水曜日に開催。会場:豊中倶楽部自治会館)。連絡先:服部静尚さん。
◆4/02 「古代大和史研究会」講演会(原幸子代表。会場:奈良県立情報図書館)。講師:正木 裕さん。演題:倭国の半島進出 -倭の五王の正体。
◆4/09 「和泉史談会」講演会。講師:服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)。演題:河内・和泉の大王 -捕鳥部萬。
◆4/19 『古代に真実を求めて』出版記念講演会。「古代大和史研究会」(原幸子代表)主催(会場:奈良県立情報図書館)。講師:正木 裕さん、服部静尚さん、古賀。
◆6/16 「古田史学の会」会員総会と懇親会(会場:I-siteなんば)。
◆「古田史学の会」関西例会の会場。4月は福島区民センター、5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催。
◆11/09〜10 「古田武彦記念古代史セミナー2019」のお知らせ。主催:公益財団法人大学セミナーハウス。
◆森岡秀人著『初期農耕活動と近畿の弥生文化』の解説。
◆その他。

○「古田史学の会・関西」遺跡巡りハイキング200回記念(4月、淡路島)の案内(小林嘉朗副代表)


第1853話 2019/03/09

久留米大学公開講座で講演します

 昨日、2019年度久留米大学公開講座のパンフレットが届きました。「古田史学の会」からは、わたしと正木裕さん(事務局長)が講演します。日時とテーマは次の通りです。参加お申し込み等の詳細は同大学のホームページをご覧ください(受講料:全4回合計2,500円)。

《九州王朝論 2019》いずれも14:30〜16:00です。
7月 7日(日) 『日本書紀』に盗用された九州の神話 正木 裕さん
7月14日(日) 筑紫の姫たちの伝説《倭国古伝》   古賀達也

 3月末に発行予定の『倭国古伝 姫と英雄と神々の古代史』(『古代に真実を求めて』22集、古田史学の会編・明石書店)の出版宣伝も兼ねて、当地の伝承を中心に九州王朝の歴史を解説します。皆様のご参加をお願いします。
 わたしは講演当日(7/14)久留米泊の予定ですので、ご希望の方がおられれば、講演後に久留米市内で夕食をご一緒したいと思います。ご希望の方は、当日、わたしにお声をかけてください。

○申し込み・問い合わせ先
 久留米大学御井学舎事務部
 地域連携センター
 TEL/FAX 0942-43-4413
E-mailアドレス koukai@kurume-u.ac.jp

○会場 久留米大学御井キャンパス(福岡県久留米市御井町)
    御井本館14A教室


第1849話 2019/03/04

小笹 豊さん「九州見聞考」の警鐘(1)

 「古田史学の会」の論集『古代に真実を求めて』22集が今月末にも発行が予定されています。特集タイトルは「倭国古伝 姫と英雄と神々の古代史」です。どのような表紙になるのか、全体としての出来映えはどうかと、今から楽しみにしています。
 おかげさまで、特集タイトルを書名とし、コンセプトを明確にした論集作りを始めた最初の1冊『盗まれた「聖徳太子」伝承』(18集)は比較的早く初刷りが完売し、増刷できました。一昨年出版した『失われた倭国年号《大和朝廷以前》』(20集)も、服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)からの報告によれば出版社(明石書店)の在庫も底をつき、もうすぐ増刷となりそうです。服部さんを始め、編集部の方々、そして執筆者・関係者のご尽力の賜です。
 論文集ですから掲載論文の学問的レベルが最も大切ですが、それでも売れなければ世に古田史学を広め、後世に伝えることができません。そうした「古田史学の会」の目的のためにも、訴求力を持ったタイトルの選定も重要です。結果として増刷になれば、そのタイトルは「合格」ということにもなりますので、「失われた倭国年号《大和朝廷以前》」も「合格」をいただけたようです。わたしは「古田史学の会」の代表ですから、論集の学問的レベルと販売部数(マーケットでの高評価獲得。会の財政事情改善)の両方に対して責任がありますので、まずは一安心です。
 今は2020年発行の『古代に真実を求めて』23集の特集について検討を進めています。来年がちょうど『日本書紀』編纂千三百年になりますから、『日本書紀』に関わるテーマが特集の有力候補として上がっています。そこで『日本書紀』に関わる既発表の研究論文の精査を連日行っています。その対象は『古田史学会報』だけではなく、広く古田学派の論文にも目を通しています。
 その作業を進める中で、驚きの論稿を「発見」しました。正しくは「再発見」のはずなのですか、当初、読んだときにはその論文の意義にわたしは気づけなかったようで、内容も完全に失念していました。その論稿とは「多元的古代研究会」機関紙『多元』No.115(2013年5月)に掲載された小笹豊さん(横浜市)の「九州見聞考」です。(つづく)


