古田史学の会一覧

第1218話 2016/07/01

第1234話 2016/07/17 大盛況!東海学園高校でのサマーセミナー

愛知サマーセミナー2016に参加します

終了しました。

 「古田史学の会・東海」が毎年参加されている「愛知サマーセミナー2016」に今年も参加し、高校生に古田史学・多元史観の講義を行います。
 わたしは昨年初めて参加したのですが、高校生(社会人・中学生も参加)を相手に楽しく講義できました。何よりも参加された高校生・中学生の意識の高さに驚かされました。受講後に書いていただいたアンケート結果(感想文)を見ても、子供たちが古田史学や邪馬壹国説・九州王朝説を学校では習わない新しい古代史として真面目に受け止めていたことがよくわかりました。(昨年のアンケート結果は「洛中洛外日記【号外】2015/07/19 愛知サマーセミナー受講者の感想文」でご紹介しました。)
 「愛知サマーセミナー2016」の日時・会場などは次の通りです。詳細は主催者のホームページをご覧ください。

 「古田史学の会・東海」担当の講義
■日時 7月17日(日) 13:10〜14:30 14:50〜16:10
■会場 東海学園高校 2号館3階104教室(定員42人)
  地下鉄鶴舞線「原」駅下車 2番出口から徒歩約12分
  または市バス「平針南住宅」下車、徒歩約3分
 ※東海学園大学の門からは入場できません。高校側から入場してください。
■テーマ 教科書が教えない古代史「邪馬台国の真実」
■講師 古賀達也(古田史学の会・代表)、「古田史学の会・東海」のメンバー

第1002話 2015/07/19 愛知サマーセミナーで講義

第1005話 2015/07/22「愛知サマーセミナー」の成果と特長

第1006話 2015/07/22「愛知サマーセミナー」の反省点


第1213話 2016/06/19

張莉さん正木さん講演会のご報告

 本日、大阪府立大学なんばキャンパスにて「古田史学の会」定期会員総会と記念講演会を開催しました。総会に先だって、張莉さん(漢字学者、大阪教育大学特任准教授)と正木裕さん(古田史学の会・事務局長、大阪府立大学講師)が講演されました。演題は次の通り。

 張莉さん:「食」と「酒」の漢字
 正木裕さん:漢字と木簡から魏志倭人伝の短里を解明する

 張莉さんは中国天津のご出身で、天津といえば天津飯と天津甘栗が有名ですが、張莉さんは天津飯は日本に来て初めて食べたとのことです。また、天津甘栗の栗は天津産ではなく河北省産で、天津港から出荷されたため「天津甘栗」と呼ばれたようです。
 講演では「食」や「飲」の字の意味と成立過程を金文や甲骨文字にまで遡って説明していただき、初めて知ることばかりでした。他方、日本語の「うまい」の語原が「熟(う)む」、「おいしい」は「美(い)し」、「まずい」は「貧しい」が語原であることなども初めて知りました。中国ご出身の張莉さんから日本語の語原を教えていただくのも不思議な感覚でしたが、張莉さんが白川静先生のお弟子さんであることを思えば、納得がいきます。最後まで興味深く聴講しました。
 正木さんからは『三国志』の里単位が1里=75〜77mの短里であり、里程記事が実際の地図でも短里で一致することが確認できるとされ、実例をあげて説明されました。さらに古代中国の数学書『周髀算経』や竹簡(張家山漢簡、1983年出土)に記された「二年律令」などからも証明でき、そして短里の成立が殷代以前に遡ることにも言及されました。これら正木さんの研究は古代中国における短里に関する最先端研究です。
 講演会後に行われた会員総会も全ての議案が承認され、新たに冨川ケイ子さんが全国世話人に選ばれました。場所を代えて行われた懇親会も盛り上がり、夜遅くまで親睦を深めました。参加された皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。これからも「古田史学の会」へのご協力をよろしくお願い申しあげます。


第1212話 2016/06/19

中国で発見された三角縁神獣鏡と古田先生の予告

 中国洛陽から三角縁神獣鏡が発見されたというニュースが流れ、その後、偽物説や本物説が発表されています。わたしは写真でしかその鏡を見ていないので、まだ何とも言えませんが、訪中して実物を観察された西川寿勝さん(大阪府立狭山池博物館)のご意見では日本出土のものと製造法などがよく似ており、本物とされています。
 もちろん、中国から見つかったからといって、三角縁神獣鏡中国鏡説が成立するというわけではありません。こうした事態を予測して、古田先生は30年以上前に次のように「予告」されていますので、ご紹介しましょう。

