関西例会一覧

第1723話 2018/08/18

銅鐸埋納の「雨乞い祭祀」説

 本日、「古田史学の会」関西例会がi-siteなんばで開催されました。9〜10月もi-siteなんば会場、11月は福島区民センターです。今回の関西例会も何人もの方により大論争が繰り広げられました。わたしはおかげさまで、賛否は別としても問題を深く掘り下げることができ、知見が広がり認識も深まりました。
 大原さん(古田史学の会・会員、大山崎町)からは古代における「雨乞い」祭祀についての研究発表が毎月のようになされていますが、今回も銅鐸は「雨乞い祭祀」として埋納されたもので、何らかの理由による緊急避難的に埋納されたものではないとする仮説が提起されました。わたしは結論には賛成できなかったのですが、根拠としてあげられた様々な事例(和歌山県日高郡の「雨乞山銅鐸」など)や資料の中に初めて知ることが多かったのでとても勉強になりました。わたしからの質問が長引き、お昼休みの時間にずれ込んだため、司会の西村秀己さん(古田史学の会・全国世話人、高松市)から、「質問は時間を見てするように」とご注意を受けてしまいました。
 満田さん(古田史学の会・会員、茨木市)や服部さん(『古代に真実を求めて』編集長)による、森博達さんの『日本書紀』α群・β群編纂説への批判やそれに基づかれた谷川清隆さん(国立天文台)の「天群・地群」研究に対する異見なども、森説や谷川説への認識を深める上で勉強になった発表でした。
 驚いたのが、正木さん(古田史学の会・事務局長)の発表に対する論争過程で、古田学派の最古参研究者である谷本茂さん(古田史学の会・会員、神戸市)から、『後漢書』倭伝に見える「倭国之極南界也」に対する古田説の「倭国の南界を極(きわむ)る也(や)」という読みは間違っているという見解が表明されたことです。谷本さんは従来説通り、「倭国の極南界なり」の読みが正しいとされたのです。古田学派の重鎮からの異見でしたので、わたしも正木さんも驚いたのですが、それならぜひ関西例会でそのことを発表してほしいと要請しました。
 休憩時間に谷本さんにお聞きしたところ、古田先生はこの新説(倭国の南界を極るや)検討でかなり迷った末に発表されたとのこと。「それならなぜそのときに先生に新説は間違っていると言わなかったのですか」と追求すると、「言ったけれども先生は受け入れられなかった」とのことでした。「それはそうでしょうねえ」とわたしは相づちを打ち、その情景が目に浮かぶようでした。
 わたしも何度かこわごわと先生に反対意見を申し上げた経験があり、そのときは先生からの厳しい批判や叱責を頂くのが常でした。ですから、最長老「弟子」の谷本さんでもそうだったのだろうなと思った次第です。なお、ほとんどの場合は古田先生のご意見の方が正しかったので、わたしたち「弟子」にとって、先生にもの申すのはかなりの「覚悟」が必要でした。今となっては懐かしい思い出の一コマです。
 8月例会の発表は次の通りでした。
 なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔8月度関西例会の内容〕
①神宮暦の紹介(大阪市・西井健一郎)
②『水滸後伝』顛末記(高松市・西村秀己)
③谷川清隆氏の天群・地群の考察に関する疑問(茨木市・満田正賢)
④『書紀』中国人述作説を検証する -雄略紀の「倭習」-(八尾市・服部静尚)
⑤銅鐸と武器形青銅器の祭祀と終焉について(大山崎町・大原重雄)
⑥新刊『「日出処の天子」は誰か』(ミネルヴァ書房)の紹介(豊中市・大下隆司)
⑦『播磨國風土記』の「奪谷(うばひたに)」の再検討(神戸市・谷本茂)
⑧「那須國造碑」からの『日本書紀』(持統紀)の絶対年代批判(神戸市・谷本茂)
⑨よみがえる日本の神話と伝承(3) 天孫降臨から神武東征まで(川西市・正木裕)
⑩新・万葉の覚醒(2) -倭国(九州王朝)の大王(天子)は何故「伊勢王」と呼ばれたか-(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 『発見された倭京 太宰府都城と官道』出版記念講演会(9/09大阪i-siteなんば、9/01東京家政学院大学千代田キャンパス、10/14久留米大学)の案内・『古代に真実を求めて』22集原稿募集・9/04「古代大和史研究会(原幸子代表)」講演会(講師:正木裕さん)・9/26「水曜研究会」がスタート(毎月第四水曜日に開催、豊中倶楽部自治会館)・『「日出処の天子」は誰か』(ミネルヴァ書房)の紹介・11/10-11「古田武彦記念新八王子セミナー」発表者募集・8/27「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の案内・「古田史学の会」関西例会会場、9〜10月はi-siteなんば、11月は福島区民センター・その他


