古田史学の会一覧

第1001話 2015/07/18

鋳型の神「天糠戸命・石凝姥命」

 わたしが「古田史学の会」代表に就任して最初の関西例会が開催されました。今回も服部さんと西村さん正木さんとの間で「大化改新」論争における「乙巳の変」を『日本書紀』通り645年とするのか7世紀末の事件とするのかで論争が展開されました。どちらも相譲らず論争はこれからも継続しそうです。
わたしが興味深く拝聴したのが、出野さんの発表で、奈良に点在する鏡作神社の祭神「天糠戸命(あまのぬかど)・石凝姥命(いしごりどめ)」は銅の鋳造にかかわる神で、銅鐸圏の銅鐸製造工人集団に淵源するとされました。その根拠として、鋳造に使用する鋳型の材料として「米ぬか」「石」があり、神の名前にある「ぬか」「いし」がそれを表しているとされました。なかなか面白い仮説だと思います。
 なお、御祭神はこの二神の他に「天照国照大神」もあり、これは本来は「ニギハヤヒ」ではなかったかとされ、出野さんは銅鐸圏の神とされました。この銅鐸圏の銅鐸製造技術者が鏡を祭祀する天孫族に取り込まれ、後に鏡造集団となり、その神々が鏡作神社に祀られたとのことでした。
わたしは「天照国照大神」もその名前から、「天」や「国」を照らす「鏡」に関わる神と考えても良いように思いますが、これからの研究テーマでしょう。さらなる展開が期待される研究発表でした。
 お昼休みに開催した「古田史学の会」役員会では、竹村順弘さん(事務局次長)から提案されていたフェースブックの新設について審議し、「古田史学の会」としてフェースブックに参入することを決定しました。具体的な立ち上げ準備は竹村さんが進められますが、掲載するコンテンツなどは引き続き検討したいと思います。
 7月例会の発表は次の通りでした。

〔7月度関西例会の内容〕
①讃岐の豊玉姫伝説(高松市・西村秀己)
②歴史学における論証(奈良市・出野正)
③銅鐸祭祀から鏡祭祀へ①(奈良市・出野正)
④乙巳の変 695年説についての考察(八尾市・服部静尚)
⑤九州王朝の天子の系列と伊予行幸(川西市・正木裕)
⑥「日本正史『日本書紀』」上における「神武紀」の役割及びニギハヤヒの位置付け(東大阪市・萩野秀公)

○水野顧問報告(奈良市・水野孝夫)
 古田先生近況(『古代史をゆるがす真実への七つの謎』ミネルヴァ版出荷開始・青森のホテルに「和田家文書」の展示・他)・7/25古田先生への役員交代の挨拶・下鴨神社〜京都大学博物館ハイキング・テレビ視聴(「郡山城天守台の発掘と金箔瓦」「飛鳥の古墳を考える」)・『二中歴』白雉年間の「最勝会」の研究・その他


第999話 2015/07/16

JTCC近畿「フェスタ’15」で講演

 染料合成化学の大先輩である今田邦彦先生(元住友化学)からのご依頼により、JTCC(日本繊維技術士センター)近畿主催の「フェスタ’15」(2015/10/31、大阪市)で古代史の講演をさせていただくことになりました。わたしの他に東洋紡会長の坂元龍三さんも講演されるとのことです。
 今田先生とは学会の理事会などで懇意にさせていただいており、わたしが古代史研究をしていることもよく御存じて、今回の講演依頼になりました。
 わたしが研究開発にいたころ、近赤外線吸収色素開発で壁にぶつかり悩んでいたとき、今田先生のご自宅までうかがいアドバイスをいただいたこともありました。若い頃は今田先生が執筆された本や論文で染料合成化学を勉強しましたので、その大先輩から講演依頼をいただき光栄ですし、不思議なご縁を感じます。
 先日、講演の演題と概要が決まりましたので、ご紹介します。なお、一般参加が可能なようであれば、「洛中洛外日記」で改めて詳細をお知らせします。