第1847話 2019/03/03

2月の「洛中洛外日記【号外】」

 2月に執筆した「洛中洛外日記【号外】」のタイトルをご紹介します。2月は実証主義や村岡典嗣先生の学問論、そして『大宰府の研究』の精査などに集中して取り組みました。そのため、古代史の研究そのものはあまり進みませんでした。そろそろ新たな仮説の検討に入りたいと考えています。
 「洛中洛外日記【号外】」配信を希望される「古田史学の会」会員は担当(竹村順弘事務局次長 yorihiro.takemura@gmail.com)まで、会員番号を添えてメールでお申し込みください。
 ※「洛中洛外日記」「同【号外】」のメール配信は「古田史学の会」会員限定サービスです。

《2月の「洛中洛外日記【号外】」タイトル》
2019/02/08 太宰府都城研究を加速
2019/02/10 『倭国古伝』(「古代に真実を求めて」22集)再校
2019/02/23 水野雄司著『村岡典嗣』を読む
2019/02/27 直木孝次郎先生の想い出


第1838話 2019/02/16

本日の二大テーマ「大化改新詔」と「磐井の乱」

 本日、「古田史学の会」関西例会がi-siteなんばで開催されました。3月は府立労働センター(エル大阪)、4月は福島区民センター、5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催します。6月16日はI-siteなんばで「古田史学の会」会員総会です。会員の皆様のご出席をお願いします。
 今回の関西例会では服部静尚さんと正木裕さんから古代史の重要テーマ「大化改新詔」と「磐井の乱」についての研究発表がなされました。いずれも九州王朝説や古田説に密接に関わるテーマで、論争や質疑が活発になされました。
 服部さんは、『日本書紀』孝徳紀に記された一連の「大化改新詔」について、『大宝律令』に基づく詔勅を孝徳期にずらしたものか、実際に孝徳期に出されたものかという古代史学界で永年にわたり論争が続いているテーマをとりあげられました。そして、各詔を個別に検証し、7世紀半ば(孝徳期)に出されたものとしても問題なく、逆に『大宝律令』の頃としなければならない例はないとされました。それに対して、西村秀己さんから、『日本書紀』では九州年号の「大化」が50年ずらして転用されており、その目的は「大化改新詔」を「大化」年号ごと移動させたとする立場から反論がなされました。この論争は関西例会では数年前から続けられているもので、まだまだ決着がつきそうにありません。引き続き、新たな視点からの検討や論争が必要と思われました。双方の主張に一理あり、わたし自身まだ判断できませんが、どちらかというと西村さんの意見に近いような気がします。
 正木さんからは、古田学派内でも諸説あるテーマ「磐井の乱」の実態について、史料に基づいた丁寧な検証が必要と訴えられ、その第一回目として『日本書紀』継体紀の検証結果を中間報告されました。旧古田説では「磐井の乱」ではなく「継体の反乱」とされましたが、その後、新古田説として「乱」そのものがなかったとされました。この問題について、一定の決着をつけようとする今回の正木さんの試みについて、これからの展開が楽しみです。
 正木さんによる事務局長報告では、毎週のように関西各地(大阪市・豊中市・和泉市・京都市)で開催される研究会・講演会の報告があり、関西で古田史学の影響力が着実に広まっていることが実感されました。各取り組みにおける会員の皆様の物心両面にわたるご協力に心から感謝いたします。
 今回の例会発表は次の通りでした。なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレス)か電話で発表申請を行ってください。