第1711話 2018/07/21

日田市から弥生時代のすずり出土

 本日、「古田史学の会」関西例会がi-siteなんばで開催されました。8〜10月もi-siteなんば会場です。竹村さん(古田史学の会・事務局次長)から『日本書紀』に見える捕鳥部萬(ととりべのよろず)の墓守を64代にわたって続けてこられた塚元家(岸和田市)訪問と捕鳥部萬とその忠犬シロのお墓参詣の報告がありました。「河内戦争」により「朝敵」となり八つ裂きにされた捕鳥部萬のお墓を千四百年にわたり守ってこられた墓守の御子孫が現代まで続いているというのは驚きでした。また、その主人の墓を守った犬の名前が「シロ」というのも興味深い伝承です。ちなみに『日本書紀』には「白狗」と記されています。
 関西例会としては珍しいことに、発表時間が余りましたので、急遽、わたしから友好団体の九州古代史の会から送られてきた機関紙『九州倭国通信』191号の掲載記事についての解説をさせていただきました。主に松中祐二さんの「『赤村古墳』を検証する」と「古代史スクラップ 弥生時代のすずり日田でも出土確認」(西日本新聞、2018年6月2日付)を紹介したのですが、特に日田市から弥生時代のすずりが出土していたことの学問的意義と今後の論理展開について説明しました。
 近年、弥生時代のすずりの出土報告が続いていますが、日田市のような山奥からの出土には驚きました。この発見により、弥生時代の倭国では中枢領域の筑前だけではなく、倭人伝に国名が記された広い範囲で文字使用がなされていたと考えることも可能となり、その結果、倭人伝に見える国名・官職名などの漢字表記は倭国側で成立していたとする理解が有力となりました。このように倭国での広範囲な文字使用が弥生時代にまで遡ることになれば、例えば記紀に記された神代の時代の神様の名前の漢字表記の成立も弥生時代まで遡るのではないかという問題さえ出てきます。このように、文字使用の開始時期に関する新たな状況は、古代史研究において従来説の見直しを迫っていると解説しました。
 7月例会の発表は次の通りでした。
 なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔7月度関西例会の内容〕
①『水滸後伝』の「里」(高松市・西村秀己)
②天武五年の封戸入れ替え(八尾市・服部静尚)
③刀剣と祈雨祈晴の祀り事(大山崎町・大原重雄)
④捕鳥部萬と忠犬シロの墓を訪ねて(木津川市・竹村順弘)
⑤新・万葉の覚醒(川西市・正木裕)
⑥『古事記』の文字使用について(東大阪市・萩野秀公)
⑦『九州倭国通信』191号の紹介(京都市・古賀達也)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 捕鳥部萬の墓守の御子孫へインタビュー報告・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の発行記念講演会(9/09大阪i-siteなんば、9/01東京家政学院大学千代田キャンパス、10/13久留米大学)の案内・『古代に真実を求めて』22集原稿募集・「古代大和史研究会(原幸子代表)」講演会(講師:正木裕さん「よみがえる日本の神話と伝承」)・11/10-11「古田武彦記念新八王子セミナー」発表者募集・7/27「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の案内・「古田史学の会」関西例会会場、8〜10月はi-siteなんば、11月は福島区民センター・その他