講師:古賀達也(古田史学の会・代表)
演題:理系が読む「倭人伝」-女王卑弥呼の末裔-
概要:『三国志』倭人伝に記録された「邪馬台国」の位置について、畿内説と九州説があり、今も論争が続いているが、理系の視点で倭人伝を読んだとき、その結論は既についている。最先端研究は「邪馬台国」の後継王朝や女王卑弥呼の御子孫の発見にまで進んでいるが、マスコミは報じない。


第996話 2015/07/08

「洛中洛外日記」【号外】好評配信中

 「洛洛メール便」配信希望者も増え続けており、「洛洛メール便」受信のため新たに入会される方もおられます。また、読者からのご質問や情報提供、誤字誤変換のご指摘までいただいており、感謝しています。
 今回、埼玉県所沢市の会員、肥沼さんから「十二弁の菊」の紋章が古代ユダヤにもあったとの情報が提供されました。このことについては肥沼さんご自身のホームページにも紹介されており、興味のある方は検索してみてください。「肥さん」「中学」「古田史学」などの検索ワードでヒットします。
 なぜ菊の紋章がユダヤで古代から使用されていたのか、とても興味深い情報ですが、わたしの知識や想像が及ぶところではなさそうです。これから少しずつでも勉強していければと思います。
 最近配信した「洛中洛外日記」【号外】のタイトルをご紹介します。【号外】はホームページには掲載しない会員限定情報です。「洛洛メール便」配信を希望される会員は、ぜひこの機会にお申し込みください。

「洛中洛外日記」【号外】(2015/06/12~07/08) タイトル
2015/06/12 『月刊 加工技術』連載コラム「万葉集の中の金属媒染」
2015/06/15 6月21日記念講演会講師、米田敏幸先生のご紹介
2015/06/22 箸墓古墳の絶対編年の謎
2015/06/23 『月刊 加工技術』連載コラム「太平洋を渡った縄文式土器」
2015/06/25 理系の古田ファン
2015/06/26 文系の古田ファン
2015/06/28 愛知サマーセミナーの日程のご連絡
2015/07/02 フェースブック開設を検討
2015/07/06 愛知サマーセミナーでの「高校生へのメッセージ」
2015/07/08 「古田史学の会・東海」役員と懇談


第995話 2015/07/06

愛知サマーセミナーの会場決定済み

 本日、「古田史学の会・東海」の竹内会長と林さんから「愛知サマーセミナー2015」での講義会場決定の連絡が入りました。下記の通りです。
 なお、わたしのテーマは「教科書に書けない本当の古代史! 卑弥呼のご子孫を教えます!」というもので、レジュメの他にパワーポイントによる映写も行い、「九州王朝系図(草壁氏系図)」などをお見せします。東海地方の方はぜひご参加ください。

〔日時〕
7月19日(日)
① 第3限(13:10〜14:30)
講師:古賀達也
② 第4限(14:50〜16:10)
講師:「古田史学の会・東海」会員

〔会場〕
・愛知淑徳中学校・高等学校本館・北棟(※同一棟に中学・高校が同居)4F 中学3年5組教室
(名古屋市千種区桜が丘23)

〔交通アクセス〕
・地下鉄東山線「星ヶ丘」駅、3番出口より徒歩5分
※東山線「名古屋駅」〜「星ヶ丘」駅:約25分


第991話 2015/06/30

9月6日(日)東京講演会を企画中

 『盗まれた「聖徳太子」伝承』(『古代に真実を求めて』18集)発刊記念講演会を9月6日(日)午後1時から東京家政学院大学千代田キャンパスにて開催することを企画中です。同書を関東の皆さんに広く紹介するために、明石書店のご協力を得て企画しているものです。友好団体の「多元的古代研究会(多元の会)」「古田武彦と古代史を研究する会(東京古田会)」のご協力もいただけるはこびです。
 当日はわたしと正木裕さん(古田史学の会・事務局長)が講演させていただく予定です。つきましては、当日の受付や書籍販売をお手伝いしていただける協力スタッフを募集しています。関西からは講師二名の他、講演会を企画推進されている服部静尚さん(古田史学の会・全国世話人、『古代に真実を求めて』編集責任者)が参加しますが、現地協力スタッフが必要です。
 謝礼などはお出しできませんが、当日、協力してもよいという方がおられましたら、下記の服部さんのメールアドレスか電話でお知らせいただけないでしょうか。服部さんより詳細の説明とお手伝いしていただく内容などについてご相談させていただくこととなります。どうか、よろしくお願い申しあげます。

