古田史学の会一覧

第68話 2006/03/25

『古田史学会報』73号のご案内

 『古田史学会報』73号の編集がようやく終わりました。本号の内容は下記のとおりです。川西市の正木さんは会報初登場。有力新人です。古川さんは「船越」(68、70号)に続いて3作目。今回も力作です。わたしにも会報に論文を書けという声が強まっていますが、ちょっと体力的に限界で、なかなか会報の原稿まで手が回らず、このところ「洛中洛外日記」の転載でお茶を濁しています。次号からは新作論文を発表しようかと思っています。

『古田史学会報』73号の主な内容
 「万世一系」の史料批判(古田武彦)
 呪符の証言(名古屋市・林俊彦)ー参照東海の古代69号、70号
 遺稿・「和田家文書」に依る『天皇紀』『国紀』及び日本の古代史についての考察3(藤崎町・藤本光幸)
 私考・彦島物語IV 国譲り(後編)(大阪市・西井健一郎)
 神武吉野侵攻は「天孫降臨神話」の盗用だった(川西市・正木 裕)
 馬門(武雄市・古川清久)で、詳説掲載
 『北斗抄』(京都市・古賀達也)
 〔読者からのお便り〕佐賀県の「中央」碑(さいたま市・西村俊一さん)
 関西例会のご案内・会員総会のご案内・史跡めぐりハイキング・他


第67話 2006/03/20

鎌倉時代の学問弾圧

 一昨日は古田史学の会・関西例会が開催されました。今回も多くの興味深い発表がなされましたが、中でも冨川ケイ子さんの『中巌円月「日本書」がもたらしたもの』は鎌倉時代の学問弾圧についての考察で、わたしも初めて聞く内容で面白いものでした。鎌倉・南北朝時代の臨済宗の僧侶中巌円月(ちゅうがんえんげつ、1300〜1375)が著した『日本書』という書物が朝廷により禁書となった事件が、江戸時代の学問(歴史学)までに影響を与えたという報告です。詳細は『古田史学会報』にご寄稿いただく予定ですので、ご期待下さい。

 冨川さん以外にも、竹村さんのパソコンを駆使した古代戸籍の分析結果や、竹内さんの仲天皇や袁智天皇という聞き慣れない名前の天皇に関する考察もなかなかの発表でした。それと、足の怪我で休んでおられた西井さんが3ヶ月ぶり参加されたのも、うれしい出来事でした。関西例会は、学問的にも話題的にもますます楽しくなっています。私も気分がのって、三次会まで付き合い、翌日は二日酔いでした。

〔古田史学の会・3月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・北と南の地域学」、他
○研究発表
1) 古代史のナノテク(豊中市・木村賢司)
2) 『寧楽遺文』と戸籍(木津町・竹村順弘)
3) 「大安寺伽藍縁起並流記資財帳」の中の仲天皇と袁智天皇とは?(岐阜市・竹内強)
4) 倭国王伊都都比古−彦島物語III外伝1−(大阪市・西井健一郎)
5) 九州王朝の系譜(奈良市・飯田満麿)
6) 木簡のONライン−九州年号の不在−(京都市・古賀達也)
7) 中巌円月「日本書」がもたらしたもの(相模原市・冨川ケイ子)
○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・飛鳥探訪・他(奈良市・水野孝夫)


第65話2006/03/04

「古田史学の会・東海」

 このホームページでご紹介していますように、「古田史学の会・東海」のホームページが新たに開設されました。是非、のぞいてみて下さい。古田史学の会の本部機能(事務局は京都の拙宅)は「関西の会」が受け持っていますが、会員が集中している地域には独自に地域の会があり、例会活動などが行われています。そのうちの一つが「東海の会」として「古田史学の会・東海」を名乗っています。代表者は林俊彦さん(本会・全国世話人)です。昨年は、わたしも名古屋市での「古田史学の会・東海」の例会で講演させていただきました。本年も機会があれば、また行きたいと思っています。
 東海の他にも、「古田史学の会・北海道」「古田史学の会・仙台」「古田史学の会・四国」そして「古田史学の会・関西」で例会活動などが行われています。関東地区は友好団体の多元的古代研究会と東京古田会がありますので、古田史学の会としては組織的な活動を行っていません。長野県松本市にはやはり友好団体の「古田史学の会・まつもと」がありますが、こちらは当会とは別の独立した会です。
 本会の地域の会の連絡先は下記の通りです。ご近所の方で例会などに参加してみたいという人は一度ご連絡下さい。