第1692話 2018/06/16

「千字文」熟語の記・紀・三国志検索

 本日、「古田史学の会」関西例会がi-siteなんばで開催されました。7〜10月もi-siteなんば会場です。翌日の「古田史学の会」会員総会出席も兼ねて、常連参加の冨川ケイ子さん(古田史学の会・全国世話人、相模原市)の他にも「古田史学の会・四国」の合田洋一事務局長(全国世話人)、「古田史学の会・東海」の竹内強会長(全国世話人)も見えられました。
 今回の関西例会では様々なジャンルの研究が発表され、いずれも面白いものでした。参加者の評価は分かれましたが、わたしが特に興味深かったのが神戸市の田原さんの「『千字文』熟語と記・紀・三国志について」でした。デジタルデータベースを利用して、『千字文』の二文字熟語の、記紀や三国志での使用比率や各巻の傾向分布を調べるという、かなり労力が必要な基礎データ作成の報告です。その結果は、『古事記』での「熟語」使用比率が『三国志』『日本書紀』に比べてかなり低いこと、『日本書紀』各巻の傾向として孝徳紀の使用比率が高く、斉明紀・天智紀・天武紀が低いという傾向でした。
 このことが何を意味するのか、どのような仮説の根拠に使用できるのかという点をわたしは注目しました。他方、『千字文』の熟語は同じ字を一回しか使用しないという制約から一般的でないものが多いので、そうした熟語による検索データは信頼性が落ちるという批判が西村秀己さん(全国世話人、会計)から出されました。そうした限界はあるものの相対的な傾向分析には有効とわたしは思うのですが、この点、意見が分かれました。
 たとえば『古事記』は熟語使用比率が低いという傾向は、編纂にあたり稗田阿禮が誦習(しょうしゅう)したことの反映とも考えることができるのではないでしょうか。すなわち、稗田阿禮が倭語で誦習した場合、それを口述筆記した部分は中国語による熟語が少なくなると思われるからです。たとえば「しかく」という熟語を口述した場合、「四角」「資格」「視覚」「死角」「刺客」など何種類もの意味から適切なものを選ばなければなりませんから、熟語は口述筆記には不向きなのです。そのため自ずと倭語による誦習と口述筆記にならざるをえず、その結果として『古事記』の熟語使用率が『日本書紀』よりもかなり低いものになったとする仮説が成立するように思われます。
 いずれにしても、こうした多大な労力を必要とする基礎研究がデジタルデータ処理を駆使して発表される時代を迎えたことは、古代史研究における新たな史料批判の時代の本格的幕開けを古田学派も迎えたということです。この分野での更なる発展が期待されます。
 6月例会の発表は次の通りでした。
 なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔6月度関西例会の内容〕
①「邪馬台国と火の国(1〜3)」の紹介(茨木市・満田正賢)
②周髀による距離測定について(茨木市・満田正賢)
③古墳の分布状況より(大山崎町・大原重雄)
④森博達説の検証-谷川清隆氏の講演をひかえて-(八尾市・服部静尚)
⑤「俾弥呼と『倭国大乱』の真相」(川西市・正木裕)
⑥「千字文」熟語と記・紀・三国志について(神戸市・田原康男)
⑦九州年号が消された理由
 聖徳太子の伝記の中の九州年号(その2)(京都市・岡下英夫)
⑧「誦習」の理解について(東大阪市・萩野秀公)
⑨伊予(越智国)における「斉明」「紫宸殿」「天皇」地名の意味するもの(松山市・合田洋一)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 6/17「古田史学の会」会員総会と記念講演会(講師:東京天文台の谷川清隆氏)・新会員の報告・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の発行記念講演会(9/09大阪i-siteなんば、9/01東京家政学院大学千代田キャンパス、10/13久留米大学)の案内、5/25プレ記念セッション(森ノ宮)の報告・7/03奈良中央図書館で「古代大和史研究会(原幸子代表)」講演会(講師:正木裕さん「よみがえる日本の神話と伝承 天孫降臨の真実」)・11/10-11「古田武彦記念新八王子セミナー」発表者募集・7/07史跡巡りハイキング(整備なった唐古鍵遺跡と鏡作神社)・合田洋一さん新著『葬られた驚愕の古代史』紹介・7/27「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の案内・「古田史学の会」関西例会会場、7〜10月はi-siteなんば、11月は福島区民センター・その他


第1674話 2018/05/22

済み会員総会と

 谷川清隆 (国立天文台)さん講演会のお知らせ

 「古田史学の会」古代史講演会と2018年度会員総会のお知らせです。今回は国立天文台の谷川清隆さんを講師にお招きし、古天文学の視点から多元的古代(倭国と日本国)について講演していただきます。
 講演会後に「古田史学の会」会員総会と懇親会を行いますので、会員の皆様のご参加をお願いします。講演会は非会員の方も参加できます。講演会は無料、懇親会は有料で当日会場にて参加受付します。詳細は下記の通りです。

【日時】2018年6月17日(日)13時30分〜16時50分 場所:大阪府立大学I-siteなんば2階C1会議室

【住所】大阪市浪速区敷津東2-1-41南海なんば第1ビル2階(南海難波駅南800m、地下鉄大国町駅東450m)

1、開会あいさつ 13時30分〜13時40分
  古賀達也(古田史学の会代表)