 A「そういえば、長安から和同開珎が出たりしましたね」
 古田「そうだ。だからといって、和同開珎が長安で(日本側の特注で)作られて日本へ送ってきたものだ、なんていう人はいないよね。それと同じだ。将来、必ず大陸(中国・朝鮮半島)から何面か何十面かの三角縁神獣鏡は出土する、これは予告しておいていいことだけど、だからといってすぐ『三角縁神獣鏡、中国製説の裏付け、復活』などと騒ぐのは、今から願い下げにしておいてもらいたいね。もちろん明確に日本側より早い、弥生期(魏)の古墳から出土した、というのなら、話はまた別だけどね」

 古田武彦『よみがえる九州王朝』(ミネルヴァ書房版、p.67)

 死してなお輝く、古田先生の慧眼恐るべし、です。

〔付記〕「古田史学の会・関西」では恒例の遺跡巡りハイキングに併せて、西川寿勝さんの講演「洛陽発見の三角縁神獣鏡について」をお聞きすることになりました。日時・会場は次の通りです。「古田史学の会」からの要望により特別に講演していただけることになりました。どなたでも参加できます。

○日時 2016年9月3日(土)14:00〜16:30
    博物館展示解説の後に講演(博物館会議室)
○会場 大阪府立狭山池博物館
○講師 西川寿勝さん(大阪府立狭山池博物館学芸員)
○参加費 無料


第1211話 2016/06/18

『邪馬壹国の歴史学』誤字誤植への叱責

 本日の「古田史学の会」関西例会では、冒頭に水野顧問から、ミネルヴァ書房から出版された『邪馬壹国の歴史学』の正誤表(水野作成)が提示され、誤字誤植が多いことに対して、原文の一字一字を重視された古田先生の学問を継承する「古田史学の会」が、このように誤字誤植が多い本を出してはダメと厳しいお叱りがありました。編集担当のわたしや服部さんは平身低頭でした。
 6月例会の発表は次の通りでした。

〔6月度関西例会の内容〕
①『邪馬壹国の歴史学』の正誤表(奈良市・水野孝夫)
②『正史三國志群雄銘銘傳』坂口和澄著の紹介(高松市・西村秀己)
③別冊宝島渡邉義浩説の検証(高松市・西村秀己)
④彦島史観を総集する -記紀の真実-(大阪市・西井健一郎)
⑤飛鳥浄御原の考察(犬山市・掛布広行)
⑥実在した「イワレヒコ(神武)」(川西市・正木裕)
⑦巨大古墳を九州王朝説で証明する(八尾市・服部静尚)
⑧『後代の旧事記』(書写原文写真版)と『日本書紀』(岩波原文)との比較(東大阪市・萩野秀公)
⑨九段の男「火明」(東大阪市・萩野秀公)
⑩『二中歴』年代歴の「不記年号」について(京都市・古賀達也)
⑪須恵器杯Bの発生事情と時期(京都市・古賀達也)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 「古田史学の会」会務報告・会員数の現況・書籍出版販売状況・『古代に真実を求めて』20集(九州年号特集)原稿締切10月末・久留米大学公開講座(正木さん・古賀)の報告・和水町講演会(古賀)の報告・6/19全国世話人会、会員総会と記念講演会(張莉さん・正木さん)懇親会の案内・7/02四国の会講演会(正木さん)の案内・7/23東京講演会シンポジウム(正木さん・服部さん・古賀)の案内・8/31NHK文化センター特別講座(谷本茂さん)の案内・9/03狭山池博物館 西川寿勝さん講演の案内・7/02「古田史学の会・四国」正木氏講演会(松山市)の案内・6/24「古代史セッション」(森ノ宮)で古賀発表「古代染色技術と最先端機能性色素の歴史」の案内・7/16関西例会々場が大阪歴博に変更・〔講演協力〕7/05大形徹氏講演「卑弥呼と鏡」大阪府立大学なんばキャンパス・その他