【東京講演会 スタッフ協力申込先】
服部静尚 連絡先消去


第990話 2015/06/29

7月19日(日)愛知サマーセミナーで講義します済み

 愛知淑徳高校で毎年開催されている「愛知サマーセミナー」で講義することになりました。主に高校生を対象とはしていますが、一般の方の聴講もOKとのことです。
 同イベントには多くのセミナーや特別講師陣による講演もあり、古田先生も講演されたことがあります。いわば愛知県での一大教育イベントです。このセミナーには「古田史学の会・東海」が毎回参加されており、今回も2時限の古代史講義を担当され、その内の1時限をわたしが受け持つことになりました。
 当日はレジュメの他にプロジェクター映写も予定しています。「九州王朝系図(草壁氏系図)」などもお見せする予定です。東海地方の皆様のご参加をお願いいたします。
 メイン会場は愛知淑徳高校(地下鉄東山線、星ヶ丘駅下車)とされていますが、詳細の連絡はまだ入っていません。日時などは次の通りです。

「愛知サマーセミナー2015」
【日時】7月19日(日) 13:10〜14:30 講師:古賀達也
14:50〜16:10 講師:古田史学の会・東海
【タイトル】教科書が書かない!日本古代史の真実とは!
【紹介文】紀元前から七世紀まで、倭国と呼ばれ中国と通好していたのは、卑弥呼以降も連綿と続いた九州王朝だった。緻密な史料調査をもとに近畿天皇家よりも先に九州王朝が存在していたこと明らかにする。

会場と交通アクセスは、995話をご覧ください。済み


第987話 2015/06/24

「古田史学の会」新役員体制が発足

 6月21日に開催された「古田史学の会」第21回定期会員総会で全国世話人および新役員体制が承認されました。創立以来「古田史学の会」の代表を勤められていた水野孝夫さんが顧問に退かれ、代わってわたしが代表を務めさせていただくこととなりました。
 水野さんからは数年前から代表退任の要望をうかがっていたこともあり、創立20年の節目でもあることから新体制発足となりました。水野さんには引き続き顧問としてご指導いただくことになっています。また、古田先生との日常的な連絡・相談役も引き続きお願いをしております。水野代表と共に創立以来副代表をされてきた太田斉二郎さんも勇退されることとなりました。
 小林嘉朗副代表には留任していただき、事務局体制の復活により、正木裕さんには事務局長、竹村順弘さんには事務局次長として「古田史学の会」の運営にあたっていただきます。インターネット事務局は横田幸男さん、書籍部は不二井伸平さん、『古代に真実を求めて』編集責任者は服部静尚さん、会計は西村秀己さん、会計監査は杉本三郎さんという体制です。『古田史学会報』編集責任者はわたしが引き続き担当し、西村さん・不二井さんに同編集を担当していただきます。
 創立20年を越えて、「古田史学の会」は新たなステージへと向かいます。古田先生と古田史学を支持応援し、古田史学を世に広め、古田史学の発展と会員交流という創立以来の使命を胸に前進してまいります。全国の会員、支持者の皆様のご協力をお願い申しあげ、新体制発足のご報告と決意表明といたします。


第984話 2015/06/20

九州王朝の御子孫が例会参加

 本日の関西例会には大阪市在住の隈(くま)さんが初参加されました。そのお名前が気になり、どちらのご出身ですかとお聞きしたところ、久留米市大善寺とのこと。やはりそうだったのかと思いました。というのも、九州王朝の王族と思われる高良玉垂命の9人の皇子(九躰皇子)の「長男」シレカシ命の御子孫が大善寺玉垂宮の神官の隈家とされており、その御一族のようです。隈さんのお話でも、久留米市大善寺には隈を名乗る家が多いとのことです。
 大善寺玉垂宮の史料には端政元年(589年)に玉垂命が崩御されたとあります。その次代の天子が有名な「日出ずる処の天子」阿毎多利思北孤ですから、隈さんは九州王朝の天子の一族の御子孫ということになります。関西例会で九州王朝の御子孫にお会いでき、とても驚きました。ちなみに、隈さんは「古田史学の会」ホームページに掲載されたわたしの「九州王朝の筑後遷宮」にある大善寺玉垂宮の隈氏に関する記事を読まれ、関西例会に参加されたとのことでした。
 6月例会の発表は次の通りでした。