2、古代史講演会 13時40分〜15時10分(質疑応答〜15時40分)
「七世紀のふたつの権力共存の論証に向けて」
 講師:谷川清隆 (国立天文台特別客員研究員)
 略歴:1944年生。東京大学理学部物理学科卒業。東京大学大学院博士課程満期退学。天文学専攻。
1978年、緯度観測所研究員。1988年、国立天文台助教授。2007年、退職。
2018年現在、国立天文台特別客員研究員。理学博士。
興味分野は、歴史以外に歴史天文学、三体問題、カオス。
(講演要旨)隋書を含めてそれ以前の中国の歴史書には日本列島内の国として「倭」のみが出てくる。正確には、歴代王朝の東夷伝 (ただし、漢書では地理志の燕地、北史では列伝巻八十二)に出てくる国という意味である。少なくとも西暦600年までは「倭」である。一方、西暦701年以降は、「日本国」が中国 (唐)に認められた日本の支配者である。もう「倭国」はない。
 七世紀が問題で、旧唐書では、「倭国」と「日本国」があったとし、新唐書では「日本国」があったとする。新旧唐書で日本列島の権力に関して意見が異なる。新旧唐書の意見が違っているにしても、隋書の記録からして「倭国」が西暦600年以後も存在し、新旧唐書の記録からして「日本国」が西暦701年以前に存在していたことは明確である。
 本講演では、七世紀の「倭国」と「日本国」の問題に正面から取り組む。
 (中略)
「異なる王朝の記録」を判別することは困難な作業ではあるが、講演当日には、二つの王朝の記録が共存する期間があることを示す努力をする。

3、古田史学の会2018年度総会
 15時50分〜16時50分

4、終了後懇親会 17時〜
 ・講演会の参加費は無料、懇親会は別途当日徴収します。
 ・同会場S3研修室で11時より「古田史学の会」全国世話人会を開催します。

(問い合わせ先)古田史学の会事務局長 正木裕
 〒666-0115兵庫県川西市向陽台1-2-116
 ℡090-4909-8158
 Email:masakike476@hera.eonet.ne.jp


第1672話 2018/05/19

九州王朝の「大嘗祭」

 本日、「古田史学の会」関西例会がドーンセンターで開催されました。6〜9月はi-siteなんば会場です。
 日野智貴さんは関西例会初発表です。古田先生が指摘されていた『日本書紀』推古紀・舒明紀編年の「12年ずれ」の現象が孝徳紀まで続いているという仮説が発表されたのですが、古田説や古田学派内の諸説をよく勉強されており、好感が持てました。日野さんは奈良大学で国史を専攻(三回生)されているだけはあって、よくまとめられわかりやすい発表でした。ただし、相手が大学生であっても容赦のない質問や批判が出されたことは言うまでもありません。それら批判にも臆することなく日野さんは応答され、将来が楽しみな若き研究者の登場でした。
 今回の発表でわたしが特に注目したのが、岡下英男さんの発表レジュメに掲載されていた『日本書紀』に見える「大嘗」記事の表でした。天武二年(673)と持統五年(691)の「大嘗」記事について、天武二年記事は九州王朝の大嘗祭に天武は参加・協力しただけであり、持統五年記事は大嘗祭を執り行ったとする「古田説」を紹介されました。ところが、両年ともその当年や前年に九州年号の改元がなされていないことから、『日本書紀』のこの記事が事実であれば、この「大嘗祭」記事は九州王朝のものではなく、天武や持統の即位にかかわる「大嘗祭」記事と考えなければなりません。あるいは、九州王朝の大嘗祭記事であれば、九州王朝にとっての大嘗祭は即位とは無関係に執り行われていたということになります。結論はこれからの研究に委ねることとなりますが、岡下さんのレジュメにより、こうした問題意識を得ることができました。
 この他にも茂山憲史さんの「論証」と「実証」に関する報告でも重要な質疑応答がなされ、いつにも増して刺激的な関西例会となりました。
 5月例会の発表は次の通りでした。なお、最後に予定されていた正木裕さんの発表「俾弥呼と『倭国大乱』の真相」は時間不足のため来月に先送りとなってしまいました。時間不足の原因として、わたしの質問が多すぎると司会の西村秀己さん(古田史学の会・全国世話人、高松市)よりお叱りを受けました。いつものことですが、申しわけありません。
 なお、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔5月度関西例会の内容〕
①十二年後差の適用範囲(奈良市・日野智貴)
②九州王朝と近畿王朝の並立に関する仮説(茨木市・満田正賢)
③百済系単弁軒丸瓦(九州式単弁瓦)とは(八尾市・服部静尚)
④前方後円墳に関してのいくつかの事例(大山崎町・大原重雄)
⑤天の岩戸神話と前方後円墳(大山崎町・大原重雄)
⑥『古事記』記載「吉野之河尻」の古層性(神戸市・谷本茂)
⑦記・紀2つのパンフレット(神戸市・田原康男)
⑧「定策禁中」を考え直す(京都市・岡下英夫)
⑨『古事記』の存在意義 「帝王本紀」は天智政権の撰録であった?(東大阪市・萩野秀公)
⑩フィロロギーと古田史学【11】終(吹田市・茂山憲史)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 6/01奈良中央図書館で「古代奈良研究会(原幸子代表)」講演会(講師:正木裕さん「よみがえる日本の神話と伝承 天孫降臨の真実」)・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の発行記念講演会(9/09大阪i-siteなんば、9/01東京家政学院大学千代田キャンパス、他)、5/25プレ記念セッション(森ノ宮)・11/10-11「八王子セミナー」企画中・5/25「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)・6/17「古田史学の会」会員総会と記念講演会(講師:東京天文台の谷川清隆氏)・「古田史学の会」関西例会会場、6〜9月はi-siteなんば・新会員増加・その他