第1208話 2016/06/12

『古田史学会報』134号のご案内

 『古田史学会報』134号が発行されましたので、ご紹介します。
 前号に発表された正木裕さんの新説「九州王朝系近江朝廷」の持つ学問的意義と可能性について、わたしの考察を記しました。この正木新説はまだこれから検証されるべき仮説ですが、多くの可能性を秘めた魅力的な仮説であることを詳述しました。
 谷本さんからは意表をつく新見解が発表されました。隋・煬帝のときに鴻臚寺掌客は無かったというものです。基本的史料調査の重要性を再認識させられた論稿です。
 134号に掲載された論稿・記事は次の通りです。

 『古田史学会報』134号の内容
○〔追悼〕藤沢徹さん(東京古田会会長)
  鬼哭啾々、痛惜の春
     古田史学の会・代表 古賀達也
○隋・煬帝のときに鴻臚寺掌客は無かった! 神戸市・谷本 茂
○九州王朝を継承した近江朝廷
 -正木新説の展開と考察- 京都市 古賀達也
○盗まれた九州王朝の天文観測 川西市 正木裕
○考古学が畿内説を棄却する 八尾市 服部静尚
○古賀達也氏の論稿
 「『要衝の都』前期難波宮」に反論する 松山市 合田洋一
○追憶・古田武彦先生(4)
 坂本太郎さんと古田先生 古田史学の会・代表 古賀達也
○「壹」から始める古田史学Ⅴ
 『魏志倭人伝』の里程記事解釈の要点
     古田史学の会・事務局長 正木裕
○会員総会・講演会のお知らせ 6月19日(日)
 講師 張莉氏(大阪教育大学特任準教授)
 演題 「食と酒の漢字」
 講師 正木裕氏(古田史学の会・事務局長)
 演題 「漢字と木簡から短里を解明する」
○『古田史学会報』原稿募集
○お知らせ「誰も知らなかった古代史」
○史跡めぐりハイキング 古田史学の会・関西
○古田史学の会・関西例会のご案内
○その他講演会のお知らせ
 7/23 『邪馬壹国の歴史学』出版記念東京講演会及びシンポジウム
   講師 正木裕(古田史学の会・事務局長)
   パネリスト 古賀達也(古田史学の会・代表)、服部静尚(古田史学の会・編集長)
 8/31 NHK文化センター夏の特別講座
   講師 谷本茂氏(古田史学の会・会員)
○編集後記 西村秀己


第1198話 2016/06/02

「古田史学の会」会員総会・講演会のご案内済み

 2016年度「古田史学の会」会員総会と講演会を下記の通り開催します。参加費は無料で、非会員の方も講演会は参加できます。
 講演会では、正木裕さんから『三国志』倭人伝の最新研究成果が発表され、張莉さんは朝日カルチャーなどでも好評の「食と酒の漢字」というテーマです。お誘い合わせの上、多数ご参加ください。

日時:6月19日(日)13:00開場
会場:大阪府立大学I-siteなんば2階C会議室
   大阪市浪速区敷津東2-1-41南海なんば第1ビル2階
※アクセス
○南海電鉄難波駅 なんばパークス方面出口より南約800m 徒歩12分
○地下鉄なんば駅(御堂筋線)5号出口より南約1,000m 徒歩15分
○地下鉄大国町駅(御堂筋線・四つ橋線)1号出口より東約450m 徒歩7分

13時〜13時15分    開会あいさつ
◎講演会(参加費無料)
13時30分〜14時45分  「食と酒の漢字」張莉さん(大阪教育大学特任准教授)
15時〜16時 「漢字と木簡から短里を解明する」正木裕さん(古田史学の会事務局長、大阪府立大学講師)
16時30分〜17時 会員総会
 *終了後、懇親会を開催します(当日受付、会費は別途徴収)

※これに先立ち同所で10時より「古田史学の会」全国世話人会を開催します。


第1195話 2016/05/29

5月に配信した
「洛中洛外日記【号外】」のご紹介

 5月に配信した「洛中洛外日記【号外】」のタイトルをご紹介します。配信をご希望される「古田史学の会」会員は担当(竹村順弘事務局次長 yorihiro.takemura@gmail.com)まで、会員番号を添えてメールでお申し込みください。
 ※「洛中洛外日記【号外】」は「古田史学の会」会員限定サービスです。