2016年6月 改訂

地域の会の連絡先は、責任者が代わっていますの削除。

2019年 3月

「古田史学の会・東海」(http://furutashigakutokai.g2.xrea.com/index.htm)のホームページが替わりました。


第59話2006/01/24

『古田史学会報』72号のご案内

 『古田史学会報』72号の編集がほぼ完了しました。2月初旬には会員のお手元へ届けることができます。本号の内容は下記のとおりです。大量の漢字の羅列が続く藤本稿のワープロ入力は、太田斉二郎副代表に担当していただきました。聞けば、校正には奥様も手伝われたとか。有り難うございました。

『古田史学会報』72号の主な内容
 「天香山」から銅が採れるか(相模原市・冨川ケイ子)
 遺稿・「和田家文書」に依る『天皇紀』『国紀』及び日本の古代史についての考察2(藤崎町・藤本光幸)
 「ダ・ヴィンチ・コード」を読んで(豊中市・木村賢司)
 連載小説「彩神」第十一話  杉神(5)(深津栄美・町田市)
 私考・彦島物語 筑紫日向の探索(前編)(大阪市・西井健一郎)
 隅田八幡伝来「人物画像鏡銘文」に就いて(奈良市・飯田満麿)
 石走る淡海(京都市・古賀達也)
 佐賀の「中央」碑(京都市・古賀達也)
 年頭の挨拶・会活動への積極的参加を(水野孝夫代表)
  関西例会のご案内 
 ・古田武彦氏新春特別講演会のご案内
 ・史跡めぐりハイキング・他


第58話2006/01/22

浦島太郎は「日下部氏」

 昨日は古田史学の会・関西例会と午後からは新年講演会が開催されました。例会では大下さんから韓国における前方後円墳の発見状況や日本と同形式の石室などの研究状況が報告されました。
 新年講演会は既にお知らせしてきましたように、浦島太郎の御子孫の森茂夫さん(本会会員、京丹後市網野町)に講演していただきました。美しいカラーのプロジェクターを駆使し、臨場感溢れる講演となりました。レジュメも森家系図コピーなど貴重な史料が含まれており、大変充実したものでした。
 お話によれば、森家は元々は日下部氏を名乗っていたとのこと。従って「浦島太郎」も日下部さんだったことになります。また、網野町の有名な前方後円墳である銚子塚古墳の被葬者についても論及され、「丹波の遠津臣」ではないかとの仮説も発表されました。
 現地に根ざした、しっかりとした研究発表で、地元の強みを感じました。なお、森さんは小学校の先生とのこと。どおりでレジュメの作り方や発表がお上手なはず。また、研究が進展されればお聞きしたいと思いました。

〔古田史学の会・1月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・九州の地域学」
○研究発表
 『ダ・ヴィンチ・コード』を読んで(補足)(豊中市・木村賢司)
 韓国最近の古墳情報紹介(豊中市・大下隆司)
○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・霊山寺菩提遷那論・他(奈良市・水野孝夫)