第1669話 2018/05/12

谷本茂さんのNHK講座のご案内済み

 古田学派の「兄弟子」にあたる谷本茂さん(古田史学の会・会員)がNHKカルチャーの一日講座で講師をされることになりました。下記の案内が届きましたのでご紹介します。ご興味のある方はぜひご参加ください。

NHK文化センター 梅田教室 一日講座
「謎の巨大古墳への新視点
〜卑弥呼・仁徳・継体の陵墓論〜」

2018年5月29日(火)10:00〜12:00
講師:谷本茂

 世界文化遺産候補に決まった百舌鳥・古市古墳群が大きな話題になり、改めて巨大古墳の歴史的意義と被葬者への関心が高まっています。しかし、現在の古墳と被葬者の(公式な)比定関係には多くの疑問があり、古代史に興味を持つ人の大きな関心事となっています。考古学者から比定修正の説が提案されていますが、その方法論は従来の考え方の域を出ていない様に思われます。
 本講座は、記紀資料の原典記述に基づき、従来の比定方法とは全く異なる視点から、古墳前期の箸墓、中期の「仁徳天皇陵」、後期の「継体天皇陵」を具体例として、被葬者との関係を解説します。“古代の姿”を復元する方法の楽しさと問題点を実感していただければ幸いです。
(※恐縮ですが有料です)
お問い合わせ先:NHK文化センター・梅田教室TEL:06-6367-0880


第1656話 2018/04/22

都城様式と律令制の対応の論理

 昨日、「古田史学の会」関西例会が福島区民センターで開催されました。5月はドーンセンター、6〜9月はi-siteなんばに戻ります。
 今回も谷本茂さんから『古田史学会報』に発表した拙稿「律令制の都『前期難波宮』」に対して、わたしが全く気づかなかった論点を指摘され、「前のめりにならないように」とのアドバイスをいただきました。その指摘とは、前期難波宮を九州王朝律令(常色律令とわたしは仮称)に対応した都城様式とする論理を採用すれば、同じ様式の藤原宮も九州王朝律令の都城としなければならなくなるが、そこまで言い切ってもよいのかというものです。
 確かにこの指摘はその通りで、わたしもそこまで言い切る自信はありません。「論理の導くところへ行こう。たとえそれがいかなる所であっても。」という岡田甫先生の言葉に従うのが古田先生の「弟子」の心意気であると返答はしたものの、これは大変な指摘を受けたと思いました。この件については、よく考えてみることにします。ちなみに、谷本さんは学生時代から古田先生のご自宅に出入りされていた、古代史分野では最古参の「弟子」です。
 わたしからは、前月の例会での谷本茂さんからの拙論「『論語』の二倍年暦」へのご批判に答えるため、その論理構造について発表しました。ここでも谷本さんや服部静尚さんと激しい論争となり、双方相譲らず、時間切れとなりました。この件については、もっと丁寧な説明が必要と思いましたので、「洛中洛外日記」などで史料根拠を明示したいと考えています。
 例会後の懇親会では、初参加の日野智貴さん(奈良大学、国史専攻)から、伊勢神宮は九州王朝が創建したとする仮説などをお聞きしました。是非、関西例会で発表するようにと勧めました。
 4月例会の発表は次の通りでした。発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔4月度関西例会の内容〕
①前方後円墳は治水と祭祀のモニュメント(大山崎町・大原重雄)
②神話構造の二重性について(神戸市・谷本茂)
③論証の諸刃の剣である「戊申年」木簡(神戸市・谷本茂)
④「百済様式の古瓦は九州から出土しない」は嘘だった(八尾市・服部静尚)
⑤「『論語』の二倍年暦」の論理構造 -谷本茂さんにお答えする-(京都市・古賀達也)
⑥「不改常典の法」の意味するもの(京都市・岡下英夫)
⑦フィロロギーと古田史学【10】個人的批判と古田史学の実際(吹田市・茂山憲史)
⑧ホアカリの天孫降臨(東大阪市・萩野秀公)
⑨九州王朝の統治範囲(エリア)について(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 新年度会費入金状況・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の売れ行き好調・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)3/23服部静尚さん「ポルトガルの宣教師が見た安土桃山時代の日本」の報告・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の発行記念講演会(9/09大阪i-siteなんば、9/01東京家政学院大学千代田キャンパス、他)、5/25プレ記念セッション(森ノ宮)・東京古田会、多元的古代研究会で「八王子セミナー」企画中・6/17「古田史学の会」会員総会と記念講演会(講師:東京天文台の谷川清隆氏)・水野顧問の転居先・「古田史学の会」関西例会会場、5月はドーンセンター、6〜9月はi-siteなんば・新会員増加・その他