〔6月度関西例会の内容〕
①元嘉暦が11年ずれたとしたら(高松市・西村秀己)
②再び、日本列島の「倭人」国と朝鮮半島の内の「倭」について(奈良市・出野正)
③中国の王朝は二倍年暦か?(奈良市・出野正)
④再び「倭人貢暢」論議(奈良市・出野正)
⑤相撲の起源(京都市・岡下秀男)
⑥推古紀が明かす近畿朝の真統譜(大阪市・西井健一郎)
⑦大化改新の論点を整理する(八尾市・服部静尚)(八尾市・服部静尚)
⑧「神武東征譚」はリアルか、また、ニギハヤヒ王朝からの「譲位・譲国」ではなかった?(東大阪市・萩野秀公)

○水野代表報告(奈良市・水野孝夫)
古田先生近況(『三国志』短里問題の論文執筆。『古代に真実を求めて』次号に掲載予定、『隋書』「犬を跨ぐ」が原文、「志賀島の金印」出土地に疑義、神社の狛犬はライオンか犬か、来日した最初の僧はインドから?)・新年度の会役員人事・5/17会計監査実施・5/23「古田史学の会・四国」と大阪で懇親会・「船の科学館」で南極観測船宗谷を見学・テレビ視聴(NHK歴史ヒストリア「古代日本の愛の力」)・その他


第977話 2015/06/12

「洛洛メール便」好評配信中

「古田史学の会」会員向け無料サービスとして「洛洛メール便」を配信しています。ホームページ掲載の「洛中洛外日記」の他に、「洛中洛外日記【号外】」も配信しています。この【号外】は会員限定情報ですので、ホームページには掲載されません。
【号外】としてこれまで次のようなテーマを配信しました。タイトルのみご紹介します。まだ、配信申し込みをされていない会員の皆様もこの機会に是非お申し込みされてはいかがでしょうか。申し込み先はホームページに掲載していますので、ご参照ください。会員番号が不明の場合は、その旨をご記入ください。

「洛中洛外日記【号外】」日付 タイトル

2015/04/27 久留米大学公開講座レジュメ
2015/04/30 「シルクをまとった女王たち」
2015/05/06 愛知サマーセミナーでの講義依頼
2015/05/10 明石書店が朝日新聞に広告
2015/05/13 『盗まれた「聖徳太子」伝承』再々読
2015/05/17 「万葉集の中の紫外線漂白」
2015/05/22 「事務局」体制復活へ
2015/05/27 愛知淑徳高校でサマーセミナー開催
2015/05/28 2015年度の事業計画
2015/06/06 2015年度の役員体制案
2015/06/09 「戦う!書店ガールズ」最終回を見る


第974話 2015/06/08

『古田史学会報』128号のご紹介

今日は昼過ぎからずっと雨です。梅雨入りですから仕方ありませんが、雨の日は自転車通勤できませんので、朝は1時間ほど早起きしなければなりません。生活や仕事のリズムがちょっとくるいますので、やっぱり晴れのほうが好きです。
うっとうしいのは梅雨空だけではなく、仕事中に聞き慣れない会社から変な電話がありました。用件を聞いてみると、どうやらヘッドハンティングの会社で、わたしを誘っているクライアントからの依頼を受けてとのことでした。もちろん、即、断りました。わたしはこれでも愛社精神は強い方で、今の仕事に使命感も持っていますので。
ちなみに、ヘッドハントを受けたのは、今日で2回目です。1回目は40歳くらいのときで、このときも断りました。勤務地が東京でしたので、京女の妻が反対するのは目に見えてもいましたから。30代のときも、ヘッドハントではありませんが、一緒に起業しないかと誘いを受けたことがありました。全て断って正解でした。そのおかげで今の自分や「古田史学の会」があり、たくさんの研究仲間や同志と出会えたのですから。
『古田史学会報』128号が発行されましたので、掲載稿をご紹介します。1面は久しぶりに投稿された森茂夫さんの論稿で、地元の網野銚子山古墳についての報告です。同古墳の規模が、従来の報告よりも大きいというご指摘で、地元ならではの内容でした。ちなみに、森さんは「浦島太郎」の御子孫です。超有名な人物の御子孫が「古田史学の会」に入っていただいているのですから、それはうれしいものです。
札幌市の阿部さんからは二つの原稿を掲載させていただきました。採用決定はずいぶん以前のことですが、字数が多いため、掲載が延び延びになってしまいました。投稿される方は、なるべく短くまとめた原稿とするようご配慮をお願いします。
掲載稿は次の通りです。