第54話2005/12/25

『風早』

 愛媛県松山市の合田洋一さん(古田史学の会・全国世話人)から、『風早』51号(平成17年12月発行)という雑誌が送られてきました。この雑誌は松山市北条(旧北条市)の風早歴史文化研究会から発行されているもので、地元の歴史や文化などの研究論文が掲載されている伝統のあるものです。
 送られた51号には合田さんの講演録「風早国・越智国考察の新展開」が収録されています。合田さんは古田説に基づいた『聖徳太子の虚像』という著書を近年著されるなど、目覚ましい活躍を見せておられる方です。古田史学の会・四国を立ち上げられた中心人物のお一人であり、毎月の例会活動でも講師として頑張っておられます。他方、お仕事の他にも社交ダンスの腕前もたいしたもので、各地の競技会にも出ておられます。このような、パワーのある方に古田学派の陣営に入っていただき、心強く思っています。
 収録された講演の内容も、地元史を多元史観の立場から考察されたもので、興味深い知見が随所に盛り込まれていました。たとえば、地元の神社が「朝倉天皇」と呼ばれていたり、地名に「天皇」(旧・丹原町)「天皇橋」(旧・朝倉村)があったり、神社縁起などに「長沢天皇」「中河天皇」などが記されているなど、本当に面白い地域だと思いました。こうしたことを多元史観で研究することにより、あらたな真実の伊予の古代史が見えてくるかもしれません。合田さんや古田史学の会・四国のこれからの更なる活躍が期待されます。


第53話 2005/12/18

12月度関西例会の報告

 昨日、本年最後の関西例会がありました。冨川さんの報告は着眼点に優れたもので、『先代旧事本紀』や記紀の天の岩戸隠れの段に見える「天香山」から銅や鉄を採って鏡を作るという記事をテーマとしたもの。奈良の香具山から銅や鉄はとれないことから、これらの「天香山」は天国領域の別の山ではないかとする問題提起で、なかなか興味深いものでした。西日本各地の鉱山の一覧表や鉱石のカラーコピーなど、レジュメも優れたもので見習いたいと思いました。

 私の報告は天武紀などの記事から、壬申の大乱以降、天武が国内基盤を固める過程を考察したものです。九州王朝と近畿天皇家の王朝交代期の実態を明らかにする上で、『日本書紀』の一層の史料批判が必要と思われました。
 横田さんからは、新年講演会のテーマ「浦島太郎伝説」にあわせて、横浜にある浦島太郎伝説の紹介やインターネットホームページのブログの解説がなされました。また、当日配布した「古田史学の会・東海」のニュースにも、愛知県の浦島太郎伝説が紹介されており、タイムリーでした。
 例会後の懇親会(忘年会)では、12月3日の遺跡巡りで足を骨折し入院されている西井さんの代打として、竹村さんが幹事役をされましたが、注文の値段計算など苦労されていました。西井さんの復帰が待たれます。例会の内容は下記の通りです。

〔古田史学の会・12月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・出雲、吉備の地域学」
○研究発表
『ダヴィンチ・コード』を読んで(豊中市・木村賢司)
「天香山」から銅が採れるか(相模原市・冨川ケイ子)
石見国物部神社と新具蘇姫神社(京都市・古賀達也)
王朝交代の史料批判─『日本書紀』耽羅国記事の研究─(京都市・古賀達也)
カヅマヤマ古墳・下川原遺跡現地説明会の報告(木津町・竹村順弘)
横浜の浦島太郎(東大阪市・横田幸男)
○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・木簡データベースの調査・他(奈良市・水野孝夫)


第49話 2005/11/26

『古田史学会報』71号のご案内

 『古田史学会報』71号の編集が本日完了しました。12月中旬までには会員のお手元へ届けることができます。本号の内容は次のとおりで、ご寄稿いただいた皆様に御礼申し上げます。古田先生には前号に続いて「弔文」を書いていただきました。心中、誠に複雑です。古田先生にはくれぐれもお身体に留意していただき、ご長寿をお祈りするばかりです。

 『古田史学会報』71号の主な内容
 宣言−新東方史学会、設立のために−(古田武彦)
 新東方史学会会長に中嶋嶺雄氏
 新東方史学会の概要
 遺稿・「和田家文書」に依る『天皇紀』『国紀』及び日本の古代史についての考察1(藤崎町・藤本光幸)
 筑後国風土記の中の「山」(向日市・西村秀己)
 壬申の乱に就いての考察(奈良市・飯田満麿)
 私考・彦島物語 筑紫日向の探索(大阪市・西井健一郎)
 平成十七年度にあたって(東かがわ市歴史民俗資料館友の会会長・池田泰造)
 なにわ男の「旅の恥はかき捨て」(豊中市・木村賢司)
 古層の神名(京都市・古賀達也)
 『和田家資料3』─藤本光幸さんを弔う─(古田武彦)
 浦島太郎の御子孫が講演(古賀達也)
 関西例会のご案内・新年講演会のご案内・史跡めぐりハイキング・他