第1628話 2018/03/17

斉明紀「狂心の渠」は隈ノ上川(うきは市)

 本日、「古田史学の会」関西例会がエル大阪で開催されました。谷本茂さんからは拙論「『論語』の二倍年暦」についてのご批判をいただきました。残念ながら質疑応答の時間がとれませんでしたので、次回例会でわたしから拙論の論理構造の説明と反論を行いたいと思います。
 今回の発表の中では、正木裕さんの斉明紀「狂心(たぶれごころ)の渠(みぞ)」は隈ノ上川(うきは市。くまのうえ川)とする研究に驚きました。『日本書紀』斉明紀には九州王朝の歴史記事が転用されており、「狂心の渠」記事もその一例と、古田先生は指摘されていました。その指摘を受けて、わたしは「狂心の渠」を、福岡県浮羽郡で「天の長者」が造ったと伝承されている「天の一朝堀」という巨大な堀跡(現在は埋められている)とする説を発表したことがあります(「天の長者伝承と狂心の渠」、『古田史学会報』40号所収。2000年10月)。今回の正木説では同じく現うきは市を東南から北西へ流れ、筑後川に合流する隈ノ上川を「狂心の渠」とされました。当地の有名な山北石の産地から杷木神籠石や高良山神籠石に石材を運搬するために構築された運河が隈ノ上川(「狂心の渠」)とするもので、わたしの説よりも有力な仮説と思いました。『古田史学会報』での発表が待たれます。
 3月例会の発表は次の通りでした。発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔3月度関西例会の内容〕
①評制の展開 -堀川徹氏の論考を検証する-(八尾市・服部静尚)
②大国主の袋と土偶の頭部表現について(大山崎町・大原重雄)
③倭の国々の王(姫路市・野田利郎)
④『江嶋縁起』に見る倭国(九州)年号(相模原市・冨川ケイ子)
⑤『書紀』斉明紀の「田身嶺と狂心(たぶれごころ)の渠」の検証(川西市・正木裕)
⑥ホデリの正体(東大阪市・萩野秀公)
⑦倭人伝・投馬国はどこか(宝塚市・藤田 敦)
⑧『論語』の「二倍年暦」をめぐって(神戸市・谷本茂)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 3/18久留米大学講演会(講師派遣:正木、服部、古賀)・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)3/23服部静尚さん「ポルトガルの宣教師が見た安土桃山時代の日本」の案内、2/23安村俊史さん(柏原市歴史資料館館長)「七世紀の難波から飛鳥への道」の報告・新入会員の紹介・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の発行記念講演会の準備(9/09大阪i-siteなんば、他)、5/25プレ記念セッション(森ノ宮)・東京古田会、多元的古代研究会で「八王子セミナー」企画中・6/17「古田史学の会」会員総会と記念講演会(講師:東京天文台の谷川清隆氏)・3/13和泉史談会で服部さんが講演「邪馬台国はどこだ」・「古田史学の会」関西例会会場、4月は福島区民センター、5月はドーンセンター、6〜9月はi-siteなんば・その他