 5月「洛中洛外日記【号外】」配信タイトル
2016/05/01 「古田史学の会」総会の記念講演決定
2016/05/02 熊本県和水町講演テーマが決定
2016/05/06 5/28 久留米大学公開講座のレジュメ
2016/05/12 『尾張国知多郡誌』にあった九州年号「白鳳」
2016/05/14 巨大地震に耐えた古代山城
2016/05/18 古代染色技術から最先端機能性色素の歴史
2016/05/20 TES会西日本で講演2題「古代史と色素化学」
2016/05/21 I-siteなんばで「古田史学の会」会計監査
2016/05/28 宝島別冊『邪馬台国とは何か』の「有識者」
2016/05/29 久留米の一夕、嵐のCM


第1192話 2016/05/21

国家官僚群を収容できない「飛鳥京」

 本日の「古田史学の会」関西例会では、犬山市から参加されている掛布(かけの)さんが初発表されました。
 服部さんからは、律令体制の都における国家官僚の人数と生活に必要な家地の面積と条坊都市の面積の関係について論じられ、前期難波宮にいた国家官僚群を収容できる広さが「飛鳥京」(通説では前期難波宮から遷都した「倭京」を奈良の「飛鳥京」とする)にはないことを明らかにされました。
 正木さんからは、中国洛陽から発見された三角縁神獣鏡を調査実見された西川寿勝さん(大阪府立狭山池博物館)の講演内容について報告されました。とても興味深いのでしたので、西川さんに「古田史学の会」でも講演していただこうということになりました。ちなみに西川さんは「邪馬台国」畿内説に立つ考古学者ですが、「古田史学の会」で講演しても良いとのことです。また、奈良の龍田神や「風祭り」について、本来は肥後における阿蘇神(健磐龍命)の風祭りであったとする研究を発表されました。
 5月例会の発表は次の通りでした。

〔5月度関西例会の内容〕
①古田武彦氏の廻心とわたしたちの結授によせて
 再び古田武彦氏の弟子となる意味を問う(東大阪市・横田幸男〔古田史学の会・インターネット事務局〕)
②宮年号の証明(犬山市・掛布広行)
③「京域と官僚」-藤原宮を中心に考察する(八尾市・服部静尚)
④洛陽から発見された三角縁神獣鏡について(川西市・正木裕)
⑤橿原市瀬田遺跡の円形周溝暮(川西市・正木裕)
⑥岡山県造山古墳訪問報告(川西市・正木裕)
⑦盗まれた風の神の祭り(川西市・正木裕)
⑧『後代の旧事記』(『先代旧事本紀』)の有効性を探る(東大阪市・萩野秀公)
⑨前期難波宮の内裏(京都市・古賀達也)

○正木事務局長報告(川西市・正木裕)
 「古田史学の会」活動報告・書籍出版販売状況・6/19会員総会と記念講演会(張莉さん・正木さん)の案内・「東京古田会」藤沢会長ご逝去・久留米大学公開講座で講演・7/02「古田史学の会・四国」正木氏講演会(松山市)の案内・6/24「古代史セッション」(森ノ宮)で古賀発表「古代染色技術と最先端機能性色素の歴史」の案内・7/16関西例会々場が大阪歴博に変更・その他


第1187話 2016/05/15

久留米懇親会の参加者募集済み

 今月28日(土)に久留米大学公開講座で、わたしと正木裕さん(古田史学の会・事務局長)が講演します。講演テーマは次の通りです。

正木裕さん 『聖徳太子』は久留米の大王だった
       14:00〜15:30
古賀達也  九州王朝の「聖徳太子」伝承
      ー日出ずる処の天子と肥後の翁ー
       16:00〜17:30
●久留米大学御井キャンパス 500号51A教室

 この講演会終了後に当地の会員や希望される皆さんと懇親会(夕食会)を開催し、親睦を深めたいと考えています。会場への予約も必要ですので、参加希望される方は「古田史学の会」正木裕さん(babdc106@jttk.zaq.ne.jp)までメールでお申し込みください。定員に余裕があれば、当日、会場でも受け付けます。