第47話 2005/11/20

活況!関西例会

 昨日は関西例会がありました。好論目白押しで、気分がよくなり三次会まで付き合い、おかげで今日は朝からバテ気味です。
 水野代表の報告を含めると9人の発表があり、進行役の西村さんは大変だったと思います。特に興味深かった報告をいくつか紹介しますと、竹村さんの九州旅行の報告ではオープンしたばかりの九州歴史博物館の様子がうかがえて、私も行きたくなりました。
 伊東さんの報告は、磐井の後を継いで九州王朝の王になったと思われる葛子の墓、鶴見山古墳よりも同時代の王塚古墳(桂川町、装飾壁画古墳)の方がはるかに立派というもので、この指摘は示唆的でした。九州王朝の王統譜を研究する上で、考古学的知見による比較検討の必要性に気づかせていただきました。
 冨川さんの報告は、六国史に見える「朝廷」「朝庭」の全抽出を行うというベーシックな研究でしたが、その結果は大変興味深いものでした。『日本書紀』で地名+朝廷という表記の初出が天武紀の「近江朝廷」であり、逆に見ると、それまでは大和朝廷内部では自らの宮殿を「朝廷」とは呼んでいなかったということにはならないでしょうか。もしそうだとすれば、大和朝廷の始まりは天智の近江朝廷からということになります。「不改常典」問題とも関連して面白い問題に発展しそうです。
 関西例会はますます活況を帯び、面白くなっています。皆さんも是非ご参加下さい。参加費は500円です。

〔古田史学の会・11月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「シルクロード講座・西陜歴史博物館王世平先生」
○研究発表
シルクロード知ったかぶり(豊中市・木村賢司)
楽しい九州旅行(木津町・竹村順弘)
皇暦について(奈良市・飯田満麿)
鶴見山古墳発見の円体武装石人について(生駒市・伊東義彰)
釈日本紀の九州王朝(向日市・西村秀己)
古層の神名─出雲神話の史料批判─(京都市・古賀達也)
彦島物語─国譲り─(大阪市・西井健一郎)
「大和朝廷」説の始まり(3) (相模原市・冨川ケイ子)
○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・「ギリシア祭文」論・条里制の開始・他


第36話 2005/10/16

例会報告・シルクロードの旅

 10月15日、一日中雨が降る中、古田史学の会関西例会が行われました。ビデオ鑑賞の後、木村賢司さんよりシルクロードの旅の報告がありました。9月16日から11日間、田村映二さん(本会会員・交野市)とご一緒に西安からウルムチ・トルファン・敦厚などを巡る豪華な旅の報告でした。中でも西安での楊貴妃が入ったお風呂の話は初耳でしたので興味深く聞きました。
 わたしも中国へは二度ほど行ったことがあるのですが、いずれも仕事でしたので、観光など全くできませんでした。昼間はプレゼンとお得意様回り、夜はフライトで深夜にホテル着という毎日。特に二回目などはフフホトのホテルで目覚めると、ちょうど9月11日で、同時多発テロが発生。それからというもの、中国国内のフライトはホディチェックが厳しくなり閉口しました。
 例会の内容は下記の通りです。参加費は500円です。ぜひ、初めての方もご参加下さい。二次会の懇親会も、毎回盛り上がっています。

〔古田史学の会・10月度関西例会の内容〕
○ビデオ鑑賞「日本の古代・九州の地域学」
○研究発表
1 なにわ男の「旅の恥はかき捨て」(豊中市・木村賢司)
2 筑後国風土記の「山」について(向日市・西村秀己)
3「親王」と「皇子」と「王」の間(4)
 ─竹生王(たかふのおおきみ)─(相模原市・冨川ケイ子)
4 彦島物語II「顕国玉・大国主・大己貴」(大阪市・西井健一郎)
5 白雉改元の史料批判(京都市・古賀達也)