第1606話 2018/02/17

縄文土器の「イザナギ・イザナミ」神話

 本日、「古田史学の会」関西例会が大阪市福島区民センターで開催されました。関西例会としては初めて使用した会場です。今回は10名の発表があるため、冒頭に司会の西村秀己さんから「発表は質疑応答を含めて30分で行うこと。質問も長くなるものや余計なものはしないこと」と釘が刺されて例会が始まりました。これはいつも論議を長引かせるわたしへの「牽制」と思われました(苦笑)。
 今月発行の『古田史学会報』144号で会報デビューされたばかりの大原さんから驚愕の研究が報告されました。記紀に記されたイザナギとイザナミの神話の淵源が縄文時代に遡り、その痕跡が縄文土器にあったとするものです。新潟県井の上遺跡出土の「人体文土器」(縄文中期〜後期)にある男性と女性の図柄がイザナギとイザナミの神話を示しているとされました。驚くべき仮説ですが、根拠も論理性も明瞭な研究でしたので、『古田史学会報』への投稿を要請しました。それにしても、すごい研究が現れたものだと驚きました。
 2月例会の発表は次の通りでした。発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔2月度関西例会の内容〕
①『日本書紀』の中の百姓(八尾市・服部静尚)
②住吉神社は「一大率」であった。の補足(奈良市・原幸子)
③短里の使用に関する一考察(茨木市・満田正賢)
④縄文にいたイザナミ・イザナギ(大山崎町・大原重雄)
⑤黒塚古墳と椿井大塚山古墳の三角縁神獣鏡(京都市・岡下英男)
⑥倭人伝・二十一国のありか(宝塚市・藤田 敦)
⑦伊都国の「世有王」の再考(姫路市・野田利郎)
⑧フィロロギーと古田史学【その9】(吹田市・茂山憲史)
⑨「アタ」の地の特定(東大阪市・萩野秀公)
⑩倭国(九州王朝)の新羅への白村江前の対応(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 1/21新春古代史講演会の報告・3/18久留米大学講演会の決定(講師派遣:正木、服部、古賀)・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の報告と案内、2/23安村俊史柏原市歴史資料館館長「七世紀の難波から飛鳥への道」・『古田史学会報』144号発行・会費入金状況・新入会員の紹介・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の編集状況・服部さんが和泉史談会で講演・1/28京都地名研究会(龍谷大学)で沖村由香さん(九州古代史の会・会員)講演・「古田史学の会」関西例会の会場3月はエル大阪(京阪天満橋駅西300m)・その他


第1581話 2018/01/20

モンゴルで後漢時代の銘文発見

 本日、「古田史学の会」関西例会がドーンセンターで開催されました。2月は福島区民センターで、関西例会としては初めて使用する会場です。お間違えなきよう。地図を『古田史学会報』2月号に掲載予定です。
 正木事務局長による「会務報告」では、モンゴルの砂漠の岩壁から後漢時代の銘文「匈奴遠征の詩」発見のニュースが紹介されました。『後漢書』に記録された内容通りの銘文が発見されたことは、『後漢書』や『三国志』など中国史書の記事の信憑性が高いことを指し示し、倭人伝の記事は信用できるとした古田先生の「『三国志』の著者、陳寿を信じ通す」という姿勢が正しかったことを改めて証明することとなりました。
 1月例会の発表は次の通りでした。発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔1月度関西例会の内容〕
①『翰苑』の「哥彌多弗利(高松市・西村秀己)
②伊都国の「世々王有り」の疑問(姫路市・野田利郎)
③反論に答えて -奈良盆地での近畿王権成立は困難 -(奈良市・原幸子)
④「河内戦争」に関する疑問(茨木市・満田正賢)
⑤三角縁神獣鏡の大規模国産工房(京都市・岡下英男)
⑥百姓と民の使い分け、十七条憲法(八尾市・服部静尚)
⑦フィロロギーと古田史学【その8】(吹田市・茂山憲史)
⑧「海幸山幸神話」と「日子穂穂手見命」について(東大阪市・萩野秀公)
⑨多元史観と『不改の常典』(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 1/21「古田史学の会」新春講演会(大阪府立大学i-siteなんば)の連絡と協力要請・会費入金状況・新会員の紹介・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の報告と案内・「九州古代史の会」正月例会と新年会の報告(古賀)・「東京古田会」難波宮、古市古墳群見学の報告・「古田史学の会」関西例会の会場、2月(福島区民センター)・『古代に真実を求めて』21集「発見された倭京 太宰府都城と官道」の編集状況・モンゴルで後漢時代の銘文「匈奴遠征の詩」発見・その他