〔2月度関西例会の内容〕
①「筑紫天皇家」という新しい概念について(茨木市・満田正賢)
②古代人の神へのアプローチの普遍性(京都府大山崎町・大原重雄)
③「肥後の翁」は誰か 住吉神社の神領についての補足(奈良市・原 幸子)
④大化改新・大化の詔 分析(八尾市・服部静尚)
⑤水曜研究会での論議紹介「大化改新」(八尾市・服部静尚)
⑥「帝王本紀」の理解(東大阪市・萩野秀公)
⑦「磐井の乱」とは何か(1)(川西市・正木 裕)

○事務局長報告(川西市・正木 裕)
◆新入会員、会費納入状況の報告。
◆『古代に真実を求めて』22集「倭国古伝」編集状況(服部静尚編集長)。
◆2/01 「続日本紀研究会」服部さん発表の報告。
◆2/03 新春古代史講演会(大阪府立ドーンセンター)の報告。
◆2/15 「和泉史談会」講演会(辻野安彦会長。会場:和泉市コミュニティーセンター)の報告。講師:正木裕さん。演題:三々九度の起源を求める三千年の旅。
◆2/19 「市民古代史の会・京都」講演会(事務局:服部静尚さん・久冨直子さん)。講師:服部静尚さん。演題:聖徳太子と四天王寺。毎月第三火曜日18:30〜20:00(会場:キャンパスプラザ京都)。
◆2/22 「誰も知らなかった古代史」(会場:アネックスパル法円坂。正木裕さん主宰)。講師:正木裕さん。演題:羽衣伝承の真実。
◆3/05 「古代大和史研究会」講演会(原幸子代表。会場:奈良県立情報図書館)。講師:正木裕さん。演題:よみがえる日本の神話と伝承。
◆3/11 「和泉史談会」講演会(辻野安彦会長。会場:和泉市コミュニティーセンター)
◆3/25 五代友厚展での講演案内(会場:辰野ひらのまちギャラリー)講師:服部静尚さん、正木裕さん。
◆4/19 『古代に真実を求めて』出版記念講演会。「古代大和史研究会」(原幸子代表)主催(会場:奈良県立情報図書館)。講師:正木裕さん、服部静尚さん、古賀。
◆6/16 「古田史学の会」会員総会と懇親会(会場:I-siteなんば)。
◆「水曜研究会」の案内(最終水曜日に開催。会場:豊中倶楽部自治会館)連絡先:服部静尚さん。
◆「古田史学の会」関西例会の会場。3月は府立労働センター(エル大阪)、4月は福島区民センター、5月・6月はドーンセンター、7月はアネックスパル法円坂で開催。
◆その他。


第1834話 2019/02/09

『古田史学会報』150号のご案内

 『古田史学会報』150号が発行されました。冒頭の服部論稿を筆頭に谷本稿など注目すべき仮説が掲載されています。

 服部さんは、太宰府条坊都市の規模が平城京などの律令官僚九千人以上とその家族が居住できる首都レベルであることを明らかにされ、太宰府が首都であった証拠とされました。この論理性は骨太でシンプルであり強固なものです。管見では古田学派による太宰府都城研究において五指に入る優れた論稿と思います。

 谷本さんの論稿は、『後漢書』に見える「倭国之極南界也」の古田説に対する疑義を提起されたもので、これからの論議が期待されます。わたしは「『論語』二倍年暦説の史料根拠」と「〈年頭のご挨拶に代えて〉二〇一九年の読書」の二編を発表しました。後者は古田先生の学問の方法にもかかわるソクラテス・プラトンの学問についての考察です。これもご批判をいただければ幸いです。

 今号に掲載された論稿は次の通りです。

『古田史学会報』150号の内容
○太宰府条坊の存在はそこが都だったことを証明する 八尾市 服部静尚
○『後漢書』「倭国之極南界也」の再検討 神戸市 谷本 茂
○『論語』二倍年暦説の史料根拠 京都市 古賀達也
○新・万葉の覚醒(Ⅱ)
-万葉集と現地伝承に見る「猟に斃れた大王」- 川西市 正木 裕
○稲荷山鉄剣象嵌の金純度-蛍光X線分析で二成分発見- 東村山市 肥沼孝治
○〈年頭のご挨拶に代えて〉二〇一九年の読書 古田史学の会・代表 古賀達也
○各種講演会のお知らせ
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会・関西例会のご案内
○『古田史学会報』原稿募集
○編集後記 西村秀己