○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・ほうれん草の語源・他


第34話 2005/10/07

会員論集『古代に真実を求めて』

 古田史学の会では年に一度、会員論集『古代に真実を求めて』(明石書店)を発行しています。過日、『古代に真実を求めて』第9集の編集会議を水野代表のご自宅で行い、採用論文を審議しました。古田先生の講演録2編と同論文2編の他、会員の論文7編の採用を決定しました。来年3月の発行予定です。本会賛助会員(年会費5000円)には郵送いたしますが、一般書店でもお求めになれます。
 今回の論文審査でも感じたのですが、字数制限を無視した冗長で長い論文を投稿される方がありますが、はっきりいって長い論文は採用の可能性はそれだけ低くなります。長いものは、長くても読ませるだけの文章力と論理的明快さ、そして面白さが要求されます。ですから、採用されたければ、短く、判りやすく、明快な方法論と論証がポイントです。それと、最初に何を論証しようとしているのかを記しておくべきでしょう。最後まで読まなければわからないような「推理小説」のような論文はダメです。
 また、会員以外の方の応募もありますが、非会員の場合、よほど内容的に優れたものでなければ採用は困難です。会員論集ですから、やはり会員の論文が優先されます。これは、本会に限らず、会員であることを応募資格にしているところが多いものです。その為にも、是非本会へご入会下さい。
 論証や論文は苦手という方には、「フォーラム」という分野があり、エッセイなどを採用しています。この場合、論文よりも更に短く、面白いことが採用のポイントとなります。初心者の方は、まずフォーラムに応募されることをおすすめします。
 最後に、『古代に真実を求めて』の応募原稿はそれほど多くはありません。ですから、上記の注意点に留意されれば、採用の可能性はかなり高いと思います。是非、挑戦してみて下さい。応募要項は『古代に真実を求めて』に掲載されていますので、ご参照下さい。


第31話 2005/09/25

『古田史学会報』70号のご案内

 新東方史学会立ち上げの講演会(京都市・アヴァンティホール)も無事終了し、ほっとしています。遠くからご参加いただいた方も多く、御礼申し上げます。また、ご協力いただいた会員の皆様、ミネルヴァ書房の皆様に感謝申し上げます。
 古田先生は当日の朝10時から会場へ来られ、準備や打ち合わせを行われました。さらに、講演終了後も別室で質疑応答を7時まで続けられ、夜の懇親会にも参加されました。お元気とは言え、かなりご無理をしていただいたのではと、心配しています。
 話は変わって、『古田史学会報』70号の編集が本日ようやく完了しました。10月上旬には会員のお手元へ届けることができます。本号の内容は次のとおりで、ご寄稿いただいた皆様に御礼申し上げます。おかげさまで、面白い内容となりました。

『古田史学会報』70号の主な内容
 鶴見山古墳出土の石人の証言(古賀達也・京都市)
 九州古墳文化の独自性─横穴式石室の変遷─(伊東義彰・生駒市)
 日本の神像と月神の雑話(木村賢司・豊中市)
 書評『神武が来た道』(横田幸男・東大阪市)
 神々の亡命地・信州─古代文明の衝突と興亡─(古賀達也・京都市)
 連載小説「彩神」第11話 杉神4(深津栄美・町田市)
 船越(補稿) 対馬阿麻氏*留神社の小船越(古川清久・武雄市)
 教科書の検討(和田高明・岩見沢市)
 書評『親鸞』古田武彦 宗教的なものを感じさせない(林英治・香川)
 「大王のひつぎ」に一言
  ─読売新聞7月25日・8月3日の記事について─(伊東義彰・生駒市)
 関西例会のご案内・古田史学の会入会のご案内・史跡めぐりハイキング・他
 悲痛の弔文─藤田友治氏に捧げる─(古田武彦)

注記 氏*は氏の下に一