第1556話 2017/12/18

1月21日(日)新春講演会のご案内済み

 「古田史学の会」では恒例の新春講演会を下記の通り開催します。今回は「古田史学の会」関西例会で論議が繰り返され、現在も進展し続けている最新テーマについて服部静尚さん(『古代に真実を求めて』編集長)と正木裕さん(古田史学の会・事務局長)が講演されます。
 服部さんからは、九州王朝説に刺さった三本の矢の一つ、7世紀初頭の寺院遺跡の出土分布は北部九州ではなく近畿に濃密分布するという問題に関連して、素弁蓮華文軒丸瓦の出土分布の研究が報告されます。九州王朝説にとって不都合な考古学的事実から逃げず、真実解明に真正面から挑戦されたものです。それが成功しているか否か、九州王朝説論者にとって重要で興味深い講演となるでしょう。
 正木さんからは、九州王朝(倭国)から大和朝廷(日本国)への王朝交代期の歴史の真相に、九州王朝系近江朝という新仮説で挑まれた、近年の研究の概要が報告されます。更に最新の発見である倭姫王=九州王朝(倭国)大宮姫説を詳述されます。この正木新説が成立すれば、7世紀後半から8世紀初頭の王朝交代の姿が復元できそうです。ぜひ、皆さん自身が参加され、お二人の研究の当否をご判断ください。

2018年「古田史学の会」新春講演会
□日時 1月21日(日)13時開場 13:30開会
□会場 i-siteなんば(大阪府立大学なんばサテライト)2階A会議室
 アクセス:地下鉄御堂筋線・大国町駅から東北東へ徒歩8分。zeppナンバの東隣。
□演題・講師
「古代瓦の変遷と飛鳥寺院の研究」 服部静尚氏
「王朝交代-倭国・近江朝・日本国-」 正木 裕
□参加費 1000円

※講演会終了後、懇親会を開催します。希望者は当日、会場でお申し込みください。
(懇親会参加費は別途)


第1555話 2017/12/16

九州王朝系近江朝説のキーパーソン、倭姫王

 本日、「古田史学の会」関西例会がドーンセンターで開催されました。来年1月もドーンセンターです。2月は福島区民センターで、関西例会としては初めて使用する会場です。お間違えなきよう。
 今回も関西例会らしく優れた研究発表や厳しい討論が行われ、発表者も多いため時間ぎりぎりまで続きました。参加者も増えてきたため、定員40名の会場では足らなくなりそうです。
 今回の発表では、正木さんの九州王朝系近江朝研究の進展が衝撃的でした。『日本書紀』天智紀で、天智が称制から正式に天皇に即位した天智七年に皇后として登場した倭姫王こそ九州王朝(倭国)の姫であり、天智は倭姫王を皇后に迎えたことにより九州王朝(倭国)の権威を継承(不改常典の成立)したのではないかとされました。壬申の乱以後、倭姫王は『日本書紀』から消えますが、鹿児島県の『開聞古事縁起』によれば壬申の乱で都から逃げてきた大宮姫の伝承が記されており、その大宮姫こそ倭姫王ではないかとされました。これは『日本書紀』と地方伝承の対応という面白いテーマです。来年1月21日(日)の「古田史学の会」新春講演会ではもっと詳しく本テーマを講演していただきます。
 12月例会の発表は次の通りでした。このところ参加者が増加していますので、発表者はレジュメを40部作成されるようお願いします。また、発表希望者も増えていますので、早めに西村秀己さんにメール(携帯電話アドレスへ)か電話で発表申請を行ってください。

〔12月度関西例会の内容〕
①新唐書の目多利思比孤について(茨木市・満田正賢)
②隋書国伝「犬を跨ぐ」について(大山崎町・大原重雄)
③伊都国に常治したのは「一大率」ではない(姫路市・野田利郎)
④九州王朝説による(前期)難波宮造営の理由(八尾市・服部静尚)
⑤前期難波宮と「戊申年」木簡(神戸市・谷本茂)
⑥フィロロギーと古田史学【その7】(吹田市・茂山憲史)
⑦投馬国の里程について(川西市・正木裕)
⑧『日本書紀』天智紀の年次のずれについて(川西市・正木裕)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 『古田史学会報』143号の紹介・会費入金状況・新会員の紹介・「古田史学の会」関西例会の会場、1月(ドーンセンター)、2月(福島区民センター)・1/21「古田史学の会」新春講演会(大阪府立大学i-siteなんば)・『古代に真実を求めて』21集の編集状況・「誰も知らなかった古代史」(森ノ宮)の報告と案内(12/28親睦会)・北朝鮮漁船漂着と出雲王朝の国引き神話・「難波京の実在性が現実に」大阪歴博、文化財研究所・「孝徳朝における難波の諸宮」市大樹氏論文紹介・1/19〜20東京古田会「難波宮跡と古市古墳群を訪ねる旅」・服部静尚さんが「多元の会」で発表・水野顧問の病状報告(竹村順弘事務局次長)・その他