『古田史学会報』128号の内容

○網野銚子山古墳の復権  京丹後市 森茂夫
○6月21日 会員総会・記念講演会のお知らせ
○「短里」の成立と漢字の起源  川西市 正木裕
○「妙心寺」の鐘と「筑紫尼寺」について  札幌市 阿部周一
○長者考  八尾市 服部静尚
○九州王朝の丙子椒林剣  京都市 古賀達也
○「漢音」と「呉音」 皇帝の国の発音  札幌市 阿部周一
○メルマガ「洛洛メール便」配信のお知らせ
○『古田史学会報』原稿募集
○古田史学の会・北海道 2014年度活動報告  「古田史学の会・北海道」代表 今井俊圀
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会・関西例会のご案内
○編集後記 西村秀己


第959話 2015/05/25

正木講演「東アジアの中の狗奴国」

 6月21日(日)の「古田史学の会」会員総会と記念講演会が近づいてきました(会場:i-siteなんば)。今年の講演は既にお知らせしていますように、庄内式土器研究のスペシャリストである米田敏幸さんと正木裕さん(古田史学の会・全国世話人)のお二方が講師です。
米田さんの講演タイトルは「庄内式土器について〜古式土師器の交流からみた邪馬台国時代の国々〜」というものですが、正木さんの講演タイトルも「東アジアの中の狗奴国」と正式に決まり、グローバルな展開が期待されます。古田説によれば邪馬壹国と戦った狗奴国は関西地方に割拠した銅鐸文明圏の盟主とされています。今回のお二人の講演は共に弥生時代の関西についての研究です。
 わたしも現在の関心事の一つが、淡路島から「出土」した7個の銅鐸と天孫降臨の暦年についてです。狗奴国研究は弥生時代の銅鐸文明圏や天孫降臨、すなわち倭国と狗奴国の激突をどのようなものととらえるのかが重要な研究課題です。「古田史学の会」屈指の論客である正木さんと、通説に鋭い科学的批判のメスを入れる気鋭の考古学者、米田さんの講演は異色の組み合わせでもあり、おそらく歴史的な講演となることでしょう。多くの皆さんの参加をお待ちしています。参加費は無料で、非会員の方も参加できます。ふるってご参加下さい。


第957話 2015/05/23

「古田史学の会・四国」来阪

「古田史学の会・四国」の皆さん17名が昨日から二泊三日の遺跡巡りツアーで関西に見えられました。今日は大阪のホテルで懇親会を行うとのことで、わたしも京都から駆けつけました。関西からは水野代表や正木裕さん、西井健一郎さん、そして前日から案内役をされている小林嘉朗副代表が懇親会に参加しました。小林さんは関西の遺跡や古墳について「古田史学の会」の中でも最も博学で、「古田史学の会・関西」の遺跡巡りハイキングも主催されており、「四国の会」の皆さんにも喜んでいただけるものと思います。
「四国の会」の阿部誠一会長(古田史学の会・全国世話人)や合田洋一さん(古田史学の会・全国世話人)をはじめとする皆さんと夜遅くまで懇親と歴史談義を続けました。わたしからは、前期難波宮をしっかりと見ていただき、前期難波宮九州王朝副都説が正しいか否かを皆さんで確かめてください、とご挨拶しました。
こうした交流会も全国組織ならではの楽しみであり、古田先生を師と仰ぎ古田史学を共に学び研究する同志だからこその幸せな一時でした。7月には正木さんが「四国の会」の会員総会で講演されることが決まっており、関西と四国は益々親交が深まることと思います。