日時 5月28日(土)18:30〜
会場 寛永通宝  久留米店
   久留米市東町34-32  
   久留米一番街 松竹会館1F
    050-5796-9813
   最寄りのバス停 西鉄久留米駅
   西鉄久留米駅 徒歩5分
   http://r.gnavi.co.jp/f030103/
参加費 割り勘
 ※久留米大学から懇親会場まではタクシーに分乗して向かいます。


第1183話 2016/05/08

張莉さんの演題は「食と酒の漢字」

 来る6月19日(日)に開催します「古田史学の会」会員総会記念講演として、白川静先生のお弟子さんで国際的な漢字学者の張莉(大阪教育大学特任准教授)さんに講演していただけることになりました。演題が「食と酒の漢字」に決まりましたので、お知らせします。
 張莉さんのほか、正木裕さん(古田史学の会・事務局長)からも『三国志』倭人伝研究について講演していただきます。会場は例年通り、大阪府立大学難波サテライト「i-siteなんば」です。講演終了後には定期会員総会を開催しますので、会員の皆様のご出席をお願いします。なお、講演会は非会員の方も聴講できます。参加費は無料です。詳細が決まりましたら、改めてご報告します。


第1177話 2016/05/01

4月に配信した「洛中洛外日記【号外】」のご紹介

 4月に配信した「洛中洛外日記【号外】」のタイトルをご紹介します。配信をご希望される「古田史学の会」会員は担当(竹村順弘事務局次長 yorihiro.takemura@gmail.com)まで、会員番号を添えてメールでお申し込みください。
 ※「洛中洛外日記【号外】」は「古田史学の会」会員限定サービスです。

 4月「洛中洛外日記【号外】」配信タイトル
2016/04/03 諏訪大社の御柱祭
2016/04/05 中国に輸出された和紙
2016/04/07 肥沼さんの多元的「国分寺」研究が快調
2016/04/09 多元的「国分寺」研究の推移
2016/04/12 古田先生の卒論「道元の『利他思想』をめぐって」
2016/04/20 愛知サマーセミナーへ今年も参加
2016/04/22 高良健吾さんは九州王朝の御子孫か
2016/04/24 犬塚さんからのメール「高良さん」の分布
2016/04/26 愛知サマーセミナーの打ち合わせ
2016/04/28 『別冊宝島』「邪馬台国」特集の取材


第1170話 2016/04/19

鬼哭啾々、痛惜の春

 わたしの故郷、九州の大地に激震が走り、多くの被災者が呻吟している最中、わたしの心に追い打ちをかけるような事が起こりました。東京古田会の藤沢会長が急逝されたのです。昨年の古田先生ご逝去に続き、まさに鬼哭啾々、痛惜の春となってしまいました。
 わたしと藤沢さんの出会いは、昭和薬科大学諏訪校舎で一週間にわたり開催された古代史討論シンポジウム「邪馬台国」徹底論争(1991年8月)でした。当時、わたしは「市民の古代研究会」事務局長として、このシンポジウムの実行委員会に加わっていました。実行委員会は古田先生を支持する二団体(東京古田会・市民の古代研究会)が中心となって運営されており、実行委員長は「市民の古代研究会」会長だった藤田友治さん(故人)でした。
 ところが、シンポジウム議長団として進行を差配していた藤田さんと、外部からお招きしていた司会の方との間でトラブルが発生し、その責任をとって藤田さんが実行委員長を辞任されるという事態になりました。藤田会長から事後を託されたわたしは、東京古田会の藤沢会長に実行委員長を引き受けていただけないかと、二人きりの場でお願いしました。そして、その夜の実行委員会でわたしから事態の説明と藤沢さんを後任の実行委員長に推薦する提案を行い、承認されました。このように初日から舞台裏は大変だったのですが、藤沢さんがその後の実行委員会を見事に仕切きられ、シンポジウムは大成功したのです。
 当時、わたしは35歳の若輩者でしたが、それ以来、藤沢さんからは何かと眼をかけていただいたように思います。諏訪校舎の一室で善後策を藤沢さんと話し合ったあの日からもう25年も経ったことを、藤沢さんの訃報に接して思い出しました。
 安らかにお眠りください。遺されたわたしたちが、あなたのお志を引き継いでまいります。